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異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
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太陽城制圧


 太陽城制圧実行、二日目。

 第一制圧部隊と、第二制圧部隊のラスティが出発。

 クズデンも一緒に戻るらしい。

 昨日来たのは、俺への謝罪がメイン。

 話し合おうにも太陽城がどうなるかわからないから、何も決めれないしな。


 昨日と同じように屋敷の前に椅子とテーブルを運び、太陽城が見える場所で待機。

 太陽城は昨日よりも近づいているが、まだ遠い。

 あ、ハクレン達が到着したのかな。

 太陽城が大きく揺れた。

 頑張って欲しい。


 そして俺の周囲にはウルザ、ナート、獣人族の男の子達にグラルが集合。

 今日も槍投げかな?

 構わないが、もう少し暖かい格好をするように。

 動けば暖かくなると油断しないように。

 ハイエルフ達が昨日、俺が作った槍を持って来てくれる。

 ……本数が少ないが、壊れたか?

 鬼人族メイドに持っていかれた。

 ああ、屋敷に常備したいみたいな事を言ってたからな。

 お古じゃなくて、新しいのを作ってやったのに。

 ともかく数が減ったので俺は槍作り。

 ハイエルフ達の指導による槍投げ教室が始まった。

 ドワーフとかリザードマン、山エルフも参加するのか?

 オヤツが出るから?

 いや、まあ、出すけど……

 昨日と同じってワケにはいかないか。

 どうしようかな。

 槍作りが終わった後、今度は斧作りが始まった。

 槍が上手く投げれず、斧なら百発百中と豪語したドワーフ達用だ。

 本物を投げさせるのはなー。

 その後、どんどんとエスカレートする様子が想像できるから。


 木刀ならぬ木斧が十本ほど完成。

 ドワーフ達が持ってみてバランスを確認。

 問題ないようだ。

 そして両手に木斧を持って構え、五十メートル先の的に向かって右、左と投げる。

 見事に的に命中。

 的が人型なら、脳天と首に当たった感じだ。

 見てたウルザがキラキラした目で木斧を見ている。

 槍ブームは終わりかな。

 ウルザ、木斧を投げてみる。

 的まで届かない。

 腕力が足りないようだ。

 他の者もチャレンジするが無理。

 獣人族の男の子の一人と、グラルが良い所まで飛ばせたぐらいだな。

 方向は全然駄目だったけど。

 残念ながら斧投げ器はない。

 世の中にはあるのかもしれないが、俺は知らない。

 ウルザ達は槍に戻った。



 昼食後、オヤツはどうするかと悩みながら太陽城を見る。

 高度が回復しているな。

 千五百メートルぐらいになっている。

 これはひょっとして、早々に帰って来るかな?

 となると、色々と忙しくなる。

 すまない。

 オヤツは昨日と同じで小さいパンケーキだ。


 オヤツ頃。

 ウルザ達の意識は完全に屋敷の厨房に向いていた。

 注意を引くのはパンケーキの匂いだけでなく、甘いイチゴジャムの匂い。

 昨日とまったく同じでは芸が無いから、俺が昼過ぎから煮詰めている。

 これに生クリームも添える予定だ。

 別段、どれも目新しいものじゃないが出来たての温かいジャムの美味さは格別だ。

 ジャム作りをしている獣人族の男の子達は……ああ、あれは獣人族の女の子達の仕事だったか。

 となれば、出来立てのジャムの美味さに驚くがいい。

 作業を手伝ってくれている鬼人族メイド達も、味が気になっているようだ。

 全員分、用意しよう。

 ……

 ジャム、足りるかな。

 煮詰めると驚くほど少なくなるんだよな。



 足りないのはパンケーキだった。

 運動した後はお腹が空くらしい。

 鬼人族メイド達に頑張ってもらった。

 俺はジャムの追加を用心して作っておくから。



 高度を取り戻したと思った天空城は、一気に高度を下げていた。

 そのまま地上に落ちるかと思ったが……

 ギリギリ踏ん張っている?

 ハクレン、ラスティが太陽城の土台の下の方で旋回しているが……あ、攻撃した。

 土台を崩しているようだ。

 何かあるのかな?

 ともかく、岩が落ちるから地上には注意だぞ。

 人はいないよな。

 ……

 太陽城に槍を投げた時の事は、横に置いておく。



 ビーゼルが来た。

 小型ワイバーン通信で連絡はしていたので、来るとは思わなかった。

「攻撃しているようでしたので、一応の確認に」

「村の真上に居座るみたいだからな。
 さすがに迷惑だ。
 あ、ひょっとして魔王国はあの城の所有者だったりするのか?」

 そう言えば、悪魔族が占領したと言っていたが、彼らは魔王国軍の者だったりするのだろうか?

