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妖祓師物語
作:蘿奏  霄



§十一 影 §




「あたしは影抂。で、こっちはぁ・・・」


ポンッと狼の頭を撫でる


「この影狼は旻って言うんだぁ」


挨拶するかのように、旻は低く唸った


よしよし、と影抂は旻を褒める


ふと影抂は、痛いほどの視線に気がついた


駈焔は疑わしそうな目でこちらを見ているし、莉依は怯えたような目をしている


じゃあ、この視線は・・・



「おい、そこのチビ」


影抂は玉兎を指差す


「っ!?」


「人が自己紹介してる時にさぁ・・・・・・」


影抂の顔が妖しく歪む


「睨まないでくれるかなぁっっっ!!」



ドンッ



空気を震わす音と共に、辺りは闇に包まれた


「な・・・・っ!?」


一瞬のうちに押し寄せた闇に、駈焔たちは一気に飲み込まれる


その闇は体にまとわりついて、体の自由を奪っていった


「く・・・っ」


駈焔がうめく声に、きゃっという小さな叫び声が重なった


「・・・?莉依か?」


「あははははははっ!!!」


影抂が高らかに笑う


すると、体の自由が戻って、視界が開けた


ズズズ・・・と闇が地面に吸い込まれていく


「これは・・・・影?」


地面に吸い込まれていった闇は、影


(こいつ、影を操るのか)


「駈焔さんっ!」


莉依の叫び声でハッとして振り向くと、青ざめた莉依が玉兎を抱えていた


「玉兎ちゃんがっ!」


ぐったりした様子で、玉兎は気を失っていた


「ちぇ〜。死ななかったんだ〜」


心底つまらなさそうに影抂が言う


「っ!お前・・・っ!」


駈焔が影抂に斬りかかろうと、現夢を振り下ろした


しかし、刀は空を斬っただけで、そこに影抂の姿はなかった


「へぇ〜、アンタが月見里 莉依かぁ〜」


ふいに聞こえたその声は、駈焔の背後から聞こえた


振り向くと、莉依の口を塞いで笑っている影抂が見えた


「な・・・!」


(こいつ、速い・・・)


しかもさっき受けた影の攻撃で、玉兎の月守が解けてしまったようだ


「功刀駈焔?だっけ?動いちゃだめだよ?・・・・分かってるよね」


口を塞いでないほうの手を、莉依の首にそっと添える


「・・・・っ」


動かない駈焔ににこっと笑いかける


そして影抂は、莉依にだけ聞こえるように囁いた


「主様が欲しがってる娘。主様が必要とする娘」


歌うように囁く


「アンタはいつか連れて行くよ。今日は・・・・」


フフフ、と妖しく笑う


「・・・・用があるのはあっちなんだ♪」






駈焔に黒い牙が襲い掛かった


こんにちはandはじめまして♪霄です
また前からしばらく空いてしまいました・・・。
3月って色々忙しい

影抂「駄目だよ〜。さっさと更新しなきゃ」

はい、がんばります;;

感想・評価いただけると嬉しいです♪跳んで喜びます♪
よろしくお願いします!











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