ガラガラは世界をすくう?
人生って急転直下でめまぐるしく変わるんだとあたしはたった一人残された身内である姪がぐずるのをガラガラであやしながらそう、思った。
あたしは藤田十子。十六歳。あたしの腕の中でガラガラに手を伸ばして笑っているのが兄の娘であたしの姪である彼方、生後およそ半年。
兄であり彼方の父親である藤田家の家長、一夜を一言で表してしまえば風来坊。家に居づかず、ふらりと旅に出てしまい、何ヶ月も音沙汰がないかと思いきやひょっこり連絡もなく帰ってくる。
何度お父さんがぶん殴ってもお母さんが泣き縋っても元々の性質が根無し草のようにふらりとどこかに消えていく兄だった。
だけど、両親が不慮の事故で二人とも亡くなって、死に目に間に合わないどころか通夜にも葬式にも姿を現さなかったときにはさすがにあたしも切れた。
両親が死んで半年後にひょっこり帰ってきた馬鹿兄を思い切り殴り飛ばそうとした………んだけどどこの戦場から帰ってきたんだといいたくなるぐらい薄汚れていた馬鹿兄の腕の中にはどうみても生まれたばかりにしか見えない布に包まれてすよすよと眠る赤ちゃんの姿があって思わずあたしの思考は停止に追いやられてしまったのだ。
そして馬鹿兄はそれをいいことに眠る赤ん坊をあたしの腕に押し付け拝む。
「とーこ。すまん!こいつはオレの娘なんだがわけあって一緒にはいられんのだ!頼む!彼方を守ってやってくれ!時間がないからもういくが親父やお袋が帰ってきたら説明しといてくれ!じゃ!」
「ちょっ!」
説明にもなってない説明をした兄はつむじ風のように出て行ってしまった。慌てて後を追っかけたけど玄関から出たらもうその背中すら見えなくなっていた。だぁぁぁ!昔から逃げ足だけは速いんだから!両親が死んだことを伝えそこなったあたしはもう、本当にどうしたらいいの?と途方にくれた。
そこからは怒涛の半年間。やれ、戸籍関係はどうなっているんだとか赤ん坊の世話だとか親を亡くした十六歳には絶対に荷が重い雑多の諸々をご近所さんや弁護士の先生の力を借りながらどうにかこうにか落ち着いたのがつい最近。
そして半年も一緒に暮らせばすっかり情も移るってもんで。
すっかり姪馬鹿になったあたしがいました。
彼方を抱いて、お気に入りのガラガラであやしながらアルバムを捲る。
これがあなたのお父さん、でもろくでもないから別に覚えなくてもいいからねぇ~~~。こっちの熊そっくりなのがおじいちゃんで菩薩の化身のような笑顔の人がおばあちゃんだよ~~~。
まだ人を認識できていないであろう幼子にあたしはこれが家族だよと繰り返し繰り返し教える。合間にガラガラの音と彼方の声が響く。
きゃきゃと笑う彼方の目は薄い赤。ルビーのように澄んですごく綺麗。おそらく彼方のお母さんの目の色と同じなんだろうなぁ。
彼方を預かって半年。馬鹿兄貴はいまだ迎えに来ずで彼方の母親については全く分からない状況だ。
なにやら狙われているみたいなこと言ってたし………危ないことに巻き込まれてるんじゃないでしょうね。
兄貴だけならどうにか出来そうな気がするけどそこに彼方ともしかしたら彼方のお母さんが巻き込まれているかもしれないかと思うと物凄く不安になる。
「う~~~?あ~~~~!」
物思いに耽っているとガラガラを鳴らす手が止まっていたらしく彼方が不満そうに手を伸ばしてくるから慌ててガラガラを鳴らす。
このガラガラは実はお古。兄貴が生まれた時に両親が購入し次にあたしそしてその後、幾人かのご近所さんを回ったのちに再び彼方の元へと帰ってきたのだ。
皆さん大切に使われていたらしく古びてはいたが状態はいいこのガラガラを彼方は一目見たときから気に入ってどんなに泣いていてもガラガラを鳴らせばピタリと泣き止むのだ。
