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セブンス 作者:わい/三嶋 与夢

逸話とかかなり曲解されて伝わっているかもね十二代目

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……新しいタイトルが不評だと?
お、俺だってご新規さんが欲しいんだ! 新しい読者を獲得出来るタイトルを一生懸命考えたのに!!
……よし、もっと長いタイトルにしよう!

セブンス~ご先祖様とか七人いて五月蝿いけど、スキルとか色々と助言をくれるし、ほとんど役に立たないけど楽しく冒険してハーレムを築きます~

これなら新しい読者もポイントもザクザク手に入る!
『馴れ合いで戦争をするのはいくつかの理由がある』

 宝玉内。

 四代目は黒板を用意して、俺に対して説明をしてくれた。今までガチの戦争しか経験していないので、俺としては馴れ合いというか、ルールブックありの戦争があまり理解出来ない。

 そんな俺に対しての説明なのだが――。

『簡単に言うと、戦争はしたい。もしくは、しなくてはいけないけど、相手の領地など欲しくはない場合だ。まぁ、それぞれの土地で色々と理由があり、戦い続ける訳だね』

「……その理由をなくせばいいと? 両方ともかなりのやる気を見せていましたけど?」

 全員が馴れ合いのために戦争をしているようには見えなかった。そもそも、戦場となる国境付近は大変ではないだろうか?

 すると、三代目が俺に言う。

『まぁ、どこも理由は違っても色々とあるからね。ただ、かなり頻繁に戦っているから、人口調整目的ではないね』

 抱えていける人口には限界がある。土地は有限だ。開拓して新しく人口を支えられるようになったとしても、いずれは限界が来るのだ。

 そうなると、土地を奪わなくてはいけない。ただ、土地を奪えば新しく管理する土地が増えることも意味していた。

「なにが目的なんでしょうね?」

 俺が首を傾げると、五代目が嫌そうに答えた。

『それを調べるんだよ。ま、ざっと見た感じではガレリアが入り込みやすそうだな。あそこは周辺領主の元締めで、小さな国の集まりとも言える。誰かを雇うにしても周りから文句は出ないだろうさ』

 俺は不安そうに。

「それなんですけど……俺、仕官出来ますか?」

 不安そうな俺を安心させるためか、七代目が笑いながら。

『安心しろ、ライエル。お前は若く、それでいて実績もある。欲しがらない領主や国があるものか』

 そんな七代目に対して、ミレイアさんが横から。

『ま、出来すぎる人間も嫌われる事が多いですけどね。別にライエルが仕官する必要はないんですよ』

「……え?」

 俺が驚くと、四代目も頷いていた。

『当たり前じゃないか。両国で仕官とか無理だよ。そんな事をされたら、俺なら処刑するね』

 四代目は、黒板にガレリアとルソワースの名前を書き、そして俺の仲間――ノウェムたちの名前を書くのだった。

『誰をどこに仕官させるのか、それを決めようじゃないか。この場合、ライエルはサポートに回る』

「俺の仲間が仕官したので、別に二君に使えているわけではない、と? 暴論のような気もしますけど」

 五代目はいつものように興味なさそうに。

『いいんだよ。別にずっと仕えるわけでもない。二つの国をなんとかザイン、ロルフィスの連合に引き込むためだ。周囲の小さい国は、その後に外交でどうにでもなる』

 四代目が活き活きとしながら、俺に計画を説明してくれた。

『まずは片方に入り込む。そこで活躍する訳だが……今回は戦場での活躍はしない』

 俺が真剣に聞いていると、四代目も嬉しそうだ。

『主に内政面で頑張って貰おう。両国のバランスを崩すわけだ。そうなると焦る片方は、なんとしても状況を打開するしかない。そこで、片方へも人を送り込む』

 俺は四代目の説明を聞きながら。

「内政だと時間がかかりますね。入り込んでもそれこそ早くて数年、もしくは十年近くは拘束されませんか?」

 そんな俺の意見に、四代目は首を横に振る。

『そんな時間はない。だから、今回は紹介状を利用する訳だよ。ザイン、ロルフィス、そしてベイムの紹介状を使い、入り込んで早い段階で成果を出す。ま、見た限りだとガレリアになるね』

