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お待たせいたしました♪今回は前回登場した謎の少年と亜弥が接近します!!!では、どうぞお楽しみください☆
MENT THE RIGHT ONE
作:葉稚恋



4.ケイタイ


車内──
今日は歩と市内の花火大会にきていた。
2時間というちょっとした長旅で私の運命が大きく変わってしまうものだと、今は思っている。

「今何時ぃ─?」
話疲れた歩が問いかけてきた。
「ちょっと待ってねぇ」
バックの中に入っている携帯を手探りで探す。
「あれ…?」
携帯を握りしめた瞬間、携帯のランプがチカチカ点滅した。
携帯の待ち受けには《メール一件受信》と表示されていた。
誰からだろう…?
メールボックスを開くと知らないメアドが書かれていた。
『こんばんは♪愛鶴の鮎川です(^-^)』
鮎川クン…?
『初めまして♪亜弥です☆
鮎川クンは何年ですかぁ?』
スグに返信がきた。
『オレ中3だよ♪』
『タメなんだねぇ☆よろしくね♪』
『うん、知ってる♪』
康から聞いたのかな…?
『えっ?なんでぇ(*_*)』
『夏祭り会ったから♪』
夏祭り?
今年は珍しく3回も夏祭りに行っていた。
しかもどの夏祭りにも愛鶴の野球部が居たから…
どの祭りで会ったか分からなかった。
『どの祭り?』
『飛翔祭のトキ☆
オレ、亜弥さんの名前叫んでた(^.^)』
飛翔祭はみんなで行った花火大会の…
誰か叫んでたっけ…?
『ごめん…覚えてないかも↓↓』
『そっかぁ(T_T)いいよ♪』
「亜弥ぁ〜誰とラブってんの!?」
歩が携帯をのぞこうとしてきた。
歩にはマズイかなぁ…
そう考えている間に、歩に携帯を取られてしまった。
「ねぇ、鮎川…なんて言うの?」
「さぁ…」
聞いてみようかな?
『ホントごめんね(´Д`)
鮎川クンって下の名前なんて言うの?』
(たくみ)だよ♪』
巧…───
『タメだし、巧って呼んでいい?』
『いいよ☆
じゃ、オレは亜弥って呼んでもいい?』
“亜弥”って男子に呼ばれるのは、家族と彼氏以外居なかった。
まぁ、私が呼ばないでって言ったんだけど…。
でも、巧にはいいかなぁ♪なんて思ってしまった。
『いいよぉ(o・v・o)』
『よしっ!
亜弥ってさぁ、カワイイ系だよね♪』
『え──!!(@д@)
そんなことないから↓↓』
『祭りで会った時に思った☆』
どうせお世辞だろうなぁ
そう思って返信した。
『お世辞上手だね-』
『お世辞じゃないから〜♪』
なんか軽そうだなぁ…
『またまたぁ☆』
『マジだし』
ドキッ───
一瞬ときめいてしまった。
それと同時に、申し訳なさも感じた。
『そっかぁ(*^^*)
こ-ゆ-の言われんの慣れてなかったから疑っちゃった(^-^;
ごめんね(-_-;』
『いいよ♪』
ホッ…
「ねぇ、亜弥♪」
「ん…?」
「鮎川クンって彼女居るのかなぁ?」
「あ〜…」
どうなんだろう…?
『よかった♪
巧って彼女とか居るの?』
『オレ!?居るわけない(^^;』
『へ〜!居ないんだ…』
『おぅ(T_T)亜弥は居るの?』
『私の隣はあいてますよ(^0^)♪』
『あっ!そうなんだ…
じゃオレが狙っちゃおっかな♪(笑)』
えっ?──あっ、でも‘笑’付だし…
『えぇ!興味ないくせにぃ〜(*^^*)』
『まぁちゃんと話したことないからね(^-^;)
でもオレ的に恋愛対象には入ってるよ☆』
あれ?なんだろ…
さっきから鼓動がやけに早い。
それに頬が熱い…
変な気持ち────
『そっかぁ』
『亜弥はどう?』
『どうって(*_*)?』
『オレは亜弥の中で恋愛対象に入ってますかσ(^_^;)?』
え…?
正直、分からなかった。
こんなに自分の気持ちを素直に言う人は初めてだった。
それに巧がどんな人なのか、どんな姿なのか知らなかったから…
『うーん…分からない(-_-;)
でも会ってみたら分かるかも♪』
送信っと…
送信ボタンを押してしばらくすると、携帯に《送信できませんでした》と表示された。
えっ!!?
携帯の電波は圏外だった。
最悪じゃん…
その日、巧とのメールは途絶えてしまった。