そのほかにも古着やらオモチャやらご近所さんがもう使わないからといって譲って下さったので大変たすかった。
ガラにもなく人情に泣きそうになってしまったよ。
両親をなくし、兄貴は行方不明。小さな赤ん坊を抱えて十六歳が生きていくなんてとても難しい。
だけど両親の残してくれた貯蓄と保険金は贅沢をしなければあたしが卒業して就職するぐらいまでは余裕だろうし助けてくれる人たちもいる。
「彼方。二人で頑張っていこうね」
うりうりと赤ん坊特有のお餅のようなほっぺたに頬ずりをする。あったかくてふにふにして赤ちゃんて育てるのは大変だけど笑ってくれるとなんだか心があったかくなる。
「う~~あ~~!」
きゃきゃ笑う彼方にもう一度ガラガラを鳴らそうと腕を振った。
思い返しても特別なことは何もしてない。
ただ膝の上にアルバムを乗せて彼方にガラガラを振っただけ。
なのに。
どうして。
ガラガラが鳴った途端に足元に大穴が開くのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
ひゅ~~~~~~~とまるで童話の不思議の国のアリスのように穴の底へと真っ逆さま!!
「い~~~~~~~~やぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
紐なしバンジーはのーせんきゅぅぅぅぅぅぅ!!
反射的に彼方とガラガラとアルバムをきゅうと抱きしめる。
耳元できゃきゃとご機嫌であたしから取り上げたがらがらを鳴らしている。
ちょっ!命の一大事になんでそんな楽しげなのよ!
想像以上に深い穴を物凄いスピードで落ちていく。身体に当たる風が痛いぐらい。もう怖くて怖くてでも彼方だけでもどうにか助けなきゃって思ったから腕の中でご機嫌に暴れる彼方を抱え込み自分が地面に先にあたるようにする。
怖い、死にたくない、だけど………。
脳裏に浮かぶのは父さん母さんそして………。
『とーこ。すまん!こいつはオレの娘なんだがわけあって一緒にはいられんのだ!頼む!彼方を守ってやってくれ』
馬鹿兄の言葉。
あんた見たいな駄目親に言われなくたって彼方はあたしが守るんだからぁ!
記憶の中の馬鹿兄にぐーぱんちを食らわせつつそう心の中で宣言する。
風がますます強く吹き付けてくる。底のほうから強い光があふれ来るのを感じた。
出口が近い?
そう思った瞬間、彼方がご機嫌にガラガラを鳴らした。
気づけばあたしの足は地面を踏みしめており、目の前にはゲームで出てくる冒険者のような格好をした数人の人々が剣やら杖やらナイフやら確実に銃刀法違反でおまわりさんに御用になりそうなぶつを構えたままぽか~~んとそろってまぬけ面を晒している。
魔法使いぽい格好した人とか戦士みたいな格好の人がいたりとかどこのコスプレパーティに迷い込んだんだ、あたしは。
え~~~~っと、なんかあたし、場違い?
敵意ないですよ~~~と彼方の手を取って振ってみる。あ、一番こわもての戦士っぽくて斧を持った男の人の顔が緩んだ。
子供好きだと予想してへらりと無害な笑顔を向けてさらに彼方の手を振ってみせる。
なんとなくほのぼのした空気が一瞬流れかけたけど………。
「………ばかっ!何和んでんのよ!逃げなさい!」
やたら露出の激しいナイスバディな魔法使いのコスプレをしたおねぇ様(さんじゃなくて様、なんとなく)が顔色を変えてあたしをしかりつける。
みるとその場にいた人たち全員が真っ青な顔であたしの後ろを見ている。ついでに言えばなにやら巨大な影が地面に落ちて、軽い揺れとかなんか物凄い大きな生き物の気配なんかもしてますよ。はい。
だらだらと脂汗が流れる。
恐る恐る後ろを見たんだけど速攻後悔した。見るんじゃなかった!見ないでおねぇさまたちの方へとダッシュすればよかった!
ぐぁぁぁぁぁぁっぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!
空気を震わせ唸り声を上げているのは恐ろしいほど鋭い牙を生やしたそこらの家ほどはあるだろう巨大な狼みたいな生き物!
「あっ………」
その生き物の瞳は理性の光もなにもなくてただただ凶暴性だけを宿している。その瞳が呆然と見上げるしかなあたしを見定める。
「あ、あ、あぁ」
絶対的に目の前に迫る死の恐怖に身体が竦み、馬鹿みたいに「あ」しか出てこない。生き物から目を逸らしたらその瞬間にでも食い殺されそうで息をするのすら怖い。
背後でコスプレーヤーさんたちが何かしようとしているようだけど詳しいことは振り向けないから分からない。
「あ~~~?」
彼方が腕の中で不思議そうに声をあげる。そこではっと気づく。守らなきゃ。彼方だけは。
震える身体でそれでも生き物を睨みつけながら彼方をもう何度目か分からないぐらい抱きしめる。
生き物の前足が上げられ、振り下ろされる。殺される!そう思った。
だけど。
「あ~~~!」
彼方の威勢のいい掛け声(?)とともにガラガラの間抜けな音がシリアスな現場に鳴り響く。
彼方が勇ましくガラガラを振る。それは可愛らしい光景なのだが今はそんな時では~~~!!!ってあれ?あたし生きている?
恐る恐る顔を上げてみれば振り上げた腕を空中で止めたまま何やら苦しんでいるらしい生き物の姿が!
「え?なに?何が起きているの?」
呟く間にもガラガラは鳴らされ続け生き物は苦しそうに身をよじるととうとう地面に音を立てて倒れてしまう。
ってちょ~~~~~~~~~~~~~~っと!!いいのか!ガラガラの音でそんなあっさり倒れていいのか!!お前は~~~~~~~~~~~~~!!
ふぅいい仕事したぜといわんばかりのドヤ顔でご機嫌でガラガラを振る彼方。何がなんだか訳がわかんないあたし。地面にぐったりと倒れた生き物。
そして取り残されたコスプレーヤーさんたち。
え~~~~~~~っと取り合えずはコスプレーヤーさんたちにお話、聞こうかな?
異世界トリップでした。
突然すいません。でも言わせて。異世界トリップでした。異 世 界。
なんだそりゃ!異世界ってなんだ!しかもこの世界には人間以外にも幻獣と呼ばれる人と獣の姿をもった知的生命体がいて、人とは友好的な関係を気づいていたけどある日突然この幻獣達が理性をなくし人に襲い掛かってくる奇病が蔓延しているとかなにそれ!
しかもコスプレーヤーさんはコスプレしてるんじゃなくてリアルでした。戦士とか魔法使いとか本職さんでした。
あ、頭が痛い。なんでこんなことになってんの?しかもしかも何故だか彼方のガラガラにはその奇病を治す力があるんだとかなんとか………先ほどまであたし達を襲っていた生き物がまさに奇病を発症させた幻獣さんだったらしいんだけど彼方のガラガラの音を聞いて苦しんでいた彼は目覚めたびっくり正気に戻っているではありませんか。
家ぐらいの大きさだったのがするすると小さくなって今では子犬ぐらいの大きさになってあたしの側でちょこんとお座りしている。何故だかあたしの腕の中の彼方をキラキラした目で見ているんですけど。尻尾がぶんぶんすごい勢いで振っているんだけど!そんんでもって彼方がその尻尾を引っ張ろうと手を伸ばそうとしているんですけど!!
