ある所に正直者がいました。
ある日、誰かが彼に言いました。
「オレオレ、俺だけど」
彼は通帳を手に取った。
引き出し額200万。
彼はタクシーに乗っていた。
息を切らして彼はこう言った。
「速くしてください。僕が交通事故を起こしてしまったみたいです」
ある所に正直者がいました。
ある日、テレビで誰かが言いました。
「誰かお願いです。助けてください」
彼はパスポートを手に取った。
移動距離2万km。
彼は飛行機に乗っていた。
税関で彼はこう言った。
「助けに来ました。戦争を止めさせに」
ある所に正直者がいました。
ある日、誰かが彼に言いました。
「おまえは鳥だ。空を飛べる」
彼は空高く飛び出した。
飛行時間2秒。
彼は救急車で運ばれた。
目覚めて彼はこう言った。
「お礼を言わなきゃ。僕は空を飛べたんだから」
ある所に正直者がいました。
ある日、誰かが彼の近くでつぶやいた。
「ああ、死にてえ」
彼は凶器を手に取った。
刃渡り20cm。
彼はパトカーで運ばれた。
取調室の中で彼はこう言った。
「なんであの人は死にたくないって叫んだの?さっき死にたいと言ってたのに」
ある所に正直者がいました。
ある日、誰かが彼に言いました。
「死ねばいいのに」
彼はロープを手に取った。
全長2m。
彼は霊柩車で運ばれた。
あの世で彼はこう言った。
「お礼を言わなきゃ。親切に教えてくれたんだから」
そして世界は嘘つき者しかいなくなりました。
ある日、嘘つき者は嘘つき者に言いました。
「俺も嘘つき者で、おまえも嘘つき者だ」
この世は正直者しかいなくなりました。
|