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Heaven or Hell
作:花嵐 飛鳥



第十二話[撮影]


「何食べたい?」

「ん〜と……カレーライス!!」




本部に戻り、一階にある食堂にやってきた。

昼食を注文し、出来上がった料理をテーブルに運ぶ。




「後どれくらい面倒見てなきゃいけないんだろう……」



クローはげっそりとやつれている。



「まぁ、あそこより厳しいところはないでさァ」




錬はオムライスを口に運びながら答えた。

ただ、最後に小さく”多分”と付いていた気がする。




「クロー」

「!!」



呼びかけられたクローは声の主を見る。



「スーザン隊長!」



上級天使 医療部隊の隊長 ミズリ=スーザン。

桃色の癖のある髪を持ち、緑色の目をしている。

医療の腕は天才的で、多くの医療部隊の天使が目標にしている天使だ。

リビアの直属の上司でもある。


ミズリはにっこりとクローに笑いかけた。



「メイム隊長からの伝言です。入学の書類に写真が必要なので撮ってくるようにと」

「わざわざ伝言ありがとうございます」



クローが一礼すると、ミズリはそのまま通り過ぎていった。



「写真………か……」



四人は楽しく喋りながら昼食をとった。



+++++




「此処で写真を撮るよ」


「此処?」




目の前にある建物は他の部隊と違い、丸い建物だ。

入り口には看板が立ててあり、”中級 援護部隊”と書かれている。




中級 援護部隊。

前に出てきた通称 情報部隊と呼ばれる通信や情報を司っている部隊だ。



「此処に写真を撮るのが上手い人がいるんでィ」



趣味みたいなかんじだけどなとライザは続けた。



「すみませーん」



クローは情報部隊の扉を開けた。



受付の人に用のある人を呼んでもらう。




「あら、久しぶり」



暫くすると、薄い緑色の髪をした女性が現れた。

髪は長く、後ろで一つに結い上げ、目は紺色で赤い丸の模様が浮かんでいる。

中級 援護部隊所属の彩覇サイハ メイだ。



「久しぶり、鳴」


「ちょっと用件があってな」


「用件?」



簡単に説明すると鳴は快く了承した。



+++++


鳴はクローたちを自分の温室につれてきた。


中は沢山の植物に満ちており、小さな植物園のようだ。

木々の間を鳥たちが飛び交っている。



「ここに座って」



温室の中心に用意された椅子に莉未を座らせた。



鳴の写真の腕前はプロ級だ。





鳴はカメラを構える。






鳴の写真の腕が凄いのはその育った環境が影響している。


彩覇家は代々鳥を操る一族だ。


鳥によって情報を集め、鳥によって未来を占い、鳥を使って戦うのだ。


そんな一族の長女として生まれた鳴は小さい頃から鳥に囲まれて育った。


また、鳥の成長記録や観察などによってカメラを使う機会も多いので、クローたちの中では一番カメラを使い慣れている天使だ。


この温室も植物を育てるためではなく、彩覇家の鳥たちが住むための温室なのだ。


ちなみにリュラの傍についているコッコもここで育った鳥の一羽だ。



カシャッ



「撮れたわよ。結構綺麗に撮れたと思うわ」


「ありがとう」



カメラから出てきた写真をクローは受け取った。



「これ、入学願書の写真だったっけ?」

「そうでィ」



鳴はそれを聞くとニッコリと笑った。



「リュラ隊長に届けておきましょうか?」

「いいの!?」



鳴はコクリと頷いた。



「ここから戦闘部隊は遠いですから。ラウ」



鳴がそう呼ぶと温室のどこかから一羽の烏が飛んできた。


目つきは鋭く、左目には眼帯をしている。


いかにも幾つもの戦線を越えてきたとでも言うようなぐらい傷跡があった。



「何だ、主」

「これをリュラ隊長に」



鳴は写真が入った封筒をラウに咥えさせた。



「コッコの奴が居るところか」

「よろしくね」



ラウは一つ頷くと飛び立った。



「相変わらずクールだねぇ……ラウ……」



コッコさんといい勝負なくらいに大人な雰囲気な鳥である。

もし天使でいたら怖いけど……


「では、お茶会でもしませんか?」

「………鳴、お前仕事中じゃなかったか?」


ライザは頭を傾げた。

職場に居たんだから鳴は仕事中だったはずだ。



「いいんです。ちゃんと言って来ましたから」



鳴はどっからかテーブルと椅子を取り出してくる。



「さ、座って座って。紅茶でいい?あ、莉未ちゃんはオレンジジュース?」

「いいよ、紅茶で」

「うん!」

「昨日焼いたケーキがあるんだ!食べてみてよ」



五人は楽しく温室でお茶会をたのしんだ。





お久しぶりです〜♪
飛鳥です!

最近文章が適当になったきた感があります……;

次話でここを終えて、その次から話を進展させていこうと思ってます(笑)

是非お付き合いください!!











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