その9 『新生ARMS初任務』
旧ARMSは壊滅した・・・アーヴィングの指揮のもと動く遊撃騎士団、新生ARMSが結成された
驚く事勿れ、タウンメリアで出会った魔女っ子リルカはアーヴィングの申請でARMSの一員となる為にこのヴァレリアシャトーにやって来たのだった
本来は彼女の姉が来る予定だったのだが、その姉は事故で帰らぬ人になってしまったらしい
その姉の代わりにリルカがやってきたと言うことだ
今現在彼等3人はARMSの任務の準備にしばらく時間がかかるということで邸内をぶらついていた
「良かったなアシュレー。ARMSに入れて」
「あぁ、でもジックは・・・」
「まぁ選ばれなかったのは残念だけどな、アシュレーって身内がARMSにいるってだけで鼻は高いさ」
そう、この3人の中でジックはARMSには選ばれなかったのだ。アーヴィングが何故同じ旧ARMSの生き残りである2人からアシュレーのみを抜擢したのかわからないが、そうなものは仕様がない。ジックはそのように考えていた
「それにしてもアシュレー、アーヴィングの妹さんに目を奪われるなんてマリナに怒られても知らねぇぞ」
「あ、アレは・・・」
「ねーねー!2人ともそろそろ時間だよー。早くアーヴィングさんの私室に行かないとッ!」
軽いやりとりを始めた2人をリルカがたしなめる。もうそろそろ時間が経っていたらしい。おそらく間違えて入ってしまった禁止区域で出会った2人組との話が思ったより長かったのだろう
「それじゃ、気をつけて行って来い。俺はせっかくだからアルテイシアさんの料理でもごちそうになってから帰るからわ」
「わかった。一緒に行けなくてすまない。気をつけて帰れよ」
「それじゃ、ジックさんまたねー!」
「ほい、またな。リルカ」
そう言ってエレベーターに乗り込む2人を見送った後、ジックは宣言通り食堂へと向かった
食堂へとたどりつき、アーヴィングの妹、アルテイシアとの軽い談笑を交えながら穏やかな食事を楽しんでいた時、その音は館中に響き渡ったのだ
ッキューンッ・・・・・・・
「な、なんの音でしょうか。お兄さまの私室から聞こえたような・・・」
心配そうな表情を見せるアルテイシア。方やジックにはこの音に聞き覚えがあった
「銃剣の銃声ッ!?まさかアシュレーのかッ!?」
おろおろするアルテイシアを放っておくのは忍びなかったのだが、彼の天秤は今身内の方へと傾いていた
大急ぎで食堂を出て3階へと向かう為エレベーターへと向かうジック
彼がエレベーターのボタンを押すとほぼ同時に、3階から下へと向かっていたエレベーターの扉が開いた
「ッ!アシュレーッ!?」
「ジックッ!?」
「ジックさんッ!」
エレベーターの扉が開いた。まず彼の目に飛び込んできたのは武器を奪われ押さえられているアシュレーの姿。次に困惑した表情のリルカ。そして何食わぬ顔でその場に立つアーヴィングの姿だった
彼はアーヴィングに詰め寄る
「どういうことだッ!何があった説明しろッ!」
「反逆罪の現行犯。裏切り者アシュレーを護送中だ。申し訳ないがエレベーターの使用は少し待っていただけないだろうか」
「う、裏切り者ぉッ!?」
「そうだ、先程の銃声を聞いただろう。銃声は銃剣の物だ。キミもよく知るものではないかな?」
「・・・アンタはアシュレーが撃ったって言うのか」
「そのとおりだ」
ジックはアシュレーとリルカを見る。未だ困惑した表情のリルカとアーヴィングを睨みつけるアシュレーの姿が彼の目に映った
「・・・理解して頂けたかな?」
「あぁ、わかった」
彼はアーヴィングに詰め寄っていた位置からさがった。必然的にアーヴィングと彼との距離が開く
その距離を好意的なものと判断したアーヴィングは、部下にエレベーターを起動させろと命令しようとして・・・
視界に移った銀色の銃剣の姿に、アーヴィングは動作を止めた
ッキューンッ・・・・
再び、銃声が館内に木霊した
先程と同じ銃声は、先程とは違う銃より発射され、また、銃の保持者も先程と違っていた
彼は、床に向けた銃剣を片手にこう宣言する
「さぁどうする。ここにもう一人裏切り者が出来たぜッ!」
「・・・裏切り者、ジック・アイリントンを捕らえよッ!護送先はアシュレーと同じ『イルズベイル監獄島』ッ!」
イルズベイル監獄島へご招待されました。考えた結果、このようについてくことに。一応二次創作のオリ主ものなので、オリジナル場面とか入れないと、と
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