挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

42/290

ティアが出掛けて冬が来る



 ハイエルフが四十二名増え、現在は五十四名。

 吸血鬼が二名。

 鬼人族が二十名。

 クロ達は……多い。

 ザブトンも……多い。

 蜂も……巣が四つ分。

 スライム……増えて数え切れない。

 牛、四頭。

 忘れてはいけない天使族、一名。


 ティアは考えていた。

 吸血鬼のフローラとそのメイドである鬼人族が増えた事で、勢力的に自分が弱くなったと。

 ここは一つ、自分も呼び寄せるべきかと。

 そして俺はメイド達の手土産である牛に大喜びした。

 してしまった。

「私も従者を連れて来ます。
 その際、旦那様が求めていた鶏を手に入れてきますので、ご期待ください」

 ティアはそう言って、旅立った。

 冬が目前なのに。

 一応、予定では春ぐらいに戻って来るとの事だ。



 冬到来。

 新しい住人達との交流を重視した。

 新しく来たハイエルフ達に関してはリア達が居るのでそれなりに安心だ。

 問題はアン達だろう。

 別に南西エリアで家を建てて住むなら気にしないのだが、俺の家に住むのだからある程度は気にする。

 こっちの世界でかなり改善されたつもりだが、俺はそれほど社交的ではない。

 頑張らねばと思っていたら、それほど頑張る必要はなかった。

 アン達の俺に対する距離感は、凄く良かった。

 最低限の事務会話プラスちょっとした世間話。

 その上、こっちを立たせる事を忘れない。

 全員が大会社の優秀な受付嬢みたいな感じだ。

 会話の中で知ったが、彼女達はルーやフローラの一族にメイドとして雇われてすでに数百年の歴史があり、その経験を持っている。

 俺との距離感など、問題でもないのかもしれない。

 掃除、洗濯は完璧で非常に優れていた。

 唯一、家事で料理だけが駄目だった。

 なぜか。

 知識の無さだった。

 食材を鍋に放り込んで煮るだけが彼女の知っている料理法のようだった。

 なので、冬の間に俺の知っている料理の仕方などを教えた。

 多分、春ぐらいには俺よりも上手くなっている可能性が高い。



 アン達の加入によって、家での暮らしは一気に賑やかになった。

 これまで、夜の明かりなどはルーやティアが気になった時に点灯、消灯していたが、アン達が管理するようになってキッチリとされる事になった。

 掃除や洗濯も俺が気の向いた時にしていたのが、毎日になった。

 お陰でベッドシーツが毎日綺麗だ。

 そうそう、ベッドの中に入れていた草だが、これまでは俺が良いと思った草を放り込んでいたが、リア達がそういった用途に適した草を知っていたので全てそれに交換している。

 お陰で中の草の交換のペースが半年に一回ぐらいで済むので、草を入れたベッドの上に別のシーツを掛けて汚れを防ぎ、寝るようになっている。

 文化的。

 火に関しても、細かく管理してくれている。

 なので冬なのにかなり暖かく過ごせている。

 うん。

 良い事だ。

 これまで、いかにいい加減だったかを感じてしまうが……気にしない。

 それより、俺やルー、ティアがやっていた家庭的な事をアン達に任せられるようになったのでやれる事が増えた。

 俺は小物作りに集中し、ルーとフローラは薬の研究に没頭するようになっていた。

 ティアが居ないのが少し寂しい。



 そう言えばアン達はザブトンやクロに驚いてはいたが、気絶はしなかった。

 事前に聞いていたからだろうか?

 果実エリアの蜂を見てアワアワしていたのは、聞いていなかったからかな?

 ちなみに、新しく来たハイエルフ達は、ザブトンを見てしっかりと気絶している。

 そんなに怖くないのにな。


+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