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BLEACHの一話を、登場人物だけ変えたらどうなるだろうと思ってやってみました。
映画の事もあってか、茜雫せんなを主役にさせて頂きました。
ジャンプコミックス一巻掲載の一話を見ながら読んで頂けると、より一層楽しめるかと思います。


茜雫が主役
作:Daisy Wig


 後ろ髪を赤いリボンで結んだポニーテールの少女。彼女の名は黒崎 茜雫くろさき せんな。見た目は至って普通の高校生。しかし、彼女には他の人と違う所がある。それは、幽霊が視えると言う事。
 彼女の家は葬儀屋で、死体を扱っているせいか、物心ついた頃には、霊が視える様になっていた。

「ただいまぁ」
 と、中に入ると、茜雫の父・黒崎 一心くろさき いっしんが跳び蹴りを放って来た。
「遅ーい!」
ボグッ!──茜雫は勢い良く吹っ飛んだ。
「今何時だと思ってんだこの不良娘!
 ウチの夕食は毎晩決まっとるだろうが!」
「てめぇっ、これが必死こいて除霊して帰ってきた娘に対するアイサツか!」
 と、一心に眼を付ける茜雫。
 その茜雫に一心は、
「やかましい!
 どんな理由があろうと我が家の鉄の団欒だんらんを乱す者には血の制裁を下すのみ!」
 と、眼を飛ばし返した。
「それとも何か?
 また自分だけユウレイに触ったり会話したり出来る事を暗に自慢してんのか!?
 羨ましいんだよてめえ!」
「うっせえな!
 私だって好きこのんでこんな体質に生まれたんじゃない!」
 そう口喧嘩をする二人の傍らで、妹のユズがこう言った。
「も─やめなよ二人ともー。ゴハン冷めちゃうよー」
 それに対して、
「ほっときなユズ」
 と、双子の姉・夏梨かりんがお茶碗を差し出しながら言った。
「大体この家はルールがキツすぎるんだよ!
 どこの世界に健全な女子高生を毎日7時に帰宅させる家が・・・」
 茜雫が言い終える直前に、
「お姉ちゃん、もう新しい人憑いてるよ」
 と、ユズがかき消した。
「ああっ、こいつ何時の間に!」
 茜雫は慌てて祓いながら、
「祓っても祓ってもすぐコレだ!畜生!」
 と、文句垂れた。
 そんな茜雫の傍らで夏梨は箸を銜えながら、
「視える触れる喋れる上に超A級霊媒れいばい体質の四重苦よんじゅうく
 大変だねぇ、茜姉せんねえはハイスペックで」
「でもさー、ちょっと羨ましいよねぇお姉ちゃん。
 あたしなんかボンヤリとしか視えないもん」
「別にあたし幽霊とかそう言うの信じてないから」
 そう言って、味噌汁を飲む夏梨。
「えーっ、でも夏梨ちゃんだって視えてるんでしょ?」
「バカ。
 視えようが何しようが信じてなけりゃいないのと同じ。
 それよりさ、新しい企画考えたんだけど聞いて」
 その言葉に、ユズは耳を傾けた。
「”初夏の風と共にユウレイと戯れてみませんか”5月限定企画<軽井沢ゴーストピクニック>」
「先月はお花見だったね」
「夏梨っ、私でお金儲けしようとすんな!」
 と、茜雫は夏梨に怒鳴った。
「スキありイ!」
 一心はスキを見せた茜雫にのし掛かった。
?──一心が頭に?を浮かべた瞬間、茜雫は一心を放り投げた。
「もう良いっ、寝る!」
 そう言って、茜雫は二階に上がって行った。
「あっ、お姉ちゃん!」
「あーあ、行っちゃったよ。お父さんのせいだからね」
 夏梨にそう言われ、
「な・・・なんでだよゥ!」
 と、一心はオドオドしながら言った。
 その一心にユズは、
「お姉ちゃん最近大変なんだからね!
