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Chapter:01 遠出
Episode:10
「ルーちゃん気にしちゃダメだよ。ルーちゃんが言ったわけじゃないんから」
「てか、ルーフェイアってさ、怒るとここまでキャラ変わるのか」
「んー、こいつの場合どっちかってと、内弁慶じゃねぇかな」
「なんだソレ」
「ともかく悪いのアイツだし! でもさ、ルーフェって結構やるねぇ〜」

 みんなが口々に言う。
 ただひとりナティエスは、見るべきとこを見てた。
「ねぇ……ルーフェイアの家っていったい、どういうのなの?」
 いちばん尋かれたくないことを尋いてくる。
 どう答えようか困ってると、意外にもシーモアが助け船を出してくれた。

「やめな、ナティエス。学院にいる連中なんて、みんなワケありさ。あんただってそうだろ?
 だから、聞くんじゃないよ」
「――そうだね、わかった」
 ナティエスも、あっさりと引き下がる。こんなにありがたいことはなかった。

「シーモア、ナティエス……」
「気にしなさんなって」
 これでいい、そんな笑顔でシーモアが笑った。
 また泣きそうになる。

「あぁぁ、ルーフェイア、ほら泣いちゃダメだってば」
「おまえ、何回泣くんだよ……。しゃぁねぇ、もっかいどっか食いに行くか?」
「あ、賛成!」
「あたしも〜♪」
「ぼくはルーちゃんが行くところになら、そりゃどこへでも」
 イマドの言葉に、みんなが賛成する。

「ちょうどおやつの時間だしね。どこにする?」
「そしたら……あたし、払うから」
「え、ホント?!」
 さっきのことがあるからそう言うと、みんなの顔がぱっと輝いた。

「よし、んじゃ高いの食べるぞ〜!」
「だよね。あの船とか今のこととか、ルーフェイアってばぜったい、お金持ちなのはキマリだもんね」
「あ……」
 しまった、と思う。
 そしてまた、何か嫌な予感。

「えっと、あの、あたしも、そんなに持ち合わせ……」
「だ〜め! ああいう家なら、どうせ信用決済の記録石持ってんでしょ」
「それにあの調子なら、イザとなれば、誰か来てくれそうだしね」
 言うんじゃなかったと少し後悔しながら、あたしはみんなといっしょに、繁華街へと足を向けた。


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