prologue:アメリカンボルシチ襲来!
2107年、大日本帝国。
俺は、渡部 慎一41才。職業は一応官僚である。政府の一員であり、また家庭では妻を持ち、2児の父親である。
数年前、大日本帝国は高齢化社会を終わらせるため、周りから反対された“老人殺戮法”をやむなく採択した。これに基づき、今は65才以上の老人はこの国には存在しない。この法律により、長く続いた高齢化問題は終止符を打たれた。
少子化問題もアジアの一夫多妻制を見習い、我が国でも数十年前に導入した。そして、子供の数もここ数年の間にぐんと増え続けている。
これで、問題は解決…とはいかなかった。まだ我が国の問題は沢山ある。一つ例を挙げれば、赤ん坊と老人の間の人間が極端に少ない事だ。それが今、我が国で一番キツイ点であり、まだまだ赤字からは脱け出せない原因の一つである。
貧しい我が国を必死で支える我ら社会人としては、もう限界だった。
この国は潰れると近々崩壊すると俺すらも思っていたその矢先の出来事だった。先進国の奴らにいきなり襲撃されたのは…。
ある日の朝、俺はテレビを観ながら朝食を取っていた。ぼんやりと観ていたテレビの画面が急に変わってしまったので俺は何だろうと思い、アナウンサーが言っている言葉に耳を澄ませた。
「えぇ、緊急ニュースです。アメリカの方向から、巨大な物体が我が国に近付いて来ます!あっ、ロシアの方向からも!」
俺は、疑問に思った。多分、これには誰しも疑問に思うだろう。
「巨大な物体?それに何故、日本へ来る?」
物体をよく見ると、ロボットのような恰好をしていた。しかも、ミサイルみたいな物も積んでいるようにも見えたのだ。
俺は急いで、友人である政府直属の記者、青木 健太に電話を掛けた…。 |