二百文字小説『魑魅魍魎』
魑魅魍魎が部屋の隅に湧く。囁くようにチリチリと湧く。
私は目障りなそれを始末しようと挑みかかる。すると、すっと魍魎は消えた。ところが魍魎は、再び部屋の隅に湧いて出た。
私は、再びそこに挑みかかる。またしても魍魎は消えた。
同じ事を繰り返すうちに私はすっかり疲れてしまった。
もう追うまい。私は机に向かうと、己のすべき作業に没頭した。
どれだけ時間が経過しただろう。
部屋の隅を見ると、魍魎の姿はどこにもなかった。

ジャスト200文字の小説たち
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