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Chapter:01 知らせ
Episode:07
「――イマド、聞いてもいい?」
「ん? なんだ?」
 一瞬ためらう。
 けどやっぱり気になって、尋ねてみた。

「あの子たち、なんで襲われたりしたの?」
 あの時学院に連れて行こうと言い出したのは、イマドだ。だとすれば、理由が分かってるはず。
「ん〜」
 イマドが珍しく、口ごもった。

「どうか、したの?」
 急に心配になる。
 イマドがこんな風に言うのをためらうことは、ほとんど無い。言えないなら言えないで、そうはっきり言うのがいつもだ。

「――あたしが聞いたら、困ること?」
 それならなにも、無理に聞こうとは思わない。ただ雰囲気からみると、それともまた違うようだった。
「ホント言うと言いたくねぇんだけどよ、言わないわけにもいかないっつーかさ……」
「?」
 この子達が来たことが、どうしてそんなに複雑な話になるんだろう?

「まぁいいや、あとでゆっくりな。どっちにしてもここじゃ、落ち着いて話も出来ねぇし」
「あ、そうだね」
 確かにそばで子供たちが騒いでたら、混み入った話はしにくいだろう。

「ねぇねぇお姉ちゃん、おかわり〜!」
 思ったそばからお呼びが掛かった。
「おかわりって……やだ、もう全部食べちゃったの?」
 驚いたことに、あれだけあったホットサンドがもうなくなっている。

「イマド、どうしよう? まだあるの?」
「悪りぃ、これ以上だとまたつくらねぇと……」
「え〜!!」
 抗議の声が上がった。

「んなこと言ったってしょうがねぇだろ。また作るから待ってろっての」
「そうしたら、これ食べたら? あたし、後でいいから」
 待たせるのも可哀相で、自分のお皿を差し出す。

「あ、こら、それじゃお前の分がなくなるだろ。ぜったい生存競争負けると思って、わざと分けてやったのに」
「でも……」
 こんな小さな子達に我慢をさせるなんて、可哀相だ。

「あ、じゃぁいいよ。俺たち別に、すっごくお腹空いてるわけじゃないしさ。な?」
「うん、あとでいい」
「え?」

 急に聞き分けのよくなった子供たちにびっくりする。
「無理しなくて、いいのよ?」
 慌ててそう言ったけれどみんな「待ってる」と言って、それ以上はせがまなかった。




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