 どちらかの内政状況を改善し、焦った片方へ俺たちが近付くそうだ。それが上手くいくか気になるが、こちらには奥の手もある。

 ミレイアさんが手を叩いて椅子から立ち上がった。

『素晴らしいですね! ザイン、ロルフィス、ベイムと繋がりのある集団が協力するだけでも、相手は窮地に立ちます。焦りますよね。ついに本気で潰しに来るのかと!』

 四代目はとても楽しそうにしていた。

『その通り! 焦ればつけいる隙は大きくなる。そのためには情報が必要だ。情報を元に、最適な人材を両国に送り込もうじゃないか。外が駄目なら中から崩せばいいんだよ』

 何故だろう……四代目にターゲットにされた両国が不憫に思えた。

 そんな時だ。ミレイアさんが思い出したように。

『そうだ。ライエル、久しぶりにらいえる君に会いに行きましょうか。寂しがっているかも知れないから』

 俺はミレイアさんをジト目で見ながら。

「……あいつが寂しがる? というか、あまり話したくないんですけどね」

『わがままを言わないの。ほら、行くわよ』

 ミレイアさんに手を引かれ、俺は自分の記憶の部屋へと連れて行かれるのだった。





『寂しかったよ、ミレイアさぁぁぁん!!』

 記憶の部屋に入ると、ミレイアさん目がけてらいえるが飛びかかった。

 何気に、胸に飛び込む位置におり、手が卑猥な動きをしていた。子供の姿だが、これは流石にアウトだと思う。

『あら、ごめんなさいね』

 「スパンッ!」という軽快な音がすると、手刀でミレイアさんがらいえるを撃墜させていた。床に落ちてピクピクしているらいえるが、ヨロヨロと立ち上がり。

『……は、恥ずかしがらなくてもいいのに。ノウェムに続いて『鉄壁』の称号を贈りますよ』

『まぁ、嬉しい。それでは、今日も色々と話してくれるわね』

 そこはかつて俺が生活していた空間だ。

 らいえるは俺とミレイアさんの椅子を用意すると、自分はベッドに腰掛けるのだった。

『さて、何を話せばいいのか……。前に僕の体を返せとは言いましたけど、返してはくれないんだよね?』

「お前に返すとか有り得ないというか、もう別人だろうが。俺が俺でなくなるのはちょっと」

 俺の言葉を聞くと、らいえるは「酷いなぁ」と言う。ただ、少し嬉しそうだ。

『ま、それでセレスに勝てるならいいんじゃない』

 その言葉、その自信――。俺はらいえるにたずねた。

「お前なら、セレスに勝てるのか?」

 こんな事を聞くのは少し悔しいが、聞かずにはいられない。ミレイアさんが、何か言いたそうに俺を見ていたが、結局は何も言わなかった。

 らいえるは自信たっぷりに。

『負けはしないよ。でも、勝てもしないね。現状ではそれが精一杯かな。なにしろ、セレスは僕から奪えるだけ奪っていったからね。まぁ、僕はウォルト家始まって以来の天才で麒麟児だったから、妬まれても仕方ないけど』

 なんとも微妙な返答をしてくるらいえるに、俺は真面目な質問をして後悔した。

 ミレイアさんも、クスクスと笑っている。

 俺は、溜息を吐きつつ。

「それで、俺の記憶は返してくれるのか?」

 らいえるは不敵に笑うと。

『どうしようかな。というか、僕に体を返す君には関係ないと思うけど?』

 椅子から立ち上がろうとすると、らいえるは一瞬で距離を詰め、俺の額を人差し指で触れるのだった。

『僕と戦うなら止めておいた方がいいよ。何しろ、奪われたとは言っても、体の動かし方は心得ているからね。君じゃ僕に勝てないよ』

 セレスほどではないにしても、目の前の存在にも俺は勝てそうになかった。俺が悔しそうな表情になると、らいえるはミレイアさんのところに行って……。

『ミレイアさん……抱っこして』

『駄目です。もっと無垢な心を持って出直してきなさい』

『僕は性欲に対して正直なだけで、無垢な心を持っています。だから抱っこしてくださいよ! その胸を枕にしたいんだ!』

 こいつ最低だと思いながら、俺は次の質問をする。

「どうすれば俺に封印された記憶を返してくれるんだ?」

 らいえるは、俺に振り返り。

『……記憶、ね。まぁ、返すにしても勝負をしようか』

「勝負?」

『僕と君が戦うというのは無理だ。勝負にならない。だから……宝玉内に君の恋人たちを招こうか。全員だよ。そこで勝負だ。勝負内容は伏せておく。それをしなかったら、僕は絶対に記憶を渡さないし、隙があれば君の体を奪わせて貰う』

 俺は思った。

「なんでお前みたいなエロガキにみんなを会わせる必要が……お前!」

 気が付くと、らいえるはベッドの上に移動してポーズを決めていた。

『知れたこと! あの胸やお尻をなで回したいからだ! さぁ、記憶のために恋人を差し出せ!』

 俺は即座に。

「差し出すわけがないだろうが、この馬鹿野郎!」





 建て直された一軒家は、それなりに大きな家になっていた。

 隣にはポーターの小屋が出来ており、犬小屋の巨大版になっている。モニカのポーターへの愛情が少し怖い。

 俺が拠点を置く事にしたその場所には、大型ポーターがヴァルキリーズを満載して到着していた。

 大型ポーターからは、ラウノさんも降りてきて疲れた表情をしている。

「人使いが荒すぎる。戻ってきてすぐに仕事とかどういう事だよ。しかも難易度も高すぎるしよ」

 無精髭で、頭はボサボサ。そんなラウノさんが文句を言うのももっともだ。

「こちらも急ぎでして。それで、レダント要塞の向こう……バンセイムはどうでした?」

 俺の質問に、ラウノさんは溜息を吐いた。

「元隣国を正式にバンセイムが統治している。入ったのは【ブロア・キャデル】とかいうセントラルから派遣された将軍だ。セントラルの精鋭じゃなくて、地方から兵士をかき集めたらしいが……無難に統治しているみたいだな」

