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お前みたいなヒロインがいてたまるか! 作者:白猫

本編

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雑草は無いものの手入れが行き届いておらず、枝葉が伸びてしまっている庭に1人の女の子が佇んでいた。
彼女の名前は椿つばきと言い、4歳になる女の子である。
綺麗に揃えられた前髪と子供特有の癖の無い黒髪が肩まで伸びており、少々タレ目ぎみな目を除けば小顔でそれぞれのパーツのバランスも良く、それなりに可愛らしい顔立ちをした女の子であった。
しかし、椿には一般的な4歳児とは大きく違う部分があった。それは、彼女が前世の記憶を持って生まれて来た事である。
椿の前世は一般企業の秘書課に勤務していたOLであった。北関東の田舎で生まれ育った彼女は、田舎特有の嫌らしさを詰め込んだ親類縁者に囲まれて育ち、半ば逃げる形で上京し、無事就職まで漕ぎ着けた会社内で役員のセクハラにも幼い頃より培ってきたスルー能力を駆使して受け流し耐えて来た。
にも関わらず彼女は死んだのである。
車のヘッドライトの様な眩しい光が見えたので、恐らくは車に轢かれて死んだのだろうと推測していた。
こうして椿に生まれ変わっているのだから彼女は死んだはずなのだ。
そして、彼女が目覚めると見慣れぬ天井とご対面していたと言う訳だ。
最初は病院のベッドだと思っていた。身動きが取り辛かったのも怪我をしているからだと彼女は思っていた。
しかし、綺麗な女性に抱きかかえられた時点で、彼女はようやくおかしい事に気が付いた。
同じくらいの体型の女性に簡単にすっぽりと抱きかかえられていたのだから不思議にも思うだろう。
さらに、女性が呼ぶ名前は彼女の名前ではなかった。まるで幼子に話し掛けるような口調に、まさかと彼女は青ざめる。
そっと自分の手を持ち上げ目視で確認してみると、自分の目に映ったのは小さな小さな手だった。
最初は植物状態にでもなって夢でも見ているのかと思っていたが、試しにベビーベッドの柵を手で思い切り叩いてみると現実の様に痛かった。
夢特有の急な場面転換も無く、まったりと1日が過ぎて行く状況に、あ、これ現実だと理解したのだった。
当初は混乱し、母親を困らせたりしていたが、次第に自分を取り巻く環境に慣れていき、どうにか前世との折り合いを付け今日まで過ごしてきた。

そうして生を受けて4年が経ち、生まれてこの方、敷地内から出た事が無かった椿はこの日も庭に出て日光浴がてら池の鯉を眺めていた。
まき散らした餌を鯉がパクパクと口を開け水と共に飲み込む姿をボーっと眺めていると、椿の後方で砂利を踏みしめる音が鳴り、その音が徐々に近づいてきている事に気付き、お昼が近かった事から使用人が自分を呼びに来たのだと思い、椿は立ち上がり音のする方に体を向けた。
するとそこには使用人ではなく、椿と同年代の女の子が立っており、その女の子は無表情で椿をジッと見つめて「ゲームの椿とは似ても似つかないけど」等と呟いていた。
椿はその女の子をどこかで見たことがあり、また誰かに似ているような気がして、前世と今世の記憶を辿ろうと脳内をフル回転させる。
すると、目の前の女の子から不意に話しかけられ、椿は一旦考えるのを止めて女の子と視線を合わした。

「あなたの名前って椿?」
「そう、だけど」

椿の言葉を聞いた女の子は途端に目を輝かせ、キャーキャー騒ぎながらその場で飛び跳ね始めた。
椿は子供特有の甲高い声を聞き、思わず手で耳を塞ぎたくなってくる。
実際に塞ごうかと椿が手を動かそうとした時、女の子が信じられない事を口にした。

「ってことはやっぱりここは『恋花』の世界なんだ!私の名前が倉橋美緒って聞いた時からもしかしてって思ってたのよ!……でもあなたも可哀想にね。こんな離れに追いやられてさ。まぁ、どっちみち親子共々死ぬ未来しかないんだもの。せいぜい私が恭介様と結ばれる為の踏み台になってよ。待っててね恭介様」

目の前の女の子が『恋花』と言う言葉と倉橋美緒と言う名前を口にした瞬間、椿の脳内で前世のある記憶が鮮明に甦ってきた。
この世界が『恋は花の如く咲き誇る』通称『恋花』と言う乙女ゲームの世界だと言う記憶がだ。
目の前の女の子が誰かに似ていたのでは無い。その誰かとはこの女の子自身の事で、彼女がかつてプレイしていた乙女ゲームのヒロインなのだから、似ているも何もないのである。ゲーム内の幼少期のスチルでばっちりこの女の子の顔が見えていたから、見覚えがあって当たり前なのだ。

