黒殺編4 二人目の犠牲者
また来てくださったんですか。はい。この前の続きを話させていただきましょう。
山奥の大きな赤い屋根の屋敷。そこに招待された5人の男女。屋敷の主も、優しい女の子で、安心していた。しかし、招待客の一人、骸淳平が、何者かの手によって殺害された。屋敷の主・アリスが言うには、この屋敷には凶暴な殺人鬼が潜んでいるらしい。そして、更なる犠牲者が・・・・。
「・・・怖い。」
「大丈夫だよ。全員一緒にいれば、怖くないさ。ね、詠子さん?」
「はい。」
「・・・。」
「た・隆史。」
「何?」
「あんたは・・・そのぉ・・・・怖くないの?」
「別に。こういう場合、犯人はこの中にいるとかっていうオチじゃない?」
「はへぇ!!」
「・・フン。冗談だよ。全員一緒にいたんだから。」
「隆史〜〜あ〜ん〜た〜ね〜〜〜!!」
「落ち着いて、智香さん。」
「詠子さん・・・」
「ここでじっとしていれば、大丈夫ですよ。朝には、なんともなくなってますよ。」
「・・そうだな。朝になったら、すぐにここを出よう。」
すると、さっきの執事がやってきた。
「西野様。アリスお嬢様がお呼びでございます。・・・心配なさらないでください。私が責任をもって御連れしますので。」
「・・・分かりました。」
一時間後。雨は一向に止まない。
「・・・おかしいよ。」
「何が?」
「だって、雨は止まないし、外も全然明るくならない。」
「・・・時計が・・止まってる。」
「!!」
「やばいよ!俺は、ここを出る!」
と、多田宏は合羽を取り出し、部屋を出た。すると、さっきの執事が入れ違いで部屋にやって来た。
「失礼いたします。紅茶を持って参りました。」
「あ・・どうも。」
「・・おや?西野様と多田様は?」
「宏君なら、今さっき出て行きました。すれ違いませんでした?」
「いえ。見かけておりません。」
「・・詠子さんは・・まだアリスちゃんとお話ししているんじゃ・・・」
「いえ。一時間ほど前に部屋にお戻りになりました。」
「え!!でも、帰ってきてませんよ!?」
「それは・・!・・迷ったのかもしれません。急ぎましょう。」
詠子さんの捜索が始まった。・・・・しかし、詠子さんは見つからなかった。アリスは屋敷に残っている全員を集めた。
「これで、全員ですか?」
「えぇ。」
「グロール、多田様は?」
「はい。屋敷の近くの崖で倒れておりました。今、ディネアが手当てをなさっております。」
「ルルーネ、台所の片付けは?」
「終わりました。」
「ごくろう。・・・さてと、どういたしましょうか?嵐は止みませんし・・負傷者が出ました。そして、西野様の失踪。」
「・・・仕組んだことだったりして。」
「隆史!ごめんなさい。」
「いいのよ。こうも立て続けに不思議なことがあったら、誰だって私を疑いますわ。」
「お嬢様・・・。」
「お気になさらずとも、私が責任も持ってお守りいたしますわ。」
「・・・。」
すべてを知る時、屋敷に血の雨が吹き荒れる。 |