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ア:・・・私の悲劇の話ね。
シャ:・・・なんか憂鬱ぅ〜。
ア:それはこっちの台詞よ・・・。
シャ:ま、読者が聞きたそうだったから、良いんじゃない?
ア:そうね。
殺人アリス
作:夢見獏



記憶滅編1 追憶


 この夢・・・私の一番嫌いな夢だわ・・・大嫌い。



 ***


 今から約五千年も前のこと。少し街から離れているフランス製の大きな屋敷。ここは、レザードリアという大財閥の屋敷で、レザードリア家は、莫大な権力を握っていた伯爵家。そして、レザードリア家五十代目当主・クリアート・レザードリアは公爵家の一人娘・マリアーノ・ハヴリアと結婚し、一人の女の子を儲けた。

           ――アリス――

 それが、悲劇を取り巻く少女の名。血を浴び、悲劇だけを寄せ付ける少女。しかし、そんなことを知らず、両親は彼女を愛し、育てた。そして、最初の悲劇が始まる。

「どういうこと!?」
「うっ・・・召使いたちが・・・全員・・死んでる!?」
「・・・アリスは!?」
「ふぇーん・・・おかあさま・・・」
「アリス!よかった・・・無事で・・・」
「アリス、お前・・・犯人を見たか?」
「・・・ううん。くらくてみえなかった」
「・・・そうか」
 父はアリスを疑った。あの現場にいたのは、アリス以外にいなかったのだから。そして、夫婦喧嘩は始まった。

「あの子が人を殺すわけないでしょ!」
「しかし、あの子以外に生存者はいなかったんだぞ!」
「部外者かもしれないじゃない!」
「あの子が嘘をついているかもしれないんだぞ!」
「いい加減にして!あんな小さな子が、そんな完璧な嘘をつけると思うの!?」




        ――・・皆・・私のせいで・・・私を・・置いていかないで。


         誰か・・・私の周りの人を全員・・・殺して!――


 ある日。父と母が私に婚約者を連れてきた。彼の名は、ロージェフ・トマール・レリオン。名高い伯爵家の一人息子であった。年はアリスより2つ上。会話も合い、やっと自分に居場所が出来たと思い込んでいた。しかし、彼が他の庶民娘と付き合っていたことが判明した。アリスの怒りはその瞬間、一気に爆発した。

 そして、アリスは古い魔導書を見つけ、守護者召喚をやってのけた。
「我に執着する守護者よ。我が身に憑依し、この孤独から我を救いたまえ」
 その時。何が起こったのか、アリスには理解出来なかった。そして、知った。自分の中にもう一人の誰かがいることを・・・。
【アタシは、シャルウィ。シャルウィ・コントトレイバー。見ての通り、幽霊よ】
「幽霊・・・アナタなら、私を助けてくれる?」
【・・・・可哀想な子。その身は一生誰からも愛されずに生きていくことになるわ。大丈夫。このアタシがアナタを愛してあげるわ。哀れな姫君プリンセス
「シャルウィ・・・・」

 ずっと愛されないのなら、私は・・・自分の周りのすべてを壊す。


――・・・・。


 やがて、レザードリア家の屋敷は、殺人の館と呼ばれるようになった。そこへ一歩でも足を踏み入れれば、絶対に生きては帰って来れないのだから。



―――・・・・・・。




【アリス。アリス!起きて、朝よ】
「んっ・・・ふぁ〜。もう朝か・・・」
【随分と魘されてたみたいだったけど、大丈夫?】
「うん。昔のこと思い出してたから」
【・・・大丈夫。アリスには、アタシがついてるわ。絶対に裏切らないから】
「うん。・・・さてと、朝食を済ませて、今日は図書室に篭るんだ」
【えー!!つまんないぃーー!!】
「文句言わないの」
 今日は、曇り空だった・・・・。


シャ:・・・なんか、アタシの台詞少なくない?
ア:そう?あーぁ。この時のシャルウィのほうが、お姉さんぽかったのにな〜。
シャ:どういう意味?
ア:あはは・・・。











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