椿の目の前で小生意気な事を言い放った女の子は名前を倉橋美緒と言い、椿の腹違いの妹にあたる立場であり、十数年後ヒーロー達と恋愛模様を繰り広げる事になる女の子だった。

生まれた時から前世の記憶がある時点でおかしいと椿は思っていた。
だが、普通の家庭の普通の女の子に生まれ変わったのだと思っていた。
さらに今生の母親は線の薄い儚げ美人だから、父親の顔は生まれてから1度も見たことが無かったが、毎日鏡で見る自分の顔は十中八九美人に育つのは間違いない容姿をしており、これから先の人生楽勝だななどと椿は楽観視していたのだ。
それがまさか乙女ゲームの世界に転生していたとは思いもしなかった。
仕事が忙しいと母親と使用人から聞かされ続け、生まれてから1度も父親の姿を見たことが無く、椿自身が離れと離れの前の庭から出たことが無かったので置かれている状況を椿が理解できるはずが無かったのだ。
実際に椿は自身が住んでいる離れが母屋だと思っていた。普通の一軒家で広い庭が広がっているのを見たら誰だってここが離れだとは思わないだろう。

そもそも母親は椿の事を『椿ちゃん』、離れに居る唯一の使用人も椿の事を『お嬢様』と呼んでいたが、苗字は誰からも呼ばれず椿が知る機会がなかったので気付くことが出来なかった。
それに、ゲーム内での椿は前髪で目元を隠しており、その風貌から根暗で陰険で不気味な印象を持たれていた為、今の椿の顔からは予想する事が出来なかった。
また母親も回想シーンで出て来るだけだったが、その際目元は暗くなっていて顔が分からないようになっていたので、『恋花』の倉橋椿と自分自身がイコールであるとは想像も出来なかったのである。
前世の自分がプレイした数多の乙女ゲームの中でまさかこれが選ばれるとはと椿は途方に暮れる。
しかも記憶が確かならば椿は、最終的には死ぬしかない悪役のはずなのだ。
椿は遠い記憶を辿り、原作ゲームである『恋花』の設定を思い出していた。

確か『恋は花の如く咲き誇る』は金持ちの子供達が通う私立鳳峰たかみね学園を舞台にした乙女ゲームだったはずだ。
割とどこにでもある設定のどこにでもある乙女ゲームだったと椿は記憶している。
ただ、このゲームは割と後味の悪いゲームとして巷で有名でもあった。

まずは椿のゲーム内での設定についてだが、『恋花』での倉橋椿とは、ヒロインである倉橋美緒の腹違いの姉であり、美緒の恋路を邪魔する悪役だ。
ライバルや悪役と言うのはユーザーから得てして嫌われ憎まれるものだが、椿は少し違った。
椿の生い立ちに同情すべき点が多大にあったからだ。
まず、椿の母は大企業の令嬢であった。ある日、母は会社に取引に訪れた父に一目惚れし、父に恋人が居たにも関わらずお酒に酔わせて襲い、子供が出来たと告げ強引に結婚まで持ち込んだ。
結婚に反対していた祖父と伯父も子供が出来たのならばと渋々許可を出した。
幸せに見えた結婚生活だが、椿が生まれてからしばらく後に事態は急転する。
父は恋人と切れてなかったのだ。あまつさえその恋人との間に子供が出来、恋人は迷惑をかけないようにと1人で美緒を産み育てていた。
父の行動を怪しんでいた母がそれを調べ上げ、父に詰め寄った。
父は今も自分が愛しているのは恋人であり、大事なのは恋人とその子供であるとハッキリ告げる。
美しい容姿をしていた母は、蝶よ花よと育てられたお嬢様でプライドが高かった為、夫の裏切りと自分を愛さない人間が存在する事実に耐えられず、次第に心を病んでいった。
父は父でそれ以来、家に帰ってくる事がほとんど無くなり、それが母の心をさらに蝕んでいく。
そして、最悪の結末を迎える事になる。
とうとう耐え切れなくなった母は自ら命を絶ってしまう。そしてその第一発見者が娘の椿であった。
その日以降、椿は誰にも心を開かず内に籠るようになっていく。そして母を死に追いやった父や愛人とその子供である美緒を憎むようになっていく。

と言うのが倉橋椿の生い立ちである。これを見たプレイヤー達は一様に『椿悪くないじゃん!』となった。明らかに彼女も被害者の1人だったからだ。
ここまでだったら椿は可哀想な悪役で終われたはずであった。

