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Heaven or Hell
作:花嵐 飛鳥



第十一話[変化]




あれだよね。


やっぱりこれって苛めだよね?



「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」




どんどんと真っ暗な穴の中を落下していく二人。

しばらくすると下から光が見えてきた。




「で、出口………?」


二人はそのまま光に吸い込まれるように消えていった。



ドサササッ



「痛ぇっ!!!」




落下して行き着いたところは特殊援護部隊の職場。


周りの天使たちはみんなびっくりしているようだ。



「や、やっと迷宮から出られた……」



クローは上半身を起こす。


さすがと言う所か莉未を庇うように抱きしめ、背中から落下したのだ。


一歩間違えれば背骨が折れてもおかしくない。




「大丈夫?」




ふと、綺麗な女性の声が響いた。



クローは女性を目にして固まる。



「メ、メアさん!!?」




そこには目を心配そうに細めながらクローを見るメアがいた。




「よかったですねィ……生きて帰ってこれて」



「錬!?」



「全くだな」



「ライザ!?」



あれ?外に居たんじゃなかったの?



クローが頭を傾げるとメアは笑いながら言った。




「心配だったんだもの。隊長に連絡を取って安全ルートで此処に入れてもらったわ」


「え………」



心配してくれるのは大いに嬉しい。


だけどどうせなら後ろから追ってきて欲しかった。



「あれ?カルト隊長は?」



先ほどのメンバーより少し人数が足りないことに気付く。


これほどまでにメアに近づいているのにどうして鉄拳が飛んでこないのだ?



「カルトはここに」



また別の女性の声が響いた。


クローは声がする方を向く。



「カ、カルス隊長……」



そこにはカルトと一人の女性。



名前はカルス=ウィーン。

特殊天使の援護部隊、通称開発部隊と呼ばれる部隊の隊長だ。

髪はカルトより少し濃い赤色でセミロング。

目はカルトと同じ金色をしている。

カルトの姉だ。



「どうやら無傷のようですね。女の子を連れていたというのに素晴らしいです。また研究をやり直さなければ……」



カルスの目が怪しく煌く。



今度来るときはまたレベルアップしてるってことか……



クローは呆然としながらカルスに乾いた笑みを見せた。



「大丈夫?お兄ちゃん」


「大丈夫、大丈夫」



クローは笑いながら答えた。



実はかなり腰がヒリヒリしているのだが……



「さ!次行くよ!!お腹空いただろ?」


「うん!!」



クローと莉未が手を繋ぎながら開発部隊を出て行く。


その後をライザと錬が追った。




「変わりましたね、クローは」


「あぁ」




その後姿を見ていたカルスの呟きにカルトは答えた。



「昔のクローは心を閉していて、孤独の中で生きていたのに」



今では、あんなに仲間が周りにいる。



「それはきっと、この後にとても重要になってくる」


「…………」



カルトは姉の言葉を聞きながら無言でクローたちの後姿を見る。




「本当に、莉未ちゃんとは兄妹みたいね」




最後にメアがそう呟いた。






やっと登場いたしました!

カルトの姉であり、開発部隊隊長のカルス=ウィーンです!!

この方はとにかく武器マニアです(笑)

またこれからも登場すると思います。


感想・評価など切実募集中です!!!













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