「う〜〜ん…」
家に帰り着いた後、私は巧のことばかり考えていた。
メールしようかと思ったけど、今は夜中の1時。
さすがに迷惑だな…。
──鶴翔祭で叫んでた人かぁ…
「何をそんな考えてるの?」
歩が顔を覗いてきた。
「…何でもないよ……」
「どうせ鮎川クンのことでも考えてるんでしょ♪」
図星──
「─あのさぁ」
「ん?」
「鶴翔祭で誰か叫んでる人居たっけ…?」
「……」
確かあの時歩は諒と一緒で…
「あっ、歩居なかったか…」
「居たじゃん!亜弥のこと、みんなの前で叫んでたって」
私の頭の上に?マークが1つできた。
なんで歩知ってんだっけ…?
そう考えていたら歩が勘づいて話した。
「だって亜弥が言ってたじゃん♪」
「えっ?言ったっけ?」
「うん。
庚と話してたら知らない人に呼ばれた…って。
みんなに言ってたからみんな知ってるよ♪」
庚と話したとき…?
確かあの時、珍しく風が吹いて誰かに呼ばれて…
「あっ!あの時の…」
あの人が巧だったんだ…
「亜弥が変な人だよね〜ってみんなと話しててさぁ」
歩があくびをしながら
「寝よ〜よ」と言って電気を消した。
巧の正体が少しでも分かって安心した私は眠りについた。

カチカチ…
何の音…?
少しずつ目を開けると歩の姿があった。
起きるの早いなぁ…
「ん…う――ん」
「あっ!亜弥…。おはやぉ…」
「おはよう♪ってか何してんの?」
「あぁ〜…。
そういえば鮎川クンからメールきてるよ♪」
「えっ!?」
私は反射的に歩の手から携帯を奪った。
メール受信時刻は7:30――
今は…7:34
ついさっきだ…
『おはよう♪
昨日は途中でごめんね(汗)圏外になっちゃって…』
『いいよ☆』
『ってか朝早いんだね〜』
『まぁね☆
あっ!朝早くから迷惑だった!?』
『ううん、そんなことないよ♪』
『そっか、よかった♪』
巧の素直な言葉に、自然と顔がゆるんだ。
「亜弥ぁ〜、朝からニヤケまくりぃ〜!?」
「そ、そんなことないよ!!」
「ふぅ〜ん♪」
歩は私をからかうのをやめて、雑誌を読み始めた。
もぉ〜からかうんだから…
私はまた携帯の向こう側に居る巧と会話を始めた。
『巧って高校決めた?』
『あぁ〜
今のとこ普通校か商業校かな』
『あっ、そうなんだぁ。
商業だったら私と一緒だね♪』
『あ、マジで!?一緒だったらいいな☆』
『そうだね♪
でも普通校ってことは大学行くの?』
『おう。野球続けたいし♪』
『そっかぁ♪野球一筋なんだね☆』
『まあ、野球好きだから★
今度も試合あるし♪』
まだ試合あるんだぁ…
『そっか?(^-^)野球頑張ってね♪』
送信ボタンを押して30分経ってもメールは来なかった。
───どうしたんだろう?
多分、忙しいのかも♪
そう思って、携帯の存在をしばらく忘れた。

夜──
歩が帰って一段落した頃、携帯の着信音が鳴った。
誰だろ?歩かな…
携帯の表示は…巧…
『ごめん!遅れて…(涙)』
『え、大丈夫だょ♪』
『ありがと★
あれから気づいたら寝ててさ…』
『あっ、そうだったんだぁ〜♪寝不足?』
『あぁ、昨日3時まで起きてて…』
『えっ!?もしかして勉強?』
『いや、メール待ってたら…なっ♪』
遅くまで待っててくれたんだ…
『ごめんね、私のせいで寝不足なって…』
『いいよ♪
ってか亜弥のためならオレは全然平気だから★』
なんか彼氏みたいなこと言ってる…
でも、なんだか嬉しかった。
『ホントありがとう♪
じゃあ今日はゆっくり休んでね☆』
『おう!ありがとな★』
『じゃあ、おやすみなさい♪』しばらくして、ためらったようにしてメールが届いた。
『またメールしてもいい?』
男らしいと思ったけど、カワイイとこもあるんだな…♪
『いいよ☆』
『やった♪じゃあまたな★』
『うん。またね♪』

この日、友達だけど彼氏みたいな人ができた。


いつも応援してくださるみなさん、ありがとうございます♪次回も頑張りますので、よろしくお願いします!また、感想などもいただけると嬉しいです☆ 次回は3/8投稿予定です♪











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