*この作品は残酷な描写があります。
*この作品は色々な意味でカオスな上に上級者向けです。(色々な意味で)
*過度なご都合主義染みた展開もあります。
*この作品は某サイトで及びノクターンノベルに掲載中のアウティエル〜淫虐の翼〜再構成作品です。
*この作品は諸事情により、2009年七月二十六日から再構成を行っております。ご注意下さい。
プロローグ
オリジナルヒーロー戦記SS
ヒーロフォース
=プロローグ=
―高度に発展した科学技術は魔術と区別が付かない―
アーサー・C・クラーク
高層ビルが立ち並び、夜の月日が差し込んでいる人や車の往来が激しい都会の十字路。
その十字路は一発のロケット砲の一撃で地獄と化した。
「きゃあああああああああああああ!!??」
「な、何なんだ!!??」
車が派手に吹き飛び、まるでアクション映画のワンシーンを切り取ったような光景。
この光景を理解できた人間は原因が分ると直に逃げ出した。
「また奴らが出たのか!!??」
「逃げろおおおおおおおおおお!!」
ロケット砲を撃ったのはテロリスト…いや、この場合は奇怪な姿をした謎の武装集団と言うべきか。
それも数は30体の規模であり、この武装集団達は全身を黒い西洋鎧風な戦闘服を身に纏っており、まるで機械の様に何も言わず破壊活動をしている。
事件現場に逸早く駆けつけた警察官の表情にも絶望の色が浮かぶ。
「奴ら何処であんな武器を…」
「駄目だ!! 火力が違い過ぎる!!」
「本部!! 我々では相手になりません!!」
この武装集団達はアメリカ軍が使う軍事用アサルトライフル、ロケット砲まで使う物までいる。
警官が使うリボルバーガンでは相手にならない。
圧倒的な火力の違いに次々とパトカーごとあの世に送られて行き、人々もこの騒ぎに巻き込まれどんどん被害を出して行った。
「ひゃははははははは!! どいつもこいつもピーピー喚いて逃げていきやがるぜ!!」
そしてこの集団を率いる指導者はこの騒ぎを後方から眺めている。
その指導者もこの集団とはまた違う異形さを持っており、全身を紫色の鋼鉄で覆い、その姿のサソリを模した様な姿をした文字通りの昆虫人間。
両手にはハサミの様な鋭利な刃物が付いた篭手を持ち、尻の辺りには禍々しいサソリ特有の尾が付いていた。
「俺はアシュタルに選ばれた改造人間スコーピオだ!! 貴様達とは違うんだよ!!」
この怪人の口から出た「アシュタル」と言う言葉に人々は反応した。
「あ、アシュタル…ってあの最近破壊活動をして暴れている武装集団じゃ…」
「どうしてあんな酷い事を…」
「自、自衛隊はまだなのか!!??」
逃げ惑う一般市民の人間が口々にそう言った。
アシュタル。
これがこの集団の名前だ。
改造人間や今尚銃を使って暴れまわるアンドロイド戦士達を率いて暴れまわるこの集団に人々は恐怖している。
特に改造人間は何かしらの生物を模した者が多く、その姿は大抵異形その物。
このアシュタルの犯罪に事態を重く見た政府は早急に対抗策を練っているがその神出鬼没振りに手を焼いていた。
「ヒャハハッハハハハ!! 逃げろ逃げろ!! 俺達が皆殺しにしてやっからよ!!」
そう叫び声を上げながらもこの場から逃げ送れた若いOLの女性の一人に向けてを尾を伸ばし、蛇の様に絡ませた。
「きゃああぁぁっ!! ああっ…ああぁ…!! や、やめてください!!??」
「ははっははは!! もしかしてお前初めてなのか!!??」
スコーピオは先程捕まえた若い女性の衣服を破く。
この女性の惨状に誰もが目を覆い、同情の目線さえ窺えた時、異変が起こる。
突如何かが降り立つ音、同時に何かが焼き切れた音。
何なんだとスコーピオは思い、音をした方を見てみると…アンドロイド戦闘員がバラバラの状態になっている。
