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私と幼児。

作者:大和撫子
私と3年前に産まれた一番下の弟(面倒なので以降は「弟」とします)は14歳以上も離れている。
弟はまだイヤイヤ盛り。気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こして暴れる。私のか弱い顎は弟の頭突きを食らいすぎてそのうち割れるかも知れない。

ケツアゴ女子。新しいジャンルの予感がする。


私と弟は半分だけ同じ血が流れている。正確に言うと母の遺伝子は2/3、子に受け継がれるから2/3同じ血が流れている事になる。分かりやすく言えば父が違う。ついでに人種も違う。ぶっちゃけ私と弟は、ハタから見れば他人、というより親子に見られる。

「若いママで良いわねぇ。」

見知らぬマダムから皮肉なのか、本心なのか、非常に分かりにくい言葉を掛けられる事もしばしば。もう慣れたから構わないけど、声を掛けるならもっと想像力を働かせるべきだ。事実なら事実で言われた方はイラっとするだろうし、事実でなければかなり失礼だ。

先日も弟と公園で遊んでいたら、子供は動き回って危険だから動きやすい格好をしなさい、とお婆さんに声をかけられた。保護者である事には違いないのでご忠告はありがたく聞いたけど、「母親なら」という言葉が裏に隠されていた様に思う。
多くの日本人は匿名性の高い環境においては積極的な発言するのに、対面していると本心を言わない。良い人物像を保持したいのは分かるけど、憶測から始まる会話に良い人物像なんて残りはしない。声を掛けるならまずは私の子供かどうかを確かめれば良いのに。

この場合は弟との関係をアピールしない私も悪いのかな。そうだ!今週末に弟とお揃いで着るTシャツにプリントをしよう。私のは背中に「姉」、弟のにも背中に「弟」と、でっかくプリントしてやる。これでダメなら、弟に私の事を「ママ」と呼ばせて今の環境を楽しむのも手だ。


やっと寝てくれた弟の髪を撫でながら、私はスマホをいじっている。両親は今日も帰りが遅い。こんな家庭環境でも弟が笑顔を絶やさない事を心から幸せだと思う私は、果たして姉なのか、母なのか。

汗をかきながら腕の中で眠る弟にそっとタオルケットをかけた私は、どんな表情をしているのだろう。
寝かしつける間に書きました。

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