9日目 バイトでVS
「それじゃあ、バイト行って来る。」
「あ、私も行く。」
「ダメ。」
「私は店長に用事があるんであって義兄さんに用事があるんじゃないし〜。」
こいつ、店長を理由にしやがった
くそ〜店長もこいつと仲良く話したりするなよ〜
本マニア同士通じるものがあるのだろうか
こいつと店長はいつも話している。
「ちわ〜す。」
「こんにちわ〜」
「ああ、いらっしゃい二人とも。」
相変わらず店の中には客の姿がほとんどない。
俺のバイト時間に来る客も多くて10人くらいだしな〜。
とりあえずレジにつくが暇で暇ですることがない。
アヤナは店長と話し込んでるしな〜
お、客だ。
「いらっしゃいませ〜・・・エリカさん?」
「あら?ケイタくん。ここでバイトしてたの?」
「はい、エリカさんは何か本でも探してるんですか?」
「ええ、なにか小説を読んでみようと思って。そうだ、ケイタくんいい本知らないかしら?」
「俺は本はあまり詳しくは・・・・・そうだ、アヤナ!」
アヤナなら何か知っているだろう
「義兄さんなに?うわっ!なぜこやつが」
「ああ、実はエリカさんが何かおもしろい本は無いかと言っているんだが、お前なにかおすすめの本とか無いか?お前本好きだろ。」
「しりません。」
うわっ。
こいつそんなにエリカさんのことが嫌いなのか。
エリカさんも険しい目をしてるし
「そう。じゃあ仕方ないわね。それじゃあケイタくん、一緒に本を探してもらえるかしら?」
「ああ、はい。わかりました。」
まあ、仕方ないだろう。
二人はこんな調子だし。
「ちょっと待ってください!」
アヤナよ、これ以上何かあるのか。
「なにかしら?」
「義兄さんはレジにいないとダメでしょう。」
確かにレジに誰もいないのはまずいな
「店長、レジ任してもいいですか?」
「ダメです。店長は私と話しあっている最中ですから。」
おいおい義妹よ、何をそう怒っているのだ。
「あら、店長さんの仕事の邪魔はいけないわよ。アヤナちゃん。」
「ちっこの猫被りが・・・」
おいおいまずいんじゃないかい?
これは・・・ちょっと・・・
「だ、誰が猫被りですって〜!!このブラコン!!」
「誰がブラコンよ!!」
ああ、もう誰でもいいから助けてくれ
「ケイタくん。」
「あ、店長。」
店長は俺にそっと本を渡した
『女性の品格』
「あとで、アヤナちゃんに渡しておいてくれ。ちゃんと読むようにと・・・」
店長、お気遣い感謝します。
しかし、あの二人は品格の前に身につけるべきものがあると思うんです。
それにしても・・・・
ああ、今日はいい天気だなあ。
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