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reboot & spike 作者:戸松 春岩壁
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3話 

 俺の名前は 波瀬川(はせがわ) 蓮太。21歳、農家手伝い。髪色は黒、顔はまあまあイケメン、身長178cmで(ry

 今は車で秋田県北部の山道を走行中。天気はいたって快晴。絶好のドライブ日和です、


 ときたま見かけるゾンビを除けばですが。。。 (^_^)

 実は車で県外に来るのは初めてなんですよね、なんなら高速道路に乗ったこともありませんし「ねえ、」
「ああ、、何、おしっこ?」
「ちがう、なにいってるの?」
「あー聞こえてた?気にしないで。」 

 車で一人、家から出発したはずなんだが今は同乗者が3人もいる。運転してる軽自動車は4人乗りなのでぴったし。つっても荷物かなり詰め込んだから後ろの2人は窮屈そう。まあ我慢してもらうしかないけど。



 今日は6月21日、俺が出発してから1日たった。今は秋田を南下している最中だ。カーナビでラジオをつけても内容は昨日とかわらない。すぐに消す。CDは買わないから1枚も持ってない、ケータイに音楽はある程度はいってるけど充電がもったいないから使わない。聞こえてくるのは車のエンジン音と風を切る音だけだ。車内がめちゃくちゃ暗い。どうしよう。。。

 とりまこいつらについて知ってること確認してみるか、

 まず助手席に座ってる女の子、名前は『ゆい』、10才、以上。

 後部座席、俺の後ろに座っている男子、『こうじ』、10才、以上。

 ゆいの後ろ、男、『れお』、12才、以上。

 ………以上です。はい。これしかわかりません。だってみんな口を開かないんだもの!いや開くけど何があったのかを聞くと黙り込んでしまう。相当怖い思いをしたに違いない。さっき道にゾンビがいたとき、ゆいは見ただけで震えだして今にも泣きそうだった。今は落ち着いているようだが。



 ………よし、そろそろいいか、

 まわりに遮蔽物がなく見通しが利く場所にでたところで車を止める。

「……なんで止めるんですか、」
れおが聞いてくる。ゆいは不安そうな顔をしている。
「ここならまわりがよく見えるし何かが来たらすぐわかる。おまえらも、俺も、お互い話さなきゃいけないことがあるはずだ。」

 
 俺は車から降りて軽くストレッチしながら言う。
「まず、俺の名前は、波瀬川蓮太、21歳、よろしく。お前たちはれお、こうじ、ゆいでいいんだろ?」
3人がうなずく。車からは降りない。
「お前ら3人で逃げてきたのか?つーか何があったかちゃんと言え。黙ったままならここに置いていく。」
軽く脅してみる。
「ぼくらは・・・・」
れおが話し始める。


 こいつらの話を要約するとこうだ、
学校に着いたら全員体育館に集められてゾンビのことを聞かされた、学校の門が閉じられそのまま篭城。避難者もきたが1日目はもった。問題は2日目、門や玄関がゾンビに突破され、避難者の何人かがゾンビ化して中はパニック。学校から逃げ出し山のほうへ逃げてきた、山で1晩すごし朝になって歩いていたらゾンビと遭遇、逃げてたらガソリンスタンドでガソリンを拝借してた俺を見つけた、と。
そして今にいたる。

 ん、なんか、、いろいろと、、、あれな気もするが、まあ多少のうそはついてもいい、子どもだし。多少ですんでないけど。

「そうか……。」
まあ同情している感をだそう。でてるかわからないが。

「お兄さんは今までどうだったんですか?」
ゆいが聞いてくる。いまお兄さんて呼ばれたねちょっとうれしい。てかかわいいなよく見ると。

 俺のことも話した。といっても全部が事実というわけではない、いろいろぼかした。

「まあ、とりあえずお互いのことはわかった。じゃあ次はこれからのことを話そ……っ!!!!」
俺の様子が変わったことにきづいた3人は俺と同じ方向を向く!そこには2体のゾンビが。2体ならなんとかなると思ったが、3人は強張る。特にゆいは今にも泣き出しそうな感じに、これはまずい。逃げたほうがいいな。

「よし行くぞ。」
俺は落ち着いた声で言う。
 そしてすぐにシフトレバーをDにいれ、車を発進させた。



 時速60kmで走り続けるとぞんびはすぐに見えなくなった。一応声をかけてやる。
「もう大丈夫だな。」
返事はないが聞いてはいるようだ。若者に無視されるのはちょっとあれだな…俺も3年くらい前まで高校生だったんだぞ!なんとなく張り合いたくなった。

「そこらへんにある缶ジュース勝手に飲んでいいからな。さっきも言ったけど。」
緊張したままで同じ車内にいられても空気おもくなるしな。
「ありがとうございます……。」
こうじが言った。ていうかこうじの声久々に聞いたスタンドで会ったとき以来だわ。