 前より沢山霊が寄ってくる様になったって困ってるんだから!」
「何っ、あいつお前にはそんな事まで話すのか!?」
「後で部屋にゴハン持ってってあげよっと」
「あいつめ・・・父さんには悩みなど話してくれない癖に・・・」
「当たり前だわ。
 40過ぎてまでこんな幼稚なコミュニケーション手段しか持たん様な父じゃあたしだって悩みなんか相談しないっての」
 夏梨そう言われ、すっかり落ち込んだ一心は、今は亡き妻・真咲の遺影に向かって、
「母さん・・・この頃思春期なのか娘達がヤケに冷たいよ・・・一体どうしたら・・・」
「先ずそのアホみたいな遺影を剥がすところから始めろ」

バンッ!──茜雫は1007と書かれた部屋の扉を閉めた。
「全く・・・ウチの連中はどうしてこう揃いも揃って・・・」
 その時、黒揚羽くろあげはが一匹、目の前を通った。
「黒揚羽?
 こいつ、どっから・・・」
 そう呟き、茜雫は揚羽が飛んで来た方を見た。
 すると、机の上に黒い死覇装に背中に刀を担いだ男が立っていた。
 そいつは机から降りると、
「近い・・・!」
「近い・・・!じゃあるかボケェ!」
 茜雫はそいつの背中を蹴り飛ばした。
 茜雫はそいつを指差し、
「随分堂々とした泥棒じゃねえか、あァ!?
 近い・・・!てのはアレかっ、金庫が近いとかそう言うアレか!」
 その言葉に、男は?を三つ頭に浮かべた。
「お・・・お前・・・俺の姿が視えるのか・・・?
 て言うか今蹴り・・・」
「何訳のわかんねえ事言ってんだ?
 そんなもん視えるに・・・」
 そう言い掛けた時、
「うるせぇぞ茜雫っ、二階でドタバタすんなァ!」
 と、一心が扉を開け、飛び蹴りを放って来た。
「やかましい!これがドタバタせずにいられるか!」
 そう言って殴り返す茜雫。
「見ろコイツをっ、この家のセキュリティーはどうなってんだ!?」
 茜雫は男を指差しながら言った。
「見ろって、何を見るんだ?」
「──あ?
 何ってこのサムライ姿の・・・」
「常人に俺の姿を見る事は出来ねえ。
 俺は・・・<死神>だ」


 茜雫は腕を組みながら、
「つまりあんたは死神で、その尸魂界ソウル・ソサエティとか言う所から遥々悪霊退治にやって来たって訳ね・・・。
 よしっ、信じよう!」
 その後、暫く沈黙が続くと、
「って、信じられるかボケェ!」
 と、茜雫は卓袱台ちゃぶだい返しをした。
「貴様・・・幽霊が視える癖に死神の存在は信じねぇのか!」
「当たり前だよ。
 生憎今まで死神は一回も見た事が無いんだよ。目に見えないモノは信じない主義なんだ。
 親父には視えてなかったし、あんたが人間じゃないってトコまでは認める。但し、死神ゴッコはヨソでやりな。わかったな糞餓鬼」
 茜雫にそう言われ、男はカチンッと来た。
「ほざきやがって・・・」
 男はそう呟き、
「縛道の一、塞!」
 と、茜雫を金縛り状態にした。
「痛いっ、何コレっ!?
 あんた私に何したのっ!?」
 男は茜雫を片足で踏みつけ、
「動けねえだろ!
 こいつは<鬼道きどう>と言ってな、死神にしか使えない高尚こうしょうな呪術だ!
 俺はこう見えても貴様の10倍近く生きている。それを糞餓鬼だと?
