柳京子は、不幸だった。彼女は、母の祖父が細々と伝える高野流格闘術の、唯一の継承者であること以外、取り立てて言うことのない、平凡な女子高生だと思っていた。もっとも、彼女の周辺、特に彼女の通う私立聖麗高校の生徒達は、そうは思っていなかった。何しろ彼女は、街の不良やヤクザを相手に、百戦して百勝。武術の競技にこそ参加していなかったが、その強さは女子高生離れどころか、人間離れしていると、彼らは噂していた。そんな京子が、ひょんなことから、荒神彩香と知り合った、いや、知り合ってしまったことから、彼女の不幸は始まった。
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N3064C
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66864文字(約134分)
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通常小説[連載完結済作品(全7部分)]
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ファンタジー
学校/学園 コメディ ファンタジー 冒険 年の差 友情 青春 オカルト 高校生 現代(モダン)
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彩香 彩の姫巫 氷中 HINAKA あんのん
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プロローグ夜の学校というものは、それでなくとも何となく気味の悪いものだ。近代的な建築の新設校であっても、暗く無人の校舎内はそれだけで人を恐れさせるものがある。それが、古い都の中の由緒ある学校で、伝統の木造建築校舎となればなおさらだった。その不気味さは、門の外の街の喧騒とは掛け離れた |