そして現在、あたしは途方にくれています。
「赤子である彼方様にこのようなことをお頼み申すのはまことに理不尽なことだとは思いますがもう、彼方様のお力に縋るしか我らにはすべがないのです!」
土下座、されてます。リーダーっぽかった剣を使う方の戦士さん以下全員が揃ってあたし、正確にはあたしの腕の中できょとんとしている彼方に向かって。や、やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!いたたまれない!いたたまれないよ~~~~~!
「そのガラガラが我らにも扱えるのならお借りして我らで対処したいのは山々。しかしそれは彼方様だけが使える指定武器。身の安全は我らが命に代えましてもお守りいたします!だからどうかどうかお力添えを!」
後に聞いたことだけど指定武器っていうのはある特定の人じゃないと使えない制限がある武器の総称なんだって。大抵は精霊の守護を受けた伝説クラスの武器なんかがこれにあたるらしんだけど………これ、地球産、日本製のガラガラなんですけど………どこでそんな変な力がついちゃったの~~~!!
「あ、あのですね………危ないこと多いんですよね?命の危険だってあるんですよね?そんな場所に生後半年の赤ん坊なんて連れていけるわけないじゃないですか!」
あたしの当たり前といえば当たり前の意見に皆さん苦渋の表情だ。多分、自分達がものすごく無茶なことを言っていると自覚しているんだ。
気持ちは分かるよ?この世界が大変だってことも彼らが世界を元に戻したいと願っていることも分かる。だけどそのために彼方を危険地帯に連れていくことを許容できるわけないじゃない!
「あたしはこの子の保護者です。この子の親が行方知れずだからあたしが守らなきゃだめなんです。………お願いします!あたしからこの子を奪うようなこと、しないでください!」
自分勝手な願いでも譲れない。あたしには彼方が死ぬかもしれないことに巻き込むなんて了承できない!
頭を下げるあたしに戦士さんたちも困惑している。でも彼らだって譲れないのだ。微妙な緊張状態が続く。
「あ~~~~う~~~~~!」
くいくいと服を引っ張られる。彼方が大きな赤い瞳であたしを見上げてしきりに何かを伝えるように口を動かしている。
「彼方?おなかすいたの?それともおしめ?」
「う~~~~~~っ!」
じたばたと手足を暴れさせ、不機嫌そうな声を上げる彼方。どうやらどれも違うみたい。
「彼方?どうしちゃったの?」
普段が全然ぐずらない子だけにこの不機嫌さに上手く対応できない。
よしよしと揺らしてみるけど一向に機嫌が回復してくれない。
「どうしたの?」
ぐずりだした彼方に魔法使いのおねぇさまがこちらに近づいてくる。他の人たちも心配そうにこちらをみていた。
「な、なんか急にぐずりだして………いつもはおとなしいのにどうしてだろう?」
「あ~~~う~~~~~!!」
「おしめ………濡れてないしおなかがすいたわけでもなさそうね。あやしても全然みたいだし………」
意外と赤ん坊の世話に慣れているのかてきぱきと確認していくおねぇさま。だけど不機嫌の原因はわからず揃って首を傾げるしかない。
「彼方本当にどうしちゃったのよ………」
「あうっ!」
彼方がガラガラをあたしの胸に押し付ける。
「あうっ!あうっ!」
「もしかして、これを鳴らせっていっているんじゃない?」
おねぇさまの言葉に彼方が「う~~!」とご機嫌に答えた。
え~~っとガラガラを鳴らせと?でもこれって指定武器で彼方しか鳴らせないんじゃないっけ?いや、日本に居たときはあたしはもちろん近所のおばちゃんたちも普通に振ってたけど。
「う~~~あ~~~~!!」
もんもんと考えていつまでたってもガラガラを振らないあたしに苛立ったのか彼方が再び手足をばたばたさせ始める。
ああ~~ごめん!振る、振るから!
