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異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
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ドワーフ



 村に来たドワーフの名はドノバン。

 ただのドワーフではなく、エルダードワーフだとか言ってたが違いが良く判らない。

 話に聞いた樽のような体形に太い手足。

 身長は俺と同じぐらいだが、顔が大きいので小さく見える。


 さてこのドノバン。

 男だ。

 誰がどういっても男だ。

 しかも、成人している。

 誰がどういっても成人している。

 つまり、この村(主に俺)待望の成人男性だ!

「ヒゲの生えておらん女はちょっと……ワシ、ロリコンじゃないから」

「……」

 文化の壁は厚いみたいだ。



「とりあえず、こっちの大麦とトウモロコシで酒を造る。
 ここの作物は出来が良いから、期待しても良いぞ」

「なるほど。
 では、生産量を増やした方が良いですね」

「うむ。
 少なくとも今の倍……いや、倍の倍は欲しいな」

「そうですね」

 ドノバンとリアがチラチラとこちらを見ながら相談している。

 いや、畑を広げるのは良いけどね。

 酒ばっかり増えるのはどうかと思うんだ。

 君達、ワイン用のブドウ畑も増やすように言ってたよね。

 いや、増やすけどね。

 だからプレッシャーを与えないで欲しい。



「これは凄い」

「うん、美味しい」

「良いですね」

 料理の研究はアン達鬼人族が中心となってやっているが、俺もしている。

 と言っても、前の世界の再現だ。

 その中で覚えていたのがワイン煮込みという名前。

 正直、料理の事など知らない。

 名前からワインで煮るのだろうと試行錯誤してみた。

 肉に下味を付け、タマネギなどと一緒にワインで煮た。

 荒っぽいが、悪く無い仕上がりだと思う。

 周囲の反応も悪く無い。

 しかし、ワインの消費量が気になるのかもう一回食べたいとの声は出なかった。

 くっ……

 ウチの村、酒に対する執着が強過ぎる気がする。

 以後、ワイン煮込みはお客を持て成す貴重なワインを使った贅沢な料理として頑張ってくれた。



 春になった。

 例年通り、畑作業を行う。

 酒用の大麦やトウモロコシの畑を求められ、さらにはブドウ畑も求められている。

 なので一気に倍にしてみる。

 耕す事に慣れた所為か、これまでよりは速く耕す事が出来た。

 と言っても二十日ぐらい掛かってしまった。

 現在の十六×十六の二百五十六面から、十六×三十二の五百十二面に。

 南側に伸ばしたが……端までの移動が大変になった。

 単純に考えても千六百メートル。

 良い運動になると思おう。

 ブドウ畑は六十四から倍の百二十八面。

 酒用の大麦、トウモロコシ畑を三十二面づつ。

 残りに色々な作物の畑にしてみた。

 特筆すべき点として、ゴマ畑を大きく増やした。

 ゴマから油が採れる事を思い出したからだ。

 現在、アブラナとオリーブから油を抽出しているから不要と言えば不要なのだが、色々な油があっても良いだろうとやってみた。



 畑を耕す作業は、基本的に【万能農具】を持つ俺だけの作業だ。

 他の者は他の作業を行う。

 クロ達は森で狩り。

 森の兎が全滅しないか心配です。

 ザブトン達は衣類作り。

 新作デザインが出てきた。

 ハイエルフ達は冬の間に痛んだ建物の修復と建築。

 ドワーフのドノバンの家と遊技場が建設中。

 あと、ドライム用の別荘を建てるらしい。

 建設用の木材の伐採は、畑の拡張で森を切り開くと同時に行い、終わらせておいた。

 この辺りの木は、【万能農具】でないと伐採も大変だからだ。

 鬼人族はいつも通りに料理作りと、部屋の清掃。

 冬の間に溜め込んだ汚れは、それなりに酷いらしい。

 ダガ達リザードマンは、水路の整備に牛や鶏の世話。

 獣人族は作物の加工。

 脱穀に製粉、油搾り、砂糖作り、塩作りなど頑張ってくれている。

 ドワーフは酒作り……あれ?

 ドワーフが増えてる?

「ウィルコックス」

「クロッスだ。
 よろしく」

 えっと……

 事情を聞くと、ドノバンの後を追いかけて来たらしい。

 そして同じようにここに定住するとの事だ。

 いつの間にか決定していた。

「ここの作物は出来が良いな。
 ビックリした」

「ああ、生のまま食っても美味かった」

 ウチの作物を褒めるヤツに悪いヤツはいない。

 ようこそ、大樹の村に。


 ルーはお腹を大事にしている。

 ティアとフローラはルーの生活の手伝いをしながら、個々に色々とやっている。

 グランマリア達は、いつも通りに周辺警戒。





 畑作業に関して、今後の心配点。

 現在の年間数回の収穫や、種植え不要なのは全て【万能農具】のお陰だ。

 与えてくれた神様に感謝している。

 今の所、村は食べる物に苦労はしていない。

 だからこそ考える。

【万能農具】が無ければどうなっていたか。

 そして、俺に何かあった時や【万能農具】が何かの拍子で使えなくなった時、村はどうなるのか?

 その危機感から、普通の道具を使った農業をしなければと考えている。

【万能農具】で作った畑の作物は、環境が合っていれば大体四倍ぐらいの速さで成長する。

【万能農具】で作った畑の作物を別の畑に植えた場合、成長速度は通常の作物並になる。

 つまり、普通の作物と同じだ。

 だから、育てる季節などに注意しないと上手く育たない。

 また、【万能農具】で一度も耕していない場所では育たない。

 これは森の土が作物の成長に合わないからだと思う。

 なので、普通に小麦を育てている所なら、ウチの畑の小麦も育つと考えている。

 この事は、これまで俺が色々と実験して判った事だ。

 手間は掛かるし、収穫量は減るだろうが、【万能農具】無しでもなんとかなる。

 なんとかしたい。

 現状は、小さな畑を用意し、そこで練習を兼ねて畑を耕して貰っている。

 主な参加者はハイエルフとリザードマン、そして獣人族。

 自分で育てた畑の収穫物は、自由にして良いと言ったのが効いたと思われる。

 主に酒の原料となる作物が育てられている。





 一文字 50×50メートルぐらいの大きさ。

□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆牛◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□果実果実◆◆◆◆◆◆◆◆
□□□□□□□□□□□□畑畑鶏畑○○○○○○○○
━上水路━━━━━池池□畑◇◇畑○犬○○○○○○
━下水路━━━━━池池□畑◇◇畑○○○○○○○○
□□□□□□□□□□□□畑家家寮○○○○○○○○
□□□□▼風呂▼▼▼▼▼△△△△△△△△△△△△△△△△
□□□□▼▼▼▼▼居住▼△新畑△△△△△△△△△△△△△
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←五キロぐらい向こうに川。

 ワサビ水田は、規模が小さいので描いてません。


この図の良い描き方はないものか。
 何も無い場所の□が邪魔なのはわかるのだけど、無しにするとフォントの問題でズレてしまう。

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