表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字

舌打ち

作者: 囘囘靑

 今から二十年前、冬の夜、ダサい県に住む私はやや帰りが遅くなっていた。

 エレベータを降り、マンションの玄関まで続く長い廊下を歩く私。初老の女性がこちらから私の方角へ歩いてくる。


「こんばんはー」


 私は声をかけ、そのときに気付いた。冬だというのに女性はワンピース姿、裸足。腹部だけが異様なほど、それこそゴム鞠のようにせり出している。


「チッ」


 確かに女は舌打ちした。

 あれ以来、マンションで彼女とはすれ違っていない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