まるで鋭利な刃物か何かで切断したみたいに鮮やかな早技だ。
「だ…誰だテメエは!!??」
戦闘員の残骸の先に見た者を視界に入れた時、スコーピオは息を飲んだ。
「お…お前は…」
目に飛び込んだのはとても非現実的で神秘的な女性だった。
身長はモデルの様にすらりと伸びおおよそ173cm。
戦乙女の様な飾り付けをし、羽飾りの様なパーツを空気に靡かせ、口元が露出部からは月の様に眩く輝く金色の髪がはみ出ている。
胴体は灰色のタイツを保護する様にヌーブラの様な胸当てとと腹部が開いたボディスーツを融合した様な衣装を身に纏い、そこからでもこの女性のプロのモデル顔負けな美しく引き締まったスタイルと100cmを超えるバストがクッキリと現れている。
お腹にはトライアングル状に配置された飾り物が特徴なベルトを付け、背中には天使の翼。
腹部には逆三角形に丸い点が配置し、黄色いラインで逆三角を描くベルトが巻かれていた。
常識で考えれば『ただの』コスプレした女性で普通なら撮影か何かだろうと思う。
だが、爆発と供に現れたこの女性にはそんな風には思わせない程の迫力と神聖さの様な物が漂い、まるで女神か天使と対面した錯覚に陥った人々はただその姿に釘付けになり息を呑む事しか出来ない。
そんな衆人観衆の目線を知ってか知らずか女性は左手には自分の上半身を包み込めるぐらいの程よい大きさの黄色い淵が走る丸い盾、右手の青白く発光する剣を構えた。
「人々を守るため!! 白翼の光にて悪を討つ!! 機装天使アウティエル!! アシュタルを倒すためここに降臨!!」
高らかにその名を名乗った次の瞬間、胸をユサユサと揺らしつつも月明かりに輝く金色の髪を風に靡かせ、白い羽を羽ばたかせながら次々と戦闘員に銃を撃たせる間も無く手に持った剣で殲滅して行く。
一振りすればまるで魔法の様に並みの銃弾を弾くボディを持つ戦闘員を斬り倒して行く姿は先程の痴態を遠くから眺めていた一般人達には幻想的な光景に見えた。
「遅い!!」
戦闘員が銃で撃ってもそれを予知していたかの様に身をクルリと回転させて回避し、体操選手も真っ青の常人離れしたアクロバットな跳躍を決めて一気に近ずいて斬るなどの芸当を見せる。
正にこの女性戦士の独壇場であった。
瞬く間の間に戦闘員は全滅し、この場にいるアシュタル最後の一人になったスコーピオは犯そうとしてした女性を尾で盾にしながら体を震わせていた。
「ほ、本当に何モンだお前は!!?? こ、ここ…こんな強い奴話に聞いて無いぞ!!??」
「アウティエル…そう言ったでしょ」
そう言ってアウティエルと名乗る戦士は超人的なスピードでスコーピオに近づき、女性を拘束している尾を切り落として即座に女性の救出に成功する。
この早技は観衆からもオオっと歓声が起きた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!??」
尻尾を切られた痛みでスコーピオは高層ビルの屋上まで届きそうな程の醜い雄たけびを上げたがアウティエルはその様子に気にした様子を見せない。
尾の拘束から解放したアウティエルは気絶している女性を適当な所に置き、剣を構えてスコーピオの方に駆け出した。
「テメエええええええええええええええ女だと思ってりゃいい気になりやがってよおおおおおおお!!??」
走って近づいてくるアウティエルに対し、スコーピオは左手のハサミを向けて接近戦を挑む。
だが瞬時の判断でアウティエルは剣の構えを解き、突然の左手のシールドでハサミを砕きながらスコーピオの顔面を殴る。
スコーピオのハサミも厚さ数ミリの鋼鉄を切り裂くレベルだが、アウティエルのシールドはそれの上を行く。
データー上では現代の最新鋭戦車の砲撃も防げる強度を持っていた。
「ひでぶああ!!??」