 本来ならてめえの様な輩は殺してやるが、一応霊法で指令外の人間を殺してはならぬ事になっていてな。そうして動きを封じるだけで勘弁してやる。感謝しろ糞餓鬼」
「コノヤロウ・・・」
「それから・・・」
 男は突然、刀を抜き、そのつかを茜雫に憑いている霊に当てた。
「い・・・嫌です私は・・・地獄へはまだ逝きたくない・・・!」
「憶するな。お前が向かう先は地獄じゃない。尸魂界だ。地獄と違って気安い処だ」
 男がそう言うと、霊は光に包まれて消えた。
「・・・・・・・・・ど・・・・・・どうなったんだ?今のユウレイ・・・」
「ソウル・ソサエティに送った。<魂送>と言う。こっちの言葉では<成仏>と言ったか。死神の仕事のうちの一つだ。
 信じる気になったかどうかは訊くまでも無い様だな。
 貴様の様な短慮な餓鬼にも得心がいく様易しく図解してやる。黙って聞け」
 そう言って、男は懐からペンと紙を取り出した。
「いいか、この世には二種類の魂魄がある。一つは<プラス>と呼ばれる通常の霊。
 貴様が普段目にしているユウレイがこれだと断言していい。
 そして今一つが、<虚>と呼ばれ、生者・死者の別無く襲って魂を喰らう。所詮いわゆる悪霊だ」
 そう言って、男は紙に理解に苦しむ絵を描いた。
「ここまでで何か質問はあるか?」
「えーっと、取り敢えずあんたの絵が異常に下手な理由からきこうか」
 茜雫がそう言うと、男にペンで顔に落書きされてしまった。
「ああっ、私の美貌が!」
「説明を続ける。
 我々死神の仕事は二つ。一つは整を先の魂送で尸魂界に導く事。そして二つ目が、虚を昇華・滅却する事だ。
 今回の俺の任務はこれにあたる」
「ちょって待て。あんたがその任務でここに来たって事は、その虚ってのは今この近くにいるって事?」
「そうなる」
「バ・・・ッ、バカかあんた!?しゃあなんでこんなトコウロウロしてねぇでささっとソイツ片付けに行けよ!」
「イヤ・・・それが・・・先程からどう言う訳か、そいつの気配を全く感じなくなってんだ・・・」
「な・・・・・・何だよソレ。どう言う・・・」
 茜雫が言い掛けた時、どこからか雄叫びの様なものが聞こえて来た。
(──な・・・・・・何だ・・・?今の・・・)
「まるで何か大きな力に感覚を阻害されている様な・・・」
「おいっ、死神っ!」
「何だ?」
「何だじゃねぇ!今のスゲー声、聞こえなかったの!?ありゃ一体何の声!?」
「凄い声?そんなものいつ・・・」
 と、その時、再び雄叫びの様なものが聞こえて来た。
(聞こえた!これは・・・間違い無く虚の声!
 だが、まだ何か・・・見えないフィルターが掛かった様に聞こえる・・・。一体何なんだこの感覚は!?
 いや、それよりも──こいつは──この声に死神の俺よりも早く気付いたと言うのか・・・!?)
「きゃあっ!」
 家中に悲鳴が響いた。
遊子ユズの声だ・・・!」
 死神は慌てて駆け出した。
「おいっ、待てよ!どこ行く!?
 さっきの声が虚ってのの声なのか!?」
「そうだ!
 俺が片付けて来る!お前はここにいろ!」
「バカ言えっ、襲われてんのは私の家族だぞ!?解けよこの術!早く!」
「何を言ってやがる!?お前が来ても役に立たねえ!死人が一人増えるだけだ!俺に任せて大人しくここに居ろ!いいな!」
 死神はそう言い、扉を開けた。
 その瞬間、死神は驚いた。
(な・・・何て言う霊圧!これに今まで気付かなかったとは・・・・・・俺は一体どうしちまったんだ!?)