 セントラルの将軍が、バンセイムの首都であるセントラルから離れた場所に飛ばされている。普通に考えれば、これは――。

『左遷されたか? しかし、無難に統治しているとなると油断出来ないな』

 七代目が警戒していた。

 そこまで気にするべきか気になったが、ラウノさんも微妙な事を言ってくる。

「やり手なのかは分からない。地方に飛ばされたと思えばそれまでだが、将軍にまでなった男が無能とは思いたくないね。下が可愛いそうだ」

 私情が少し入っており、ラウノさんは過去に何かあったのかと思ってしまう。

「当分は動かないと?」

「動けない、だな。魔物の被害が増えて、それに対応しながら領地の統治だ。ベイムに頼るかと思ったが、距離を取っている感じではある。もう少し調べたいが、依頼人が方針を変更するから」

 嫌味を言われるが、現状ではこちらが優先だった。

 ガレリア、ルソワースの両国を、なんとしてもこちら側に組み込みたかったのだ。

「無理を言ったのは謝罪しますけどね。こちらを早めに片付けて起きたいんですよ」

 ラウノさんは俺を見ながら。

「ま、金払いがいい客は大事にするさ。それと、これはサービスで言うんだが」

「何か?」

「ベイムの一部で、お前さんに不利益を与えられた連中が動き出している。トレース家も静観しているし、近い内に動きがあるかも知れないぞ。お前、バンセイムで暴れている次期王妃様の兄貴だろ? ベイムの上の連中は、お前を切り捨てるかも知れないぜ」

 俺はそれを聞いて黙っていた。

 黙っていた理由は――。

『お、いい感じになってきたね。このままベイムがどう動くかにもよるけど。フィデル君も静観ということは、煽った効果はあったかな?』

『お金とか装備とか揃えられましたし、ここまでしてくれて感謝の気持ちで一杯ですよね!』

『まぁ、普通に切り捨てるだろうな。その前にどれだけ搾り取れるか……とにかくだ、これで最悪のパターンでないなら、俺たちの予定通りだ』

『死の商人もギルドも一度痛い目を見ればいいのですよ。もっとも、ベイムが残れば良いですけどね』

『あ、いっその事、新しい都市を用意します? 将来のために今のベイムは潰しておきましょうよ。領地を削り、そして都市機能を制限しておかないと』

 ――宝玉内が楽しそうだからだ。こいつら、追い出されるのを分かって行動しているから質が悪い。

 元から、俺たち――いや、歴代当主たちにとって、ベイムとの関係で最悪のパターンは『ベイムが全力で俺の支援に回ること』だ。

 これをやられるのが、歴代当主たちにはとても問題だったらしい。セレスの脅威を正確に認識し、俺に全力で協力してくれる状況が最も嫌だったのだ。

 もしも全力で支援されると、俺は勝利してもベイムに対して強く出られない。強く出ても、かなりの反感を覚悟する必要があるから、だそうだ。

 だから、この現状は歴代当主たちにとって予定通りだった。

 三代目が。

『さて、ベイムの件はしばらく保留にするとして、今はガレリアとルソワースだ。この二国をこちら側に組み込めば、規模として数万の軍勢を動かせる規模になる。バンセイムと戦うには足りないが、ライエルが使える軍勢があるのは大事だからね』

 バンセイムと戦う際に、本当に協力してくれるか怪しいが、きっとこの人たちなら参加させる方法を考えているのだろ。

 俺としては頼りになると思いつつ、このまま甘えて良いのか考え物である。

「どうした?」

 ラウノさんが、黙っている俺を見て心配そうにしていた。

 俺は苦笑いをすると。

「大丈夫ですよ。ま、追い出されてもなんとかなりますし」

 すると、ラウノさんは頭をかきつつ。

「……だろうな」

 そう返事をしてくるのだった。
三代目(´∀`)「僕たちがもっとも嫌なパターンは」

四代目(-@∀@)「ベイムが全力で支援してくれる事でした!」

五代目( ゜д゜)「それをやられると」

七代目(・д・)「本当に困った事になりました。ライエルが傀儡になる可能性もあったから」

ミレイアヽ(*´∀`)ノ「だから、泣く泣く周囲を煽っていたんですw 仕方がなかったのw」








らいえる|∀・).。oO(……騙されちゃ駄目だ。奴らは楽しんでいた。僕がミレイアさんにセクハラをするくらい楽しんでいたんだ)




ライエル(; ・`ω・´)「お前らみんな最低だよ!」
+注意+
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