 昨日会ったのに、その辺りを聞いていなかった。

 失態。

「いえ、どちらかと言えば敵城ですね」

「……悪魔族が占領したと主張しているが?」

「はて。
 こちらの記録では、特にそういった事はありませんでしたが。
 それに悪魔族と言っても全員が全員、魔王国に所属しているワケではありませんから」

「そうか。
 城を制圧したら、その辺りを確認してまた連絡するよ」

「よろしくお願いします」

 ビーゼルは作りたてのジャムを瓶に詰めて帰った。



 ビーゼルに少し遅れて小型ワイバーン通信でハウリン村から連絡が入った。

 こちらから送った太陽城に関しての情報を感謝する内容と、太陽城から希少な金属を確保した際は是非扱わせて欲しいとの事。

 なるほど。

 まあ、この辺りはガットに任せよう。

 ガットも匂いに釣られて来ているしな。

 ああ、パンケーキは品切れでパンにジャムを塗っているのか。

 それもありだな。

 しかし、食い過ぎると夕食が入らなくなるぞ。


 ビーゼル、ハウリン村と続き、ドライム達から連絡が来るかなと思ったが来なかった。

 ドラゴンにすれば太陽城など、大した事じゃないのかもしれない。



 オヤツが終わり、各自が活動を再開し始めた頃。

 村の上空に一条の光。

 来た方向が太陽城だったので、太陽城からの攻撃かと思ったが違った。

 ハクレンのブレスだ。

 あそこから村の上空まで届くのか?

 凄いな?

 いや、威力を落として距離を重視したって事か。

 となると……村に何かを合図するか知らせるか……

 俺は太陽城とハクレン達を見る。

 ハクレン達は太陽城の土台の大岩の中腹辺りで縦に円を描いていた。

 村から見れば、的に見えるように。

 俺が見たのを感じたのだろう。

 ハクレンとラスティが避難した。

 なるほど。

 俺は【万能農具】の槍を構え、ハクレンとラスティが描いていた的に向かって投げた。

 一直線。

 うん、良い感じに命中。

 すると、命中した箇所から太陽城の土台が崩壊。

 地上に落下していく。

 遠いから音は聞こえないが……かなり遅れて地面が揺れた。

 さて、目をキラキラさせているウルザ達をどうしよう。

 教えても無理だぞー。

 たぶん。





 太陽城の土台、ソフトクリームのコーンが失われた。

 太陽城は大丈夫なのかと心配したら、問題なかった。

 城の部分だけで飛んでる。

 凄いな。

 土台があった部分は……半円球のような物が見えている。

 材質が城と同じなので、城の一部なのだろう。

 ひょっとして今の姿が正しい太陽城の姿なのかもしれない。


 土台を失った太陽城は、高度二千メートルぐらいの高さで安定。

 こちらに向かって来る動きは止まったように感じる。

 コントロールできたのかな?

 うん、出来たようだな。

 第一制圧部隊がこちらに向かって飛んでくるのを確認できた。

 ラスティもクロの子供達を乗せている。

 第二制圧部隊も撤収かな。

 こちらに到着するのは夕食前だろう。

 夕食の準備をしながら待つとしよう。

 今日の献立は何かな?

 天ぷらのようだ。

 なるほど。

 エビを消費するのを忘れないように。



 第一制圧部隊、第二制圧部隊の一部が戻り、太陽城の制圧完了の報告を受けた。

 今回はクズデンは同行していない。

 今後の方針を悪魔族や夢魔族達とまとめるそうだ。

 また、太陽城に残っている第二制圧部隊も今日の回収はしない。

 魔物、魔獣を殲滅したようだが、万が一の狩り残りがいたら困るからと用心しているそうだ。

 なるほど。

 でもって、俺が明日。

 太陽城に行って成果確認をする事になった。

 行って良いの?

 え?

 マジで?

 ウルザ達が私達もって言ってるけど?

 あ、連れて行くのね。

 ハクレンが面倒を見てくれるなら構わないぞ。


 夕食は第一制圧部隊とラスティの武勇伝が語られた。

 獲物を奪い合う状態だったようだ。

 魔力を収集する魔物は?

 あー、純粋な武力で。

 なるほど。

 なんにせよ、怪我がなくて良かった。


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