スコーピオはまさかの強度負けに肉体的にも精神的にもダメージを負い、顔面を手で覆ってよろめく。
対照的にアウティエルは少し溜め息をついた後、遂にアウティエルは裁きの鉄槌を宣言した。
「…攻めての慈悲よ。楽に一撃で終わらせてあげるわ」
「ふ、ふざけんな!! 誰がお前なんかに…」
そう言ってスコーピオは手の覆いを解除しそこにはアウティエルが視界に入る筈だったが目の前におらず、慌てて周りをキョロキョロと見渡してみてもいなかった。
その事に焦りつつ周囲を警戒し身を固めた時、スコーピオの耳がアウティエルの声を捉えた。
「こっちよお間抜けさん」
「え?」
アウティエルの声がした方…即ち空を向いた時、既にスコーピオはアウティエルに体を頭部を横切る様に一刀両断される直前。
そのままバシューと言う音がし、スコーピオは縦一線。
突然の事でスコーピオは自分がどうなったのかも分からないまま自分の体を眺めた。
「あれ…何で俺の体が二つに別れてんだ?」
そんな間抜けな声を出してスコーピオは爆発が起こす。
爆発から瞬時に逃れたアウティエルはそのスコーピオの爆発による火災をバイザー越しに眺めている。
その様子は見る人が見ればとても辛い雰囲気だったが、周囲の人々は誰も気付かず応援や賛美の声を挙げた。
「誰だが知らんがありがとうよ天使の姉ちゃん!!」
「今日はスカッとしたぜ!! これでアシュタルとか言うふざけた連中も少しは懲りただろう!!」
「助けてくれてありがとう!!」
一度歓声が上がればそれに釣られた様に皆もお礼の言葉をアウティエルに投げかけ、拍手喝采を送られる。
だがアウティエルはその声援に少し手を振るだけで済まし、そのまま空の彼方に去って行った。
☆
時は二十一世紀
未だ混迷が見え隠れし、前世紀に抱かれていた明るい未来が打ち砕かれた世紀だった。
紛争が絶えず、未だに戦いやその火種が収まらない世の中。
それでも世界中の人々は懸命に生きていた。
そんな時、突如としてある異変が起きた。
それは謎の犯罪組織「アシュタル」と呼ばれる集団の出現である。
主に日本で活動し、無差別に破壊活動をなどを行う非情に凶悪で無秩序な破壊集団の出現である。
正体も実体も行動理念さえも不明で神出鬼没。
これだけならまだテロリストである。
しかし空想の産物としか思われていなかった戦闘様のアンドロイドや改造人間を繰り出して来る点は無視出来なかった。
この事実は明らかに世界の科学技術の数年先を行く技術を持っている事の証明であり、このアシュタルの存在に世界各国は激震する。
今迄のテロリストとは違う…まるでテレビや漫画の世界から飛び出て来た様な相手に日本政府は手を焼いていた。
そんな時、救世主が現れる。
その名はアウティエル。
まるで北欧神話に出て来るヴァルキリーを現したような格好をした女の戦士である。
アウティエルはアシュタルが出現する度に現れ、人々を救って行く。
今では知る人ぞ知る正義の味方だった。
日本政府はこのまま手を拱いているつもりは無く、早急に対策を進めて言った。
対アシュタル防衛組織「WAGU」を結成し、戦力の増強を急がせてその間にもアシュタルの改造人間やアンドロイドに対抗する為、戦闘用強化骸骨格開発計画…「PS計画」を発動。
この計画の一環として日本国内の企業などにも開発を依頼し、早急に防衛網の構築を始める。
21世紀の『テロとの戦争』はこうして新たな局面を迎える事になったのであった。
だが人々はまだ知らない。
これが単なるテロ戦争では終らない事を―。
オリジナルヒーロー戦記SS
ヒーローフォース
=プロローグEND=
次回から本編主人公が登場します。
舞台設定がカオスなのでご注意下さい。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。