突発性変声症
「どこかの警部みたいだ」
息子の一言に逆撫でされて薄着のまま飛び出した。
無人の公園で一人。
『奇病だが体に影響は無い
声が別人の様になっただけ』
医者の言葉は慰めにならず、回りの反応を気にして落ち込み、声と共に自信も無くした。
冷たい夜風にも笑われてまた俯く。
そっと後ろから茶の帽子とコートを掛けられた。
無言で肩に添えられた温もりから妻の優しさを感じた。
警部声のあなたも好きよ。
その手はそう言っている気がした。
「どこかの警部みたいだ」
息子の一言に逆撫でされて薄着のまま飛び出した。
無人の公園で一人。
『奇病だが体に影響は無い
声が別人の様になっただけ』
医者の言葉は慰めにならず、回りの反応を気にして落ち込み、声と共に自信も無くした。
冷たい夜風にも笑われてまた俯く。
そっと後ろから茶の帽子とコートを掛けられた。
無言で肩に添えられた温もりから妻の優しさを感じた。
警部声のあなたも好きよ。
その手はそう言っている気がした。
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