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Chapter:01 知らせ
Episode:03
 2人で一瞬だけ視線を交わして、左右に散る。
 まず、一気にイマドが突っ込んだ。向こうが撃ってくる弾は魔法で弾き返せるから、まったく躊躇いが無い。

 同時に襲っている3人の少年の手元でそれぞれ、威力こそ弱いものの電撃が炸裂する。こういう襲撃者なら大抵持っている魔力石を、イマドが暴発させたんだろう。
 予想外の事態に驚いている少年の一人に、彼はあっという間に詰め寄った。

――速い!

 精霊の支援を受けてるならともかく、素のままとはとても思えないスピードだ。
 そして次の瞬間には、剣の柄を敵のみぞおちに叩き込んでいた。
 この間にあたしも一人を峰打ちで昏倒させる。

 一瞬にして残るはあとひとり。
 その残った襲撃者に、あたしの太刀とイマドの剣との切っ先が、左右から喉元へと突きつけられた。

「あ、うあ……」
 さすがに少年(?)がパニックを起こす。
「武器を捨てろ」
 イマドが鋭くそう言うと、彼は素直に従った。

「ルーフェイア!」
「分かってる」

 すぐに、襲われて倒れている少年の方へと向かう。
 傷を調べると肩に一発当たっているだけで、それも幸い貫通していた。
 簡単な回復魔法をかけると、あっさりと出血が止まる。

「お兄ちゃん、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫よ」
 連れられて来たらしい子供たち――5、6歳の子供が3人ほど――に、そう答えて安心させる。

「待ってて。すぐ病院に」
「……ダメ、だ」
「え?」
 思ってもみなかった言葉に驚いた。気を失っているとばかり思っていた、この怪我をした少年が、そうはっきりと口にしたのだ。

「どうしたんだよ?」
 もたついてるあたしに、イマドが声をかける。
「イマド、それがね……病院、ダメだって……」
「なんだよ、それ?」

 言いながら彼はこっちへ来て――襲撃者はもう柱に縛り付けてあった――少年の瞳を覗き込む。
「――そういうことか。しゃぁねぇな、とりあえずこいつらまとめて、学院連れてくか。
 ルーフェイア、お前学院長に連絡してきてくれ。俺はこっち、適当にごまかしとく」
「あ、うん。分かった」

 いまいち事態が飲み込めなかったけれど、とりあえず連絡しに行った。イマドは時々、こうやって誰も何も言わないのに、真相を知ってしまうことがある。
「――お忙しいところ申し訳ありません。あの、6年Aクラスの、ルーフェイア=グレイスです。えっと、学院長に……つないでもらえますか?」



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