第十三話:真剣な遊び
「おはよう、快!」
「やっと来たか」
「おはよう」
「快ちゃん! 遅いぞ!」
翔、修、紫織、白真はそれぞれに言う。
しかし、今日はいったいなんの集まりだか快にはわからなかった。
いくら翡翠が遊ぶとは言っても、
朝の七時からたたき起こされることは滅多にない。
「ようやく集まったようだね」
「氷堂さん!」
子供たちの目が輝いた。
この朝から刈りだされたのは、「TEAM」幹部クラス、
氷堂仁だった。
「すみませんでした!」
快はそれだけで深々と頭を下げた。
翡翠に甘い氷堂のことだ。
間違いなく朝から遊んでくれとせがまれたに違いない。
「いやいや、快ちゃん。俺も朝からしか遊んであげられないからさ、
こんな時間に起こしてしまってすまないね」
もともとが善人顔なだけに、快はこれ以上ないおわびをするしかなかった。
それにだ。おそらく自分の父親も「遊んでやれ」といったに違いない。
「快ちゃん、折角なんだから早く遊んでもらおうよ!
バスターにとってもいい修行になるんでしょ?」
「それは一理あるな」
白真の言葉に修も同意する。
二人の共通点は「結果オーライ」に違いない。
「そうそう、君達の実力を俺も知りたいしね。
じゃないと、俺がいつ隠居していいかわからないだろう?」
「隠居って・・・・まだ氷堂さん二十代前半じゃ・・・・」
紫織はツッコム。バスターは体力が続く限り引退はない。
世の中には八十を過ぎても、現役バリバリに働くものもいる。
そして、まだ二十代後半の癖して、
現役バリバリに働いてるのかどうかも疑わしいのがこの「TEAM」の社長だ。
氷堂のいうことも、あながち本気でとれないこともない。
「それで、今日はかくれんぼかい? 鬼ごっこかい?
それともちゃんばらごっこかい?」
すべてが遊びのように思えるが、どれも真剣になるのがここのルール。
そして決めたのが・・・・
「氷堂さん、それ全部だ」
快は目をきらきらさせて答えた。 |