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「3人の尼さん」 three nuns 本当は怖い日本昔話Tales of old Japan fearful in fact

むかーしのことじゃッた。

ある秋晴れの日。

3人の尼さんが、奥深い山の森へ修行のため入って行ったそうな。

一人は年長の穏やかなまるで観音様の化身のような人じゃッたそうな。
二人目は年のころ30過ぎの気の強そうな人じゃッたそうな。
そして3人目はというとまだ歳は18くらいの若い尼さんだったそうな。

3人は山深く入り、粗末な庵を作り、それこそ木の根草の葉で飢えをしのいで修行に励んでいたそうな。

山に来るのはふもとのきこり達と猟師くらい、あとは誰も来ない。

きこりたちは「尼さんたち飢え死にしないか」といつも気にしていたが、
修行の妨げになってはと、あえて、近づかなかったという。

ある日のこと、きこりが山に行くと、奥深い空き地に
山鳥の羽が散乱し、食い散らかした跡があったそうな。
さては尼さんたち空腹で、山鳥を食ったなと、きこりは思ったそうな。

そういえば尼さんたちが来てから2ヶ月、尼さんの空腹も頂点に達していたろうて。
修行のためとはいえ、さてさて何を食って飢えをしのいでいるやら、

きこりたちはそれとなく、誰言うとなく、山仕事に行くとは、むすび(おにぎり)をそっと、
尼さんたちの庵の近くの切り株においていったんじゃと、

そして次の日行くとむすびはなくなっておった。

ある日のこと、一人の猟師が山を歩いておった。
すると真新しい土まんじゅうを発見したそうな。

そして通りかかった尼さんはなんと一番とし若い尼さんがいなくて、二人きりだったそうな。

聞くと一番年若い尼さんは亡くなったのだそうな。

二人の尼さんはその土饅頭に振り向きもせずいってしまったそうな。
さらに月日は過ぎて山はもう秋も終わり初冬だった。

ある日きこりが山へ入ると、なんと一番年長の尼さんしかおらんかったそうな。

聞いてみると中年の尼さんもなくなったそうで、
二つの土饅頭が並んでおったそうな。

そして山はいつしか冬となり猟師もきこりももう、山へは行かんかった。

あの最後の年長の尼さんどうなったかしらと村人は皆思ったが、
恐らく冬の山で飢え死にしたんだろうよと皆思ったそうな。

だが、冬の山へいってまで調べる勇気はだれも無かった。
そして春3月が来て、村で春一番にある日一人の猟師が山へ入った。

そして尼さんたちの庵に行ってみると、
中になんとあの年長の尼さんが服はぼろぼろ、髪は茫茫で
まるで山姥のようになって生きていたんだと。

いったい尼さん何をこの冬の山で食って生きていたんだろうか。
村人は皆いぶかったそうな。
だがその謎はすぐに解けたそうな。

次の日聞きつけた村人たちが山へ入り、
亡くなった二人の尼さんの墓を見に行くと、
そこには、
あの、二つの土饅頭は明らかに掘り返されて、
白骨は散乱して、肉はすっかりなめ取るように、
しゃぶりつくされていたんだそうな。

皮ひとつ髪の毛一筋も残されていなかったそうな。


終わり



★これは昔話でありフィクションです。

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