しかしながら拗れに拗れた結果、椿は美緒にそれはもう異常なほどの執着心を持ち攻撃を加えることになる。
自分の母が大企業の令嬢で、結婚を許可した事を後悔していた祖父と伯父に甘やかされ育てられた椿は持てる権力(祖父と伯父の)を使い美緒に数々の嫌がらせをしていく。
なぜか攻略キャラとの待ち合わせ場所に代わりに現れる椿。
取り巻きを使い美緒に水をぶっ掛けたり、持ち物を破損させたりとやりたい放題だった。
美緒を拉致監禁して攻略キャラの所まで行かせない等、執拗で悪質なものもあった。
また、自分が倉橋姓を名乗る事で父と美緒親子に対し罪悪感を感じさせる事が出来ると思い、水嶋家に引き取られた後も頑なに水嶋姓になる事を拒み続けた。
最終的に椿は祖父に強請って倉橋の会社を倒産させ、母の死後再婚した美緒一家を路頭に迷わせるまでやった。

特に攻略キャラとの待ち合わせ場所にあらわれる椿は言うなれば『攻略キャラだと思った?残念椿でした~』と画面越しに製作陣のプギャーが感じられる恐ろしいものだった。しかもランダム発生で予測が出来ない仕様になっている。

椿は美緒が幸せになるのが許せない。その執念だけが彼女の生きる理由になっていた。
なので、どの人物を攻略しようが椿は必ず出現し、攻略キャラによって嫌がらせ内容も変わるというほどの徹底っぷりだった。製作陣どこに力入れてんだよと前世の自分は画面に突っ込みをいれた記憶がある。
しかもどのキャラを攻略しても、椿のエンディングはもれなく自殺で幕を閉じる。
これほど胸糞悪いゲームは無かったと思う。どうせなら椿攻略ENDを作っといてくれよ!と全ENDを見た後に前世の自分は項垂れたものだ。
さらに美緒が誰とも恋愛関係にならず終わると、卒業式の日に屋上で美緒が3年間の思い出を回想している最中に突然椿が現れ、会話が始まる。

『私の居場所を奪ったお前が憎い!だから私が今度はお前から全てを奪ってやる!』

そう言うと美緒にタックルかまして屋上から二人でダイブしてしまう無理心中ENDになる。

ノーマルENDでも救いがねぇ!つーかバッドだよ!全然ノーマルじゃない!


椿は前世でのゲーム内容を回想し、脳内での突っ込みに疲れ、冷静になった所である事を思い出した。そう言えば一番安全なルートがあったなと再び遠い記憶を掘り起こす。
確か『恋花』はダブルヒロイン制だった。異母妹の倉橋美緒と一般家庭出身で特待生の夏目透子の2人から主人公を選べるのだ。
美緒は中等部からプレイでき、貴重なイベントが多々あったので多くのプレイヤーは最初に美緒を選び、椿の苛烈さにED後真顔になる人が続出した。
反対に夏目透子は高等部からのプレイになり、難易度も美緒よりは格段に下がる。
絵画修復家になる夢を持つ透子は、有名な修復家の先生がいて、歴史もあり各方面にコネがある鳳峰大学の芸術学部に行きたいが為に特待生として高等部に入学して来る。
特に芸術学部は倍率が高く、普通に受験となると余程の才能と実力が無い限り合格は出来ない。なので、確実に芸術学部に行く為に内部進学を狙い高等部を受験したのだ。
そもそも透子の家は一般庶民と言っても、彼女の父親は上場企業の部長職に就いているので、普通のサラリーマン家庭よりかは裕福なのだが、さすがに高等部と大学部の学費は出せず学費免除の特待生になる事を条件に両親を説得した、と言う設定がある。
実は、透子は中学3年の時に恭介と出会っており、もう一度彼に会いたいという想いも秘めていた。

そして、透子を主人公に選んだ場合、椿は特定ルートでしか出現せず、他の攻略者の場合は比較的平和にクリア出来た。
その特定ルートと言うのが、椿の母方のいとこである水嶋恭介ルートだ。
恭介も椿と同じく幼いころに母を亡くしている。父ともあまり交流がないまま育ち、寂しさを同じ母を亡くした椿と共有することで紛らわせていた。簡単に言えば共依存だった。
母が亡くなった後の大人達の上辺だけのお悔やみや、仕事にかかりきりになり家庭を顧みない父のせいで恭介は人間不信になり、同情した使用人達から甘やかされ放題で育った為、傍若無人で性格最悪な俺様野郎に育ってしまう。信用できるのは同じ気持ちを共有する椿だけであった。
そもそも、恭介の性格形成に多大な影響を与えていたのは椿である。椿の負の感情に引きずられた面もあり、恭介が椿に洗脳されたと言っても過言ではない。
それをなんやかんやで何とかしたのが透子であった。透子の持ち前の明るさと若干の天然さに徐々に心を開いていく恭介。
そしてなんやかんやあって晴れて恋人同士になった後に登場するのが椿である。
もうヤンデル。見紛うことなく明らかにヤンデルである。ヤンデレではない。
椿は恭介を裏切り者呼ばわりし、恭介と透子に向かってナイフを振り回す椿の様子に前世の自分は何度スキップボタンを連打したことか。

