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異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
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子猫と大樹のダンジョンの管理人


 子猫の目が開き、活発に動き始めた。

 大人しいのは寝ている時と宝石猫ジュエルの母乳を飲んでいる時だけ。

 ヤンチャ盛りというのか、目を離すとどこに行くかわからない。

 猫とジュエルが、遠くに行こうとする子猫を捕まえては引き戻す事を繰り返している。

 子猫は怖いもの知らずなのか、ザブトンの子供達にも積極的だ。

 ザブトンの子供達は、子猫達をどう扱って良いのかわからず、されるがまま。

 すまないな。

 俺も謝るが、一番謝っているのは猫とジュエルだろう。

 おっと、次のターゲットはクロの子供達か。

 下手に触ると潰してしまうからか、クロの子供達もされるがままだ。

 すまない、そのまま耐えてくれ。

 子猫が喜びそうな玩具を作ってくるから。


 シンプルにネコジャラシ。

 違う、猫やジュエル用じゃないんだ。

 子猫用だから。

 ……子猫達の反応はイマイチ。

 なぜだ。


 困惑する俺の横にザブトンが来て、その場でネズミのヌイグルミを作って子猫達にプレゼント。

 子猫達、大興奮。

 噛む、蹴る、叩く、引っ掻く……そういったのが良いのか。

 ちょっとジェラシー。

 子猫達はヌイグルミで遊んだからか、疲れて寝てしまった。

 その子猫達を猫とジュエルが回収。

 ああ、猫とジュエルがホッとした感じになっているな。

 しばらく大変だろうが、頑張ってくれ。

 欲しいものがあるなら……

 ネズミのヌイグルミの予備ね。

 確かにあの調子なら、すぐにボロボロにされそうだ。

 ザブトンは了解と、ネズミ以外のヌイグルミを三つほど作って寝ている子猫の傍に置いてくれた。

 ……

 俺も編み物をやってみようか。

 いや、俺の腕が成長する前に、子猫が大きくなってしまうか。






 シャシャートの街が、大変な事になっているらしい。

 マイケルさんからの手紙によると、なんでもシャシャートの街の人口がかなり増えて街が少し混乱しているそうだ。

 急にどうしてと思ったが、原因はビッグルーフ・シャシャート。

 食事が美味い上に、関連事業が増えて仕事があるので、人が出て行かないそうだ。

 関連事業?

 首を捻ったが、どうもビッグルーフ・シャシャートに卸す商売の方も景気が良いらしく、新しく建物を建てたり人手不足だったりするらしい。

 そう言えば、街の近くに大規模な養鶏場とか作ってもらったしな。


 ビッグルーフ・シャシャートの従業員で警備隊を結成し、店と周辺を守るようにしたとのこと。

 なんでも従業員は千五百人を超えているので、人手に余裕はないけどなんとかなるそうだ。

 報告は受けていたけど……凄い事になっているな。

 マルコスとポーラが凄いのだろうか。

 そして、ほとんど店にいない俺がそこの店長で良いのだろうか?


 シャシャートの街から出て行かないのは主に人間の国の船員達。

 出港時に乗船を拒否し、そのままシャシャートの街に居ついているそうだ。

 それだけなら問題は各船の人手不足だけなのだが、人手不足で出港できない人間の船がシャシャートの街の港を占領し続け、交易に支障が出始めているらしい。

 それで少し流通が滞っていると。

 大変だなぁ。


 その混乱の解決に、ビッグルーフ・シャシャートに協力をお願いしますと書かれているけど、どうしろと?

 あ、他の街に支店を出せと。

 ……

 さすがに無理。

 ノウハウがなさ過ぎる。

 ビッグルーフ・シャシャートは、マイケルさんのゴロウン商会が全面的にバックアップしてくれたからなんとかなったと思っている。

 それが望めない場所に支店は、どう考えても時期尚早。

 従業員もまだまだ教育不足だろう。

 マイケルさんの頼みなので出来るだけの事はしたいが、さすがに良い返事ができない。

 効果は薄いかもしれないが、持ち帰れるような商品、日持ちするような商品を開発する方向で対処したい。

 あと、ルーやフラウ達とも相談してみるか。




 東のダンジョンのゴロック族に会いに行きたいと考えている時、南のダンジョンのラミア族と北のダンジョンの巨人族がやってきた。

 祭りの季節ではないが?

 疑問に思っていると、両者の目的は大樹の村のダンジョン。

 是非、ダンジョンで仕事をさせて欲しいと。

 それは構わないが……ダンジョン内の仕事ってなんだ?

 俺が少し困ると、ルーが補足してくれた。

 自然発生する魔物退治だそうだ。

 ダンジョンのような場所では、小さな魔物が発生しやすく、それを放置する事で大きな魔物を呼んでしまう可能性があると。

 ……

 村の地下室とか、井戸とか大丈夫なのか?

 人が生活している空間は大丈夫?

 それに村には創造神像があるから大丈夫。

 あれ、俺の手作りなんだけど……

 関係ないですか、そうですか。

 万が一、発生してもザブトンの子供達が瞬殺しているだろうと……

 考えてみれば、魔物とか魔獣の事、よく知らないなぁ。


 ともかくだ。

 ラミア族と巨人族に、転移門を設置する事を説明。

 最悪、敵が攻めてくる可能性も伝えたが、両者の気持ちは変わらなかった。

 うーん。

 ザブトンに相談。

 問題なしとの事で、両種族を採用。

 好きな場所を選んでもらう。

 ラミア族に関しては、転移門設置によってラミア便の利用が減るからな。

 補填の意味合いも込めて。



 共に四階層に拠点を決めた。

 両種族共に一度、各ダンジョンに戻って人数を連れてくるそうだ。

 構わないが、あまり大袈裟にしないようにな。

 え?

 転移門を設置したら、そこの管理も任せて欲しい?

 ありがたいが、いいのか?

 わかった。

 ただ、転移門の扱いに関しては設置してからになるから、正式にはその時にな。


 しかしだ。

 大樹のダンジョンの事はどうやって知ったんだ?

 巨人族は冬、雪合戦に来た時にウルザから聞いたと。

 ラミア族は、巨人族から連絡をもらったと。

 ……仲が良くなっているんだな。

 まあ、喧嘩するよりは良いか。




 南のダンジョンのラミア族、北のダンジョンの巨人族、東のダンジョンのゴロック族。

 西にもダンジョンがあるのだろうか?

 今度、調査隊を出してみようかな。

 あと、各ダンジョンを地下で結ぶのはどうだろう?

 難しいか。

 だが、繋げる事ができたら移動が楽になる。

 地下で結ぶ方法……

 俺が掘るか、ザブトンの子供達に頑張ってもらうしかないか。

 まあ、検討って事で。




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