うそ、どんどん (対象年齢:大人)
「うそ、どんどん (対象年齢:6才)」を読んでから見ると、ちょっと楽しめる……かもしれません。
――ぷぅ~。
ぼくは、おならをしちゃいました。
「あっ。おにいちゃん、おならした!」
おとうとが、ぼくをゆびさしました。
「ちがうよ! ぼくじゃないよ!」
ぼくは、はずかしくて うそをつきました。
「だって、きこえたもん」
「きっと、となりのへやの テレビのおとだよ」
ぼくは、そういって となりのへやをゆびさしました。
おとうとが、となりのへやにいきました。
でも、テレビはついていませんでした。
「きっと、おとうさんが テレビをけしたんだよ」
ぼくは、またうそをいいました。
「おとうさん、さっき おかいものに いったよ」
おとうとにいわれて、ぼくはあわてました。
「きっと、かわりに おかあさんが かいものにいったんだよ」
それも、うそでした。
おかあさんは、にかいに いたのです。
だから、おりてきたら うそがばれちゃいます。
ばくは、かいだんを のぼりました。
――どん、どん、どん、どん
(おかあさんを けさなくちゃ……)
うそを ほんとうに するために。
おわり
消す元の理由を考えると……ホラーと言うより、ギャグですね(笑)。