そして最終的に刺されそうになった恭介を庇い、透子が刺され死亡するのが恭介END1
そのまま恭介が刺されて死亡するのが恭介END2
逃げ回られた結果殺せない事を悟り、恭介に裏切られた絶望の中、椿が自殺するのが恭介END3
その全てを見た後でようやく真ENDである。刺された透子が助かり病室で目を覚まし、自分の手を握る恭介を見る。そこで透子は恭介から椿が自殺した事を聞かされるのである。
ちなみにEND1と2でも自殺する。むしろ生存ENDが一切ない。スタッフは徹底しすぎだと思わずにいられない。

そして、恭介以外のルートだと椿は出てこない。そもそも透子に対して憎しみなど一切持ってないのだから当然である。
なので、主人公で透子を選び、恭介以外の攻略者をクリアするととても平和で「あ、これ乙女ゲームだった」と言うゲームコンセプトを思い出せるシナリオになっている。

ちなみに美緒の場合の恭介ルートであるが、恭介は最初の内は美緒の事を目の敵にしていた。
自身の叔母の死の原因となった女の子供なのだから当たり前だ。
しかし、偶然にも美緒の何気ない優しさや、芯の強さなどに触れていく事で、恭介は徐々に美緒に惹かれて行く。しかし彼女は水嶋家の敵とも言える家の娘であり、いとこである椿の異母妹。
美緒と恭介が結ばれた後、悩みに悩んだ結果2人は卒業と同時に駆け落ちを決行する。
さらに2人の駆け落ちを止めようとした椿を振り切って逃げてしまう。
恭介から拒絶された椿は絶望し、自ら命を絶ったのだった。

と、言うのが椿が前世でプレイした『恋花』の大まかな内容である。
どのみち自殺するしかない倉橋椿に転生するとはついて無いにも程があると椿は泣きたくなった。
だが、椿自身は美緒の為にどうこうするつもりが全く無かった。
ここで椿は、なぜゲーム内での設定と現在が違っているのか不思議に思い、未だに浮かれている美緒に問いかけた。

「ここが離れってどう言う事?」

すると美緒は物凄く椿を馬鹿にした顔をし出して得意げに喋り始める。

「そんなの私とお母さんが母屋に居るからに決まってるじゃない。お父さんが愛しているのは私のお母さんと私だけなのよ。その証拠にあんたらは離れに追いやられてるじゃない。それに使用人だって全員母屋に居て私たちの世話をしてるんだから」

何を決まりきった事を聞いているのだと言わんばかりに美緒は椿に言い放った。
しかし、椿はそれはおかしいと感じていた。なぜゲーム内ではひっそりと暮らしていた美緒親子が母屋にいるのだと。
ゲームの設定とは違っているにも関わらず、美緒が何の疑いも無く、それが当たり前であるかのような態度を取る事が椿には理解出来なかった。
押し黙ってしまった椿を見て、自分が父親から愛されていないと言う現実を知ってショックを受けていると勘違いした美緒は、その姿を見て満足したのか、言いたい事だけを言って母屋に帰って行った。
美緒の後ろ姿を黙って見送った椿は、ゲームの設定との違いに混乱していた。
だが、自分がまだ4歳だったと言う事を思い出し椿は我に返る。
ゲーム内で母親が死ぬのは椿が5歳の時だった事を思い出したのだ。
ここが『恋花』の世界だと言うのは疑いようがない事実であろう。とは言え若干設定がおかしいところが多々見受けられた。
まず、ゲーム内ではひっそりと暮らしていた美緒親子が何故か母屋に居る事だ。さらに椿親子が離れに追いやられている事。何よりあの儚げ美人な母親がゲーム内でのあの苛烈な女性に変身するとは椿はどうしても考えられなかった。
それに自身が転生者である事。そして恐らく美緒も転生者である可能性が高い事。
大体、椿の中身がゲーム内と違う時点で病む可能性が全く無い上に、そもそも椿自身に死ぬ気が全くない事。
それらを踏まえ、この世界が必ずしもゲームの過去通りに進んでいる訳では無いのではないかと椿は考えた。
だとしたら強制力は無く、未来を変えられるのではないか、もしかしたらゲーム内の重要な部分は変えられないかもしれないが、可能性があるのであればやってみる価値はある。

なにより椿はこの世界の美緒が気に食わないと先ほどのやり取りで感じていた。
自分がヒロインだから何でも自分の思い通りになると思っている。自分がヒロインだからと他者を見下している。
あんな女に(まだ会ったことも無い)いとこを取られてなるものか!私の平穏を奪われてなるものか!と椿は決意し拳を強く握りしめた。
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