「ごめんねぇ~~~ほら、ガラガラだよ~~~~」
彼方の側でガラガラを振る。
鳴るかどうか不安だったけどそんなあたしの心配などよそにガラガラは簡単に音を鳴らした。
ガラガラガラガラ~~~。
「鳴った」
「鳴ったわね」
「鳴ったな」
「うぁん!」
見守っていた数人の声が重なる。どうでもいいが幻獣さんは喋れるし人間の姿にも変われると聞いていたのになぜに犬のまま?
じっと見てみればこてりと首を傾げられた。
………犬じゃん。どうみても。
「あっ!」
そんなことを思ってついつい視線を幻獣にむけていたら何故だか驚きの声があがる。
「な………」
いきなり腕の中の重さが増して思わずよろける。蛍のような光の塊がいくつもあたしの腕の中から空へと上っていた。
ふくふくとしていた手足は伸びて子供のものに黒い髪は一気に伸びてふわりと宙を舞う。白い肌にはいくつもの光が纏わり付いていてそれはひどく幻想的な光景。
まるで精霊が生まれる瞬間を見ているかのようだった。
だけど腕の中の幼子は確かに触れることができてそこにいることをあたしに伝えてくる。
どうみても四歳ぐらいの女の子は最後に閉じていた瞳を開いてあたしを見る。
赤い、美しい瞳と目があった途端、あたしは彼女の名前をよんでいた。
「彼方?」
つるりと意識せずにでた言葉に腕の中の女の子は嬉しそうに笑みをこぼす。そしてしのままあたしの首に腕を回し抱きついてくる。ふわりと感じた温度と香りに理屈でなく彼女が彼方なのだと納得してしまう自分がいた。
うぁ、ちょ………!
バランスが崩れ、そのまま尻餅をついてしまう。
「とーこしゃん!かなたね!やりたいの!」
強く打ったお尻の痛みに秘かに涙目になっていたあたしに舌足らずな声で彼方があたしに訴えかけてくる。
「彼方?」
「なおすの!みんなをなおすの!かなたできるからするの!」
それにと彼女は言った。
「かなたのはんぶん、このせかいからいのち、もらった!おとうさんおかあさんこのせかいにいる!だからたすけるの!」
かなたがたすけるの、と迷いなく言い切った幼子には強い決意があって………保護者として身内として命が危険に晒されることを反対しなければいけないのに………。
「あ~~~~~もう!勝てるわけないじゃない!」
何かを成し遂げようとしている子供を止められるわけない。なら、少しでも危険が少ないようにしなきゃね。
「わかった!わかったから!もう止めない。けど全力で危険は小さくしてください。お願いします」
後半は戦士さんたちに言う。自分勝手な願いに皆真摯に頷いてくれた。
「でもなんで彼方いきない大きくなったの?それにこの世界に両親がいるとか半分命もらったとかどういう意味?」
父親はあの馬鹿兄なのは間違いないと思うから………どういう理由か馬鹿兄がこの世界にやってきて現地の女性との間にできたのが彼方ってこと?
ぐ~~るぐ~~るといろんな考えが頭を回る。
そんなあたしに彼方がふぁ~~と大きな欠伸をした。
「眠いの?」
「う~~ん………ねむぃぃ」
こてんとあたしの胸に寄りかかって目をつぶった彼方の身体が見る見るうちに小さくなってもとの赤ん坊の姿に戻ってしまう。
すよすよと気持ちのよさそうな寝息を立てる赤ん坊がちょっと前まで子供の姿まで成長していただなんて信じられないぐらい。
その落差にあっけに取られる。
異世界トリップに姪の出生の謎。世界を救う力に馬鹿兄貴の行方………詰め込まれすぎて正直もうおなか一杯ですがまぁ、どうにかしてみせましょう!
そうしてあたし達の濃すぎる異世界トリップ一日目は終了したのであった。