8.大の字呼吸法で心身ともにリラックス
このように不安のようなマイナスの感情を抑えるためには、緊張状態をといてあげると良いのです。気晴らしや共感という方法は特に有効ですが、忙しい方にはなかなかその時間すらないかもしれません。
毎日の生活において手軽に緊張をほぐす方法を知っていれば、不安のようなマイナスの感情が起こってもそれをリセットできるはずです。
そのために呼吸によるリラックス法を覚えておきましょう。
リラックス状態は自律神経のバランスを整えると言いました。そもそも自律神経とはどんなものなんでしょう?
自律神経には交感神経と副交換神経があります。交感神経とは心臓や内臓の働きのような私たちが普段活動している時に働く神経です。副交換神経とは、体の修復等に働く神経で睡眠を含めたリラックス時に働くといわれています。
私たちは不安のような緊張状態が続くと、呼吸が浅くなります。呼吸の浅さは血液中の酸素不足となり、心臓は酸素を体中に運ぶためにより活発に動きます。これにより動悸が激しくなるのです。
このように交感神経が活発になりすぎると、体の修復等に働く副交感神経の働きが鈍くなり、体により負担をかけることになるのです。
リラックスとは、この副交換神経の働きをよくし、心身のバランスを高める役割があるというわけです。そして、その際に効果的なのが呼吸によるリラックス法です。
呼吸には2種類の呼吸があって、胸式呼吸と腹式呼吸があります。リラックスに有効なのは腹式呼吸です。おへそのしたあたりの丹田と呼ばれる所に意識を集中し、息を吸う時に思い切りお腹をふくらまし、ゆっくりゆっくり吐き出す方法です。
腹式呼吸は精神をリラックスするに効果的な呼吸法ですが、大切なのは呼吸をしながら体全身の緊張をとくことなのです。
緊張さえ解ければ、腹式呼吸を意識しすぎることはありません。
そこでお勧めしたいのは、大の字呼吸法です。
お風呂上りや就寝前に地べたに寝そべって大の字になってみてください。そこで、ゆったりと呼吸をしながら、足先からゆっくりゆっくりと力を抜いていってください。足が終われば、腰、腹、胸、両手と言う風に少しずつ上に上がっていきます。
自分の中で緊張しているなあってところがあれば、そこに神経を集中させてゆっくりゆっくりと力を抜いていきます。これは、誰しも簡単にでき驚く程リラックスできます。あまりの気持ち良さに眠くなってしまうこともあるでしょう。それはそれで問題ありません。よりリラックスできた証拠ですし、質の良い睡眠にもつながります。
この大の字呼吸法でリラックスできるようになったら、普段の生活中でも気分転換にやってみましょう。次第に椅子に腰掛けていても、電車の吊り革を持っていても、リラックスできるようになります。
このようにリラックス状態を自分で習得できるようになると、不安やマイナスの感情を一時的に意識の外に追いやることができます。副交感神経の動きが活発になり、心身ともに健康体を得ることができるのです。
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