3日目 昼休み
そう、それはいつも通りの昼休みだったはず、
やつがいなければ
「ねむ〜。」
昼休みになり、俺は疲れ果てて机に倒れていた。
いやしかし、早く行かなければ購買のパンが売り切れてしまう。
そう思い体を起こそうとした、そのとき
「義兄さ〜ん。」
やつか・・・・やつなのか?
教室の入り口に目を向けると
やつがこっちを見て手を振っている。
なぜお前がここにいる義妹よ。
1年と2年の校舎は違うだろうが
そんなことも気にせずにやつは俺の前まで来た。
「なんのようだアヤナ。」
「これだよこれ。」
と俺の机にどんと何かをおいた。
弁当箱だった。
「俺はいつも購買でパンを買っているんだけど。」
「だめだよ義兄さん。ちゃんとしたもの食べないと栄養が偏るんだから。」
ふむ。一理ある。
しかし!
お前がこんな気の利いたことをするはずもあるまい!
何をたくらんでいる義妹よ。
む?誰か来た。
「ケイタ、このかわいい子だれ?」
こいつは俺の友達でタクヤ。
小学校からの腐れ縁だ。
そして横でうんうんと頷いているのがクラスの委員長のハルカ。
勘違いの激しい難しいやつだ。
とりあえず事情を説明した。
「なるほどね〜お前の親父さんならありえるかもな。」
「で、でも。義妹って言っても年頃の男女が同棲って大丈夫なの?」
「ああ、今のところ大丈夫だよ。なあ、アヤナ。」
ポッ
・・・・・なぜうつむいて頬を赤らめるか!
「ええ、なんとか・・・。それでね、義兄さん。」
「なんだ?」
「いつもごめんね。私がベッドがいいなんて無理言うから、でも私、痛いのはちょっと・・・。義兄さん、腰とか痛くない?」
うん?
なんか受け取りかたを間違えれば危険ですよ義妹さんや。
お前がベッドをとったから俺が床で布団をしいて寝ないといけなくなったから、腰は痛くないかって言いたかったんだよな?
こんなギリギリの会話なんてしたら、あいつが勘違いするかもしれないんだけど・・・
「ふ、ふ、不潔よ!ケイタ!義理とはいえ兄と妹が、そんな・・・・」
やっぱり!こいつの勘違いは激しいんだよ!
たぶん、タクヤのほうは大丈夫だろうけど・・・
「腰ね〜。痛いのは嫌か〜。毎晩毎晩お楽しみのようだな。」
こっちもか!
おい!義妹!お前の危険な言い方のせいだ!責任取れ!
と思って義妹のほうを見ると
にやり
って笑ってますよ。
こいつ、これが目的か・・・
その後、誤解を解くのに昼休みを時間いっぱい使った。
ちなみに弁当は義妹が食べ終えたあとだった。
あいつ、始めからこのつもりだったのか。
やられた〜 |