「・・・せ・・・・・・茜姉・・・・・・・・・平気・・・?」
「夏梨!」
「よかった・・・・・・こっちには来てないんだ・・・。
 ・・・突然なんだ・・・突然お父さんが、背中から血・流して倒れて・・・。
 あたしもユズも、吃驚してる間に何かでっかい奴に襲われて・・・それであたし、茜姉に知らせなきゃって・・・・・・思って・・・。
 何なんだろうアレ・・・。あたしには少し視えてたけど・・・父さんもユズも視えてないみたいだった・・・。
 ・・・茜姉は・・・あいつに見付かる前に・・・早く・・・・・・・・・逃げなよ・・・・・・」
 そう言い残し、夏梨は気を失った。
「──大丈夫。気を失っただけだ。魂もまだ──」
 死神がそう言うと、茜雫は無理矢理立ち上がった。
「──よせっ、何してる!?やめろ!それは人間の力では決して解けん!無理をすればお前の魂が!」
 死神がそう言うと、茜雫は目の前で、自力で鬼道を解いた。
(バカな・・・人間が鬼道を自力で解くだと・・・?そんなバカな話聞いた事無え・・・!)
 茜雫は金属バットを持って階段を駆け降りた。
「待て!」
 しかし、茜雫に死神の声は届かなかった。
(奴は、一体・・・!?)

(遊子っ、親父!)
 一階に降りた茜雫は部屋の中を覗いた。
 部屋は荒らされ、血が飛び散っていた。
 その部屋の奥の壁に、巨大な穴が開いており、その先にサカナ面の虚が立ってこっちを向いている。
(こ・・・・・・こいつが・・・・・・・・・虚・・・・・・・・・!)
 茜雫はその虚を相手に恐怖を覚えた。
(悪霊って言うから人の姿してるとばかり思ってたのに・・・・・・バケモノじゃないか・・・!)
 茜雫は震えた。
(くそっ、何震えてんだ私は!?
 怖くないっ、あんな奴怖くない!ユウレイなんて腐る程視てきたんだ!あいつも所詮しょせんユウレイじゃないか!)
 虚は遊子を握った。
「遊子!」
「──・・・おねえちゃん・・・!」
「わああああ!」
 茜雫は叫び、虚に襲い掛かった。しかし、虚に殴り飛ばされてしまった。
 その哀れな茜雫に、虚は容赦無く襲い掛かる。
シャキーンッ!──と、間一髪の所で、死神が現れ、虚の腕を斬り裂いた。
 虚は遊子を手放した。
「遊子!」
 茜雫は飛んで来た遊子をキャッチした。
「遊子っ、大丈夫かっ、おい!?」
「うろたえるな小娘!貴様の家族はまだ誰一人奴に魂を喰われてはいねえ!」
「誰一人・・・・・・?」
「ああ、あそこに倒れている父親もだ!」
「ちょ・・・っちょっと待てよ!
 虚ってのは魂を食う為に人を襲うんじゃなかったの!?それじゃ、あいつは何の為にウチの連中を・・・」
「・・・虚はより霊的濃度の高い魂をもとめて彷徨っている・・・。その為に無関係な人間を襲うと言うのは間々ある事だ」
「・・・・・・・・・どう言う・・・・・・・・・」
「──俺は死神が視え、鬼道を自力で破る人間なんて・・・それ程に霊的濃度の高い魂を持った人間なんて・・・今までに見た事も聞いた事も無かった・・・。
 恐らく奴の狙いは──お前だ!」
「・・・ちょっと待て・・・私を狙ってる?それじゃ、これは私のせいだって事か?
 親父がそこで死に掛けてんのも・・・夏梨や遊子が血だらけになってんのも・・・全部・・・」
「待て、俺は別にそんなつもりで・・・」
ズガンッ!──死神は背後に迫る虚に吹き飛ばされた。
「・・・死神・・・!」
 虚は茜雫に迫る。
 その虚に茜雫は、
「・・・いい加減に・・・・・・しやがれ・・・!」
 と、怒鳴りつけた。
「くっ、敵前で背後への集中を怠るとは・・・迂濶だった。無様な・・・」
 そう言った後、死神は驚いた。
「あんた・・・私の魂が欲しいんだろ・・・?
