第六章、恋の瞬間3
避雷針から..ファーストラブ オリジナル
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ざー.....
その音に、瞼をそっと開けると外は雨..
何気にベッドから、顔だけを窓の外に向ける..雨。
顔を部屋の天井に向け、ボーっとしていた。
手に持っていた、原稿用紙を数秒見つめたが。
それを目から放し、原稿用紙を持ったまま、腕をベッドの外側に伸ばした。
雨音を感じながら..。
誰でも有ろうか、何もやる気が起こらない。
切なく寂しく、思考が働かない。
せっかく母親が干してくれた布団も、ふわりとした心地よさが無くなっていた。
香菜は心地よい布団の箇所に、体を右に左に寄せた。
切なさを..心地よい眠りに溶かそうとしていた。
そして枕を抱きしめ、そっと目を瞑る。
また、浅い眠りに付く。浅い眠りから覚めると、
枕を抱きしめて、壁に掛けられていた 時計を見た。
香菜は枕をそっとベッドに置いた。
ふ~っと、上半身だけを起こし、ボーっとしていた。
ざー、っと雨音を耳にする香菜。
眠そうな眼差しを、自分の鏡台に顔映す。
そして下を向く。
薄暗い部屋の様相。
感受性が人一倍強い香菜は、孤独を抱いていた。
雨音交じりに..。
階段を上る音がタンタンタン、少し軽快な音が止まると、母親が部屋の扉を開ける。
俯いてる香菜に、「学校は..?」問いかける。
俯いたまま、首を横に振る..。
そんな香菜に秋子は、「学校に電話する?」
その問いかけに、少し頷く。
秋子は何も言わずに、そっと部屋の扉を閉めて、階段を静かに下りて行った。
普通の母親なら首を振る娘に、小言の一つが有るのだが、
感受性の強い香菜を把握しているのか、その面持ちの心の状態を理解しているか、
何も学校をサボる理由を問い詰める事はしないのであった。
俯きながら薄暗い部屋のベッドで何を思うか、雨はますます強く音を立てて降り注いでいた。
そして..数時間の時が流れた。
何気に俯きながら、自分の机に顔を向ける。
机の横に立て掛けられているギターを見つめると、
ベッドから両足を降ろし、静かに立ち上がる。
机の脇のギターを手に取りベッドに座り、ギターのベルトを体に通し、
さりげなく親指で弦をなでるように、♪パララランと、弾いた後
弦を押さえ、指を軽快に動かし始める..。
なんとなくギターの音に合わせ、鼻歌で歌うが言語を患っている香菜は..歌えない。
もどかしさに絶えかねたか、ジャン!と、ギターの弦を荒立てた。
ギターをベッドに置き去り、自分の机の椅子に座り、
原稿用紙の上に置かれていた、鉛筆を手に取った。
さりげなく、原稿用紙に、文字を走らせた。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。