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突発性変声症

作者: フェイくん

「どこかの警部みたいだ」


 息子の一言に逆撫でされて薄着のまま飛び出した。


 無人の公園で一人。


『奇病だが体に影響は無い

 声が別人の様になっただけ』


 医者の言葉は慰めにならず、回りの反応を気にして落ち込み、声と共に自信も無くした。


 冷たい夜風にも笑われてまた俯く。


 そっと後ろから茶の帽子とコートを掛けられた。


 無言で肩に添えられた温もりから妻の優しさを感じた。


 警部声のあなたも好きよ。


 その手はそう言っている気がした。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  家族愛を日常的な挙措から表現するのが、作者様は本当に上手だと思います。 [一言]  変声性とは初めて耳にする病気です。  ですが、つい2、3週間ほど前に、身近な人物でそうなってしまった人…
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