Delivery children.(1/27)PDFで表示縦書き表示RDF


 ありきたりな話かもしれませんが読んでみてください。

*前と少し文章を変えました。勝手なことをして申し訳ありません。
Delivery children.
作:詩音



プロローグ



「…。」
 ここはどこなんだろう。僕は何してるのかな…?
 空を見上げれば灰色に曇っていた。

「お前何してんだ?」
 僕が後ろを見るとそこには男の子が一人いた。
 同い年くらいで背格好も僕と似てる。髪の色は綺麗な銀色で服は全身真っ黒。でもそれより気になったこては、雨が降ってないのにも関わらず傘をさしていたことだった。

「どうして…傘をさしてるの?」
「…は?」
 その子は目を丸くしていた。
 そんなに驚くことかな…。

「お前、傘持ってないの?」
 僕は自分の身の回りを見たけど、特に何も見当たらなかった。
「早く入れ!!もうすぐ雨だぞ!!」
 腕を無理矢理引かれて僕はその子の傘の中にいた。
「雨がダメなことなの?」
「…お前何者?この国の状況知らないなんておかしいぜ?」
 何者?って…あれ?
「僕って誰…?」
「は…?」
「わかんない…何も思い出せないよ…。」
 必死に頭の中に呼び掛けるけどまったく答えてくれない。

「記憶喪失ってやつか?」

 猫に似たその子の目は僕を定める。
「わかんない…。」
 僕にはそれしか言えなかった。



「…面倒なもんに関わったなぁ。」
 しばらくして横から大きななため息が聞こえた。僕はうつ向くことしかできない。

「この近くにさ、俺の家があるんだよね。」
「?」
「俺の同居人結構物知りだから、お前の役に立つかもよ?」
 自分をアオと名乗ったその子は僕にニッと笑いかけた。
 それがそのとき僕が覚えてた最後の景色だったと思う。












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