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Heaven or Hell
作:花嵐 飛鳥



第二話 [任務]



隊長室を退出したクローは書類を適当に読みながら隊舎を出た。


一回自分の部屋に戻り、机の上に置かれていたもう一本のベルトを腰に斜めに下げるようにつける。



そのベルトには黒いケースのようなものがついていて右側についている。


そのケースには少し大型の銀色の銃が入っていた。


これがクローの持つ武器だった。


クローは武器と書類を持つと部屋をでた。



+++++


部屋を出たクローはてくてくと天界の中心地を目指して歩き始めた。


クローの傍には川が流れていて、橋が沢山架かっている。


天界は川が張り巡らされているような土地をしていて、歩いて幾つもの橋を渡り歩きながら目的地に向かう方法と空を飛んでいく方法以外に小舟での移動手段がよく使われる。



クローは滅多に船という手段は使わないが。


クローは幾つもの橋を渡りながら暗い顔をしていた。





「成仏かぁ………」





クローはブツブツと呟く。





『まぁ相手は子供だし。いくらお化け恐怖症でも大丈夫でしょ』




「って言ってたけど………そんな問題じゃないんだけど」








部屋を出るときのリュラの言葉を思い出してため息を吐く。





そして書類にある成仏させる子の写真を見る。


写真には栗色の髪にこげ茶色の目をしたツインテールの少女が写っていた。




ヒイラギ 莉未リミねぇ……」






そう呟くクロー瞳は愁いを帯びていた。



+++++





暫く歩き続けるとクローは白い大きな円柱の形をした塔の前にやってきた。




塔の名は『聖塔セイトウ』。



天界の中心にあり、先は見えないほどに高い。



天界で唯一人間界に繋がる門がある塔だ。




他にも繋がってる世界の扉があるらしいが天使が使うことを許されているのは人間界へと繋がる門、『聖門セイモン』しか利用を許されていないので他にどんな門があり、どんなところに繋がっているかなどは全く分からないのだ。





「おい」



「わぁっ!!」





クローが塔に入ろうとした瞬間クローの肩に誰かの手がポンッと置かれた。





「び、びっくりしたぁ………脅かさないでよ!!」



「別に脅かすつもりは無かったんだが………」





クローは後ろに立っている少年に叫ぶ。


少年は口では申し訳なさそうな口ぶりだが表情はあまりそういう風には見えない。



少年の名はライザ=ロイ。


クローと同じ中級の戦闘部隊所属でクローとは昔からの親友だ。


黒い髪に黒い目をしていて、クールで何処か寂しげな少年だ。


ライザは身丈程もある大きな大剣が背負っている。




「ライザもこれから任務?」



「あぁ」




ライザいわく、人間界に現れた悪魔の退治をリュラに頼まれたらしい。





「…………やっぱり隊長虐めだよね」





普通俺のお化け恐怖症を思ってくれてるなら俺にその任務が来るだろ!!





「お前も任務だろ?」




「うん。成仏させて来いってさ」





それを聞いてライザを軽く目を見開いた。






「隊長………やっぱりドSだな」





ライザもクローのお化け恐怖症は知っているので率直にそう思った。





「だよね……」




「まぁリュラ隊長は怖いから断れないしな。克服するためにとでも思って行ってこい」




「ライザも見捨てるの!!?」




クローは泣きながらライザに縋ってくる。








こういう反応が面白くて隊長は特にクローを虐めるんだろな………




クローは気付いてないが。




ライザは苦笑するとクローを立たせて塔の中に入っていった。






+++++





扉を開けると一メートルくらいの足場があり、右に登りの階段、左に下りの階段があり、目の前は空洞。



円柱の形をしていた塔の中を螺旋状の階段があるだけなのだ。


壁には等間隔に火がついた松明が燃えていて、階段には等間隔で扉が並んでおり、入ってきた門より下は全て人間界へ繋がる門だ。



なのでこの下にある門全てを総称して『聖門』と呼ぶのだ。




上にも等間隔で扉は並んでいるが全ての扉の模様が違っているのは確認できるが天使は上に上がることを許されてはいない。




許可があれば入れるがそれも稀なこと。



登りの階段のところには透明の結界が張られており、飛んでも入られないように上に結界が張られている。





「ライザは何番ゲート?」





「146番ゲートだ」




「うわっ結構下の方のゲートだね……」





人間界に繋がる扉には全てに番号がついており、その扉によって人間界の何処に出るのかが決まってくる。




聖門は1〜200番ゲートまである。





「俺23番ゲート………」






二人は螺旋階段を下りながら慎重に降りていく。





少し降りるとやがて『23番ゲート』と書かれた扉が見えてきた。




「じゃあ……行ってくる……ね……」





23番ゲートの扉に手をかけてクローは震えながらライザを見る。



無理に笑顔を作ろうとしているがはっきり言って笑えてない。




「大丈夫だ。魂とかそういうのあんまり気にせずに接しろ」





そういうとライザは背中から真っ白な羽を広げた。




「じゃあな」





ライザはそのまま階段を使わずに降りていった。






まぁ146番ゲートまで歩いてたら時間かかるもんね………




クローはライザの言葉で少し落ち着き、真っ白な羽を広げた。



扉を開けると扉の向こうは綺麗なあ青空と白い雲が浮かんでいる。




「よしっ」



クローは意を決すと扉の向こうに飛び立った。






はじめまして!
花嵐 飛鳥と言います。

この話は私が趣味のような感じで書いていた自作の漫画を小説にしたものです!(少し加筆してますが)

ファンタジーと言うことでよく分からない単語などが沢山出てくるかと思います。

そんな時は気軽にどの辺りが分からないのかお伝え下さい。
ちゃんとお答えしていきます。

それでは!











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