挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

21/324

畑を拡張



 食い扶持が増えたので、畑を拡張する事にした。

 水路の完成が遠のく。

 ぶっちゃけ食べるだけなら現状でも十分やっていけるのだが、冬の事を考えると今から色々と考えておきたい。

 それに、出産が近くなれば食事量も増えるだろう。

 初めて出会ったクロとユキは、二匹で大きな猪の殆どを食べた。

 用意しておく事に越した事はない。


 現状の畑の南側に、犬エリアと同じ、畑四面×四面の十六面の大きさで畑を作った。

 ここは新畑エリアと名付けよう。

 作業的には俺は最初に畑を作れば、後は定期的に畝の間をクワで耕したり、水をやったりとの作業になる。

 鳥や害虫退治には、ザブトンの子供達が活躍してくれる。

 そうそう、ザブトンの子供達とクロイチ達のパートナー達は仲良くやっている。

 アリスの背にザブトンの子供が数匹乗っているのを見た時は驚いた。

 アリスがザブトンの子供達の移動を手伝っていたらしい。

 一瞬、アリスが食べられているのかと思ったのは秘密だ。


 これまでの畑のあった場所も、そのまま畑として活用する。

 ただ、こちらの畑は主に俺の実験用だ。

 明確なイメージをせずに耕しても、何かが育つのか?

 耕した場所に、種や苗を植えた場合はどうなるのか?

 実験したい事はそれなりにある。


 新畑エリアで、これまでの作物を作っていく。

 果実系の木はまだ実をつけていないが、花を咲かせるようになった。

 今年は無理でも来年ぐらいは期待できるかもしれない。


 ザブトンの子らは収穫の手伝いもしてくれた。

 根元から刈り取らなければ駄目なものや、引っこ抜かなければいけない根野菜は無理だが、トマトやナスビ、キュウリなどはキッチリと収穫してくれる。

 しかも、俺が用意した箱やお盆の上に置く所までやってくれるのだ。

 時々、盗み食いをしているのを見逃すぐらいにはありがたい。

 ザブトンの子らが収穫の手伝いをしているのを見て、クロ達も手伝おうとしてくれたが……

 口しか使えないので上手く収穫できず、しかも大半を食べてしまう感じだった。

 その後、諦めて堂々と食べていた。

 もちろん、怒った。

 怒られたクロ達の反省する様子は、少し面白かった。


 水路作りが進まない。

 まあ、犬エリアや新畑エリアを作ったので時間を取られた所為だが、それに加えてユキ達の出産が近くなった事が原因だ。

 ユキ達のお腹が目立つようになると、流石に女性陣は狩りなどを控えるようになった。

 代わりに男性陣が頑張って狩りをするのだが、予想通りに出産を控えた女性陣の食欲は旺盛だった。

 狩っても狩っても追いつかない。

 ザブトンの元に大量の毛皮が行く事態になり、俺の寝床の床の一部は毛皮敷きだ。

 ともかく、狩った獲物の処理に時間を取られるようになった。

 クロ達も、本来はそのまま食べていたのだろうが、血抜き処理などをした味に慣れてしまったのか俺の処理を求めてくる。

 お腹の大きい女性陣の懇願するような顔をみせられると、拒否など出来るワケもない。

 俺は職人のように、男性陣の狩ってきた獲物の処理を行った。


 出産ラッシュがやってきた。

 最初はエリスだった。

 無事に四匹の子を産み、良かったと思ったらアリスが出産を開始。

 そして、クロサン、ユキ、イリスが揃って出産を開始し、一気に賑やかになった。

 これまでは食事は俺の寝床の周囲で行われていたが、ユキは最初の犬小屋で、その他は犬エリアの自分の小屋で出産と場所が違った為、しばらくは合流が出来なくなった。

 なので、俺は二箇所で食事の用意をする事になった。

 クロ達は、生肉よりは火を入れた肉の方を好む。

 意外だ。

 生肉を貪るイメージがあるのだが……

 というか、最初に会った時、猪の肉に貪りついていたよなぁ。



 子供が産まれたので気が引き締まったのか、ウノが凛々しく見え始めた。

 気のせいかと思っていたら、なんとあの巨大な猪を単独で狩った。

 凄い。

 狩ったは良いが、運べなくて俺を呼びに来たのは、少し面白かった。



 気分転換に川に釣りに行った。

 魚が食べたかったからだ。

 そこでとある事実に気付いた。

【万能農具】は釣竿に形を変える事ができなかった。

 どうしてだろう。

 ひょっとして管轄とかあるのかな?

 釣竿は【万能魚具】じゃないと駄目とか。

 喋れるワケではないが、【万能農具】が申し訳なさそうにしている気がしたので、気にするなと声を掛けておいた。

 これまで十分に助けてもらっているのだ。

 それぐらいで文句を言ったりはしない。

 それに、釣竿は駄目だったが、クワやシャベルで魚を捕る仕掛けを作る事はできる。

 何も問題は無い。

 ……

 仕掛けに魚が一切、掛からなかった事以外は。


 敗因は、魚が想定外にアクティブな事だ。

 異世界の魚は、水の無い場所に打ち上げられた程度で諦めないらしい。

 男前だが、俺の中の常識の魚との違いに、少し困惑する。

 あと、牙を持った魚もいた。

 ちょっと怖い。


 数日後、仕掛けを改良して三十センチクラスの魚を数匹確保した。

 さっそく味わってみたが、不味かった。

 泥臭いというべきか。

 魚を捕まえた時、クロ達がまったく興味を示さなかったのでおかしいとは思ったのだけど……

 むう、残念。



 一文字 50×50メートルぐらいの大きさ。

□□□□□□□□畑畑畑畑○○○○
━建設中━池池□畑◇◇畑○犬○○
━下水路━池池□畑家◇畑○○○○
□□□□□□□□畑畑畑畑○○○○
□□□□□□□□△△△△
□□□□□□□□△新畑△
□□□□□□□□△△△△
□□□□□□□□△△△△

←五キロぐらい向こうに川。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