いつもケンカばっかりだったのに。
なぜか卒業の日君は優しかった。
素直になれない私は、結局最後まで本当の気持ちを君に伝えることが出来なかったんだ。
「何か寂しいね。明日からお前と会わなくなるって思うとさ!」
本当は離れたくないよって言いたかった。
本当は君が好きなんだって言えたらどんなに楽なんだろう。
「とか言って本当は嬉しいとか思ってんじゃないの〜?」
いつまでたっても可愛くなれない私が嫌でしょうがない。
「お前は最後まで可愛くねーな。もう会わなくなるんだから寂しいくらい言えよ〜」
もしも今、私が君に想いを告白したらどうなるかな…。
君はびっくりする?
それとも受け止めてくれるかな…。
キーンコーンカーンコーン♪
うるさかった教室が一瞬静まり返る。
もう終わりなんだ。
こうやって笑い会える日々も、今日で最後なんだよね。
あんなに狭かった教室も、今日だけはとても広く感じる。
当たり前だった毎日が、明日からはもう…
「体育館行こうぜ!卒業式始まるよ。」
卒業式の項目が一つ、また一つと行われていき…
校歌を歌い、卒業式は終わったの。
「じゃーな。元気でな!」
最後の君は、私の大好きな笑顔だった。
「そっちも元気でね!!」
あのね、いっつもケンカばっかりだったけど…
私、いっつも可愛くなかったけどね…
それでもね、本当はね…
大好きだったよ。 |