 飲んで落ち着いたのかれおが話しかけてくる。
「今、どこに向かってるんですか?」
やっとその話ができるな。運転しながら答える。
「まずはっきり言っとく。俺の目的地は『東京』だ。」
!!!「東京…」こうじがつぶやいた。
「そうだ。俺は東京に行く。お前らはどうする?ここに残りたいなら残ればいい、こんな状況だしこれからどうするかは自分で決めろ。」
たたみかける。
「あと悪いけどおまえらが行きたい場所とか親を探したいとかいっても俺はそれに付き合う気はまったくない!車に積んでるものもあげる気とかまったくない、全部俺が用意したものだからな。」
「俺はこのまま秋田を南にいって山形に入るつもりだ。そうやって東京を目指す。その道中にお前らの目的地があるならこのまま乗ってていい。でも打算で俺についてくるのはやめてくれ、はっきり言って迷惑だ、俺は本気で東京を目指してる、ただなあなあでついてこられても困る。食料だって余ってるわけじゃないし水もだ、限りがある。なくなったら自分で調達しなきゃならないんだぞこのゾンビがあふれる中で。危険なことだってわかるだろ。」
この間もちろん安全運転だ。
「とにかく、ちゃんと自分で考えて決めろこれからどうするのか。」
もっと言いたいことはあるが頭の中でまとまらない。俺は何を伝えたいんだ。

 少しして、れおが口を開いた。
「俺も東京に行きたいです。」
こうじとゆいがれおの方を見る。
「東京以外に安全なところはしらないし、ほかのところはゾンビがいます、"敵はこれからも増える"し安全なところを蓮太さんと協力して目指したいです。」
、、ハハッ、『俺と協力して』か。まあまあ考えたな小6のくせに。これからこの世界で生き抜くのに俺に助けてもらううんじゃなくて、あくまで協力して、対等に、目指すと、東京を。

 うん、なかなかいいじゃん、協力。こいつなりに考えたってことかな。

「わかった、れおは東京な。
で、残り2人は? 決まった?」

 何秒かたって、ゆいが口を開きかけたが、
「ぼくは、神奈川におじいちゃんの家があって、神奈川に行きたいです…「神奈川でもゾンビはいるぞ。」
俺が言う。
「だから、神奈川のおじいちゃんたちの無事を確認するために、まずは東京に行ってから、確認します…。」
、まいいか。
「わかった、こうじの目的地は俺たちと一緒、東京だな?」「はい。」
「神奈川のことは東京に着いてから考えろ。まずはそれからだろ。」

 んで最後だけど、
「ゆいは考えたか?」
なるべくやさしく声をかける。かけれてるかわからないが。

「ゆいは、ゆいはっ……、」
やべえすげえかわいそうだ、やばい、俺が泣かせたみたいになってる、女の子だし守ってやるつもり100%なのに、男2人にしっかり意志を持たせたかっただけなのに、さあゆいちゃんどおする自分でなんとかできるか……(汗

「ゆいも東京に行きます、このままここにはいられないし、パパもママも死んじゃって、でも、生きろって言われて…、ゾンビがいないところに行きたいです。」

「よしわかった、よく言った。」
ゆいの頭をなでてやる、妹にやっていたようにやさしく、力をいれず、包むように、
「じゃあ全員の目的地は東京ってことで!しっかり決めたからには俺たちは今から『仲間』だ!よろしくな!」
 俺は左の拳を3人のほうへ出した。          
 「「「はいっっっ!!!」」」

 3人の声がそろった。車のミラー越しに4人の拳が重なったのを確認する。

 やっぱり全員目指すは東京か。てかそうだよなそれしかないし。
そこらへんのガキ2、3人なら余裕で見捨てた自信あったけど、こいつらはなんか1人も見捨てていく気にならなかったんだよな初めて会ったときから。なんでだろ?べつに知り合いでもないし。
 なんかわかんえねえけど雰囲気かな?

「3人はもともと知り合いだったの?」

「いや、違います、学校は同じだけど。」
「ゆいとこうじは同じクラスだったよ。」
「へえ、そうか。あとみんな敬語じゃなくていいよ普通で。俺のことは『れんた』って呼んでね。」
「あ、はい。」
まあそのうち慣れるだろ。あ、前のほうにゾンビ発見。まあ素通りでいいか。


 ていうか、子ども3人連れてこんなゾンビだらけの中を移動するって、けっこうハードじゃね?つか無理だろ。今はほぼ山ん中だから問題ないけど町のほうに近づいたらどうなるんだよ、俺1人で3人も守るの?え?

「一応聞くけど、みんなゾンビ相手に戦えないよ・・・ね、そうだよね……。」
3人からいやそんなの無理だよ何言ってんのこいつ的な空気が…。
うん、どうしよう、これ、なんか無理な気がしてきた。

「まあそういうのも含めて、話し合うことはいっぱいあるぞ。」
俺はいう。いろいろ教えなきゃいけないな。






あと、ゆいだけは言ったな、『両親が死んだこと』を。











 4人が出会ったころと同時刻、
  ー山形 長井市-

 1人の男が崩壊した町の中を歩いていたーーーー
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