 だったら私とサシで勝負しろ!他の連中は関係ねェ!私を殺して奪えよ!」
 茜雫はそう虚に怒鳴りつけた。
「ばかが!」
 死神は虚の前に立ちはだかり、茜雫が喰われるのを阻止した。
 死神は虚に噛まれ、血まみれになった。
「──な・・・・・・」
「貴様の力では敵わんと言う事は先刻承知済みだろう・・・!それとも自分の魂さえくれてやれば全て済むと思ったか・・・どちらにしろたわけだ・・・!」
「・・・・・・悪かった・・・・・・──私はただ・・・・・・」
「気にするな・・・・・・と言いたいところだが・・・残念ながら今の俺では奴とは戦えそうも無い・・・・・・このままでは全員・・・奴の餌食になるのを待つばかりだ・・・・・・・・・」
(私のせいだ・・・)
ガシッ!──茜雫は地面に拳をついた。
(みんなやられちゃう・・・!)
「・・・家族を助けたいか・・・?」
 死神はそう訊ねた。
「あるのかっ、助ける方法が!?教えてくれ!」
「一つだけある・・・いや、正確には・・・一つしか無いと言うべきか・・・」
 と、刀の先を茜雫に向ける死神。
「お前が・・・・・・・・・死神になるんだ!」
「何言ってんだ・・・そんな事が・・・」
「出来る!
 お前が斬魄刀を胸の中心に突き立て、そこに俺が死神の力の半分を注ぎ込む!
 そうすればお前は一時的に死神の力を得・・・奴とも互角に戦える筈だ!」
「そんな事をして本当に・・・大丈夫なのか・・・?」
「知るか!
 勿論てめぇの霊的資質の高さを見込んでの計画だが・・・成功率は低い。失敗すれば死ぬ・・・!
 だが、他に方法が無い!迷ってる暇も無い!」
 死神の言葉に茜雫は考えた。
「・・・おねえちゃん・・・どこ・・・・・・?・・・おねえちゃん・・・」
 と、遊子の呟き声が聞こえた。
「・・・遊子・・・・・・怖い夢でも見てるのか・・・」
「来ちゃ駄目・・・危ないよ・・・・・・早く逃げて・・・・・・・・・」
 その遊子の寝言に、
(どうしてウチの連中はどいつもこいつも自分が死に掛けてる時に私の心配なんか・・・。自分の事でビビってる私が・・・・・・──バカみたいじゃないか!)
 茜雫は手を強く握った。
「刀をよこせオレンジ頭!」
「オレンジ頭じゃねえ。黒崎 一護だ」
「偶然だ。私は黒崎 茜雫。
 お互い最後のアイサツにならない事を祈るよ」
 一護は刀を茜雫の胸の中心に突き立てた。
「・・・・・・行くよ」
「・・・・・・ああ」
グサッ!──一護は刀を茜雫の胸に突き刺し、死神の力を注いだ。
 その瞬間、茜雫は光に包まれ、その光の中で茜雫は死神になり、刀を振り回した。
 すると、虚の左腕が切れて吹っ飛んだ。
 そして、茜雫を包む光はやがて消えた。
「・・・バカな・・・半分のつもりが・・・・・・全ての力を奪い取られてしまった・・・・・・」
 一護はそう呟いた。
(しかもこの感覚は、あの時の・・・。あれはこいつだったのか!
 あの部屋にはこいつから発せられる霊圧が満ちていた・・・それが俺の感覚をことごとく混乱させていたのか・・・!)
 死神が視える人間など見た事が無い!
 鬼道を自力で破る人間など見た事が無い!
 個々の死神の霊力に呼応して姿を変える斬魄刀があんなに巨大になったところも見た事が無い!
 一護は目の前の出来事に驚いた。
「ウチの連中に手ェ上げた罪を思いしれサカナ面!」
 茜雫は巨大な斬魄刀を振り降ろし、虚を真っ二つに斬り裂いた。
 その様子を傍らで見つめる一護は、
(こいつは本当に一体、何者なんだ・・・?)




一護が「黒崎」なのはこの際気にするな!














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