挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

132/291

第二回武闘会 一般の部、戦士の部、模範試合ダイジェスト!



 第二回武闘会の準備が始まったと思ったら、開催の挨拶をしていた。

 時間の流れが速い。

 しかし、リア達の出産はまだのようだ。

 やきもきしても仕方がないが、やきもきしてしまう。



 今回の武闘会も一般の部、戦士の部、騎士の部の三部構成。

 見学者もなんだかんだと増えている。

 いつも通りのドース達ドラゴン一家に、魔王やユーリ、ビーゼルなどの魔王国勢。

 今回はクォンとクォルンに、グラッツとランダンも来ている。

 ラミア族達や獣人族のガルフ達も参加。

 始祖さんもいるが、彼の場合は前にフーシュを迎えに来た時からずっと滞在しているだけだ。

 教会のお偉いさんじゃなかったっけ?

 仕事とか良いのかな?



 ともかく武闘会は始まった。

 審判はハクレンとラスティが協力してやってくれている。

 一般の部は去年と同じく一回戦うだけのシンプルな戦闘スタイル。

 対戦相手による運、不運がかなり激しい。

 文官娘衆の一人が、ミノタウロス族と対戦する事になり、敗北した。

「魔法が当たるかどうかの勝負だったな」

 そして舞台による不利を受けるケンタウロス族。

「走ったら場外になってしまった……」

「何もしてないのに勝った扱いをされていいのでしょうか?」

 獣人族の娘の一人が思わぬ勝利に戸惑ったりしつつ、順調に進んだ。

 ここは平和。



 戦士の部は、勝ち抜き方式。

 勝者が舞台に残り、戦い続ける。

 勝ち抜いた数が最も多い者が優勝となる。

 負けた者は改めて挑戦者の列に並ぶ事が可能なので、やる気があれば何度でも挑戦できる。

 去年とほぼ同じだが、試合時間短縮の為に試合を二箇所で行う。

 挑戦者の列は一つで、空いた試合会場に行く事になる。

 多少の運、不運もあるだろう。

 最大の問題は、舞台をもう一箇所作る事になった事だろう。

 ミノタウロス達も協力してくれたが、かなりの急ぎ仕事だった。


 さて、その戦士の部だが……前回と同じようにハイエルフ、鬼人族、リザードマン、ドワーフ、山エルフ、それにハウリン村の獣人族と南のダンジョンのラミア達が参加。

 それに加え、前回一般の部に出て優秀だったフラウと獣人族のセナ、さらにミノタウロス族のゴードン、ケンタウロス族のグルーワルドが参加している。

 どうなるかと思ったが……

 ハウリン村の獣人族、ガルフが強い。

 かなり鍛えてきたようだ。

 前回、ガルフと良い勝負をした山エルフのヤーがいないのも大きい。

 ヤーは今回、騎士の部に出場する事にしたからだ。

 ドワーフのドノバン、ケンタウロスのグルーワルドが奮戦するも、そのままガルフが優勝。

「よし、来年は俺も騎士の部だ。
 ヤーさんに勝たないとな」

 優勝を誇るガルフの後ろで、疲れた顔をしているランダン。

「それなりに自信があったんだけどなぁ」

 彼はガルフ、ドノバンと対戦し、負けている。

 三回目は流石に諦めたらしい。

 ちなみに、グラッツは一般の部で勝利を収めている。



 次は騎士の部。

 その前に、模範試合が行われる。

 参加者が多いので、模範試合トーナメントになった。

 参加者は八人。

 ドース、ライメイレン、グラッファルーン、ハクレン、ラスティ、クォン、魔王、そしてザブトン。

 やる気満々のドラゴン一家に対し、魔王が死んだ目をしているのは気のせいだろうか。

 そして、それ以上に心配なのがそんな中に飛び込んだザブトン。

 考えてみれば、俺はザブトンが戦っているところを見た事がない。

 大丈夫なのかと思うが、ザブトンは子供達に囲まれて余裕を見せながらウォームアップをしている。

