第6話 文化祭 その2
結局のところ付き合う事になったマサキと雫は、ラブラブスウィートな気分で
文化祭を迎えたのでした。
しかーし!
マサキ達が付き合っている事を知らない部員達は2人の突然の仲の良さに驚いている。
文化祭 当日 AM7:00
「マサキおっはよー!」
「おはよ、朝からハイテンションでいいな」
「ちょっと早過ぎたね、駅誰もいない……逆に寂しい」
「そうだな……電車来るまで何人人が来るか賭けしないか?」
「いいね!あたしは………10人」
「じゃ、俺15人で」
「あたしが勝ったらマサキはキスしてくれる?」
「いいよ、俺が勝ったら俺のチューバ様をトラックに入れといて」
「はいはい」
……スーツ姿のサラリーマンっぽい人が来た。
「1人目」
……誰もいなかった駅員室に駅員が来た。
「2人目」
……女学生3人が連れ立って喋りながら来た。
「5人目」
……大学生らしい人がギターを肩に引っ掛けながら来た。
「6人目」
電車が到着するまであと5分。
ぼろぼろの身なりをした人が来た。
「7人目」
……同じ学校の吹部のクラ(クラリネットの略)の1年生が3人来た。
「10人目」
あと1分。
「もう来るな、もう来るな………」
電車到着間際、高校生らしき男子が階段を駆け上がってきた。
「11人目」
電車に乗ってから、
「あーあ、賭けはなしかー、つまんないの」
「でも俺キスしたいな」
「あとで!!」
そんなこんなで文化祭会場。
案の定、早過ぎて開いてなかった。
「なんだ、もう一本遅く来ればよかった」
「開館7:30だって」
……………………………………………………………………………
「今キスしようって思ったでしょ」
「なっ、何で分かったの〜?」
「ふっふっふ…マサキの事ならお見通しだ!!なーんてね」
雰囲気雰囲気と笑った。
現在時刻、7;28
「2分ぐらい早く開けばいいのに」
「だよなー」
「あ、トラック」
「先にいてよかったな〜、2年いないからな」
2人はドアが開いたと共に、舞台裏での楽器積み下ろしに向かった。
「チッ、パーカス誰かいりゃいいのに。ベル組み立てれないじゃないか」
「だよね〜」
そんな事を話しながら楽器を降ろした。
そして自分の席に鞄を置いて音出しをしに、リハ室に行った。
やっぱり誰もいなかった。
「さっき駅にいた1年生どこに行ったのかな?」
「さぁ〜?」
誰もいないことをいいことにわざわざ鏡の前でマサキは雫に抱きついた。
「きゃっ、ちょっとマサキ!なんでわざわざ鏡の前で……やっ」
耳に息がかかっただけでちょっと叫ぶ雫。
「いいだろ〜、少しくらい」
キュッ、キュッ
廊下に靴音が響く。
「誰か来る」
そう言ったきりマサキは練習に戻った。
そして1年生が入って来た時は、ちょっと耳が赤い雫と、なんでもないような顔をした
マサキが隅っこで並んで吹いていた。 |