 対戦はくじ引きで公平に決めた。

 審判は始祖さんが担当。



 一回戦第一試合……ドースと魔王。

 魔王が絶望した顔をしていた。

 結果はその顔が示した通りだった。

 いや、流石魔王というべきなのか、かなり粘ったと思う。

 試合後、魔王に対して熱い拍手が送られていた。


 一回戦第二試合……ラスティとクォン。

 個人的にラスティを応援したが、残念ながら敗北。

 全てにおいてクォンが一段上で、指導者と生徒みたいだった。

 負けはしたが、ラスティの顔はスッキリしていたので一安心。

 試合後もクォンに色々と聞いていた。


 一回戦第三試合……グラッファルーンとハクレン。

 激闘だった。

 なんでも、昔はドライムにちょっかいを出すグラッファルーンを、ハクレンが追い払う関係だったらしい。

 今ではそれなりに仲の良い友人らしいが……

「あの時の恨み晴らします」

「どの話かな?」

 うん、凄かった。

 双方ボロボロになったが、勝者はハクレンだった。


 一回戦第四試合……ライメイレンとザブトン。

 どうなるのかと思ったが、ザブトンが奮戦したと言っていいのだろう。

 ライメイレンの大技を軽く避けてザブトンの糸による攻撃。

 ライメイレンはそれを避けつつ、分身。

 十人以上のライメイレンが、ザブトンに襲い掛かった。

 分身全部が違う動きをするから、多人数で攻撃しているように思えた。

 それを全て受け止め、そのまま捕まえたライメイレンを縛って勝利。

 ザブトンは勝利と同時に子供達を呼び、舞台の上でタップダンスのような踊りを披露してくれた。

 ザブトンも練習してたのか。

 なかなか見事な集団ダンスに拍手を送った。




「え?
 ワシ、妻の分身が破られるの、初めて見たんだけど?」

「お義母様のあの攻撃、一つで山を崩せるよね。
 それを十六? 受け止めた? 冗談でしょ?」

「えー……次、私が戦うの?」




 二回戦第一試合……ドースとクォン。

 これはもう、格の違いというのだろうか。

 ドースの圧勝だった。

 先ほどのラスティとクォンの戦いの立場を変えたように思えた。

「先を考えると、ここで負けておくのも手だったろうか」

「流石にそれは……お義父様、頑張ってくださいね」

 試合後も爽やかだった。



 三回戦第二試合……ハクレンとザブトン。

 どちらを応援するか凄く悩む。

 どちらも怪我をしないで欲しい。

 そう思っていたら、すぐに試合が終わった。

 ザブトンの勝利。

 ハクレンは何も出来ず、糸に巻かれて転がされていた。

 その後、ハクレンは少しの間、拗ねていたので慰めた。


 決勝戦……ドースとザブトン。

 戦いは激しかった。

 まずはザブトンが一方的に攻撃、それをドースが受け流す。

 その後、立場を交代。

 それを三回ほど繰り返した後、ドースが勝利した。

 力負けといった感じだろうか。

 子供達に担がれ、舞台から降りるザブトンに俺は拍手した。



「お父様、流石ですね」

「いや、譲られただけだ。
 誇れん」

「そうなのですか?」

「その証拠に……ほれ」

「こちらに向かって足を振ってますね」

「一応、ワシには竜王の立場があるからな」




「私にも魔王としての立場があったのだけど……」

「立場を考えると、参加が無茶だったのでは?」

「お父様は頑張りましたよ。
 見直しました」

「流石、魔王様です」



 模範試合が終わり、騎士の部が始まるのだが……


「いや、あの試合の後でって……」

「もう少し、大人しい試合をして欲しかった」

「くっ、私もまだまだ未熟」


 模範試合の熱が冷める少しの間、休憩となった。


+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