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ヘビメタ喫茶
作:メタかつ



9話◆老いる後編


昨日と同じ光景である。おじいさんは辺りをキョロキョロ見渡し落ち着きがないく、時々しゃがみこんでいる……

「アンナどうしよう…」

佳奈は不安そうにアンナの顔を見る。アンナはなにも言わずおじいさんを見ている。

「………」

目があった。おじいさんはアンナの顔をじっと見る…………

「ア、ア、アキ子ォォォォォォ!!!!」

「………」

「おじいちゃん、アキ子さんは中にいるよ〜ちょっと待っててね!」

アンナはそう言うと佳奈を残しヘビメタ喫茶の中へ消えていった。
(アンナも学習してますねぇ〜)
すぐにママと一緒にでてきた。佳奈は不安そうにアンナの顔を見る………

「……ママ、どうしよう………?」

ママはおじいさんを凝視する、するとお客さんをすべて帰らせた。ドアには『CLOSE』と看板を下ろす。

「アンナ…おじいさんを中に連れてきて、コーヒーいれるわ……それと佳奈ちゃんは家に帰らしなさい」

アンナは佳奈を家に帰らせ、おじいさんをヘビメタ喫茶へと誘導する。テーブルには3つコーヒーが置かれている。おじいさんはコーヒーを手にとった。

「アキ子も美味しいコーヒー入れれるようになったんだね…お父さんは嬉しいよ……」

アンナとママは怪訝とした表情でおじいさんの顔を見る………

「ママ……警察呼ぶ?」

「………いや…」

ママはおもむろに立ち上がりおじいさんの服をめくった。

『!』

「な、何をするんだアキ子!恥ずかしいじゃないか!」

「………」

「………」

「………アンナ…車のキーを回してきて…………今すぐ病院よ!このおじいさんおそらく虐待受けてるわ!!!」

「は、はい!」

アンナは車のキーを回した、重低音が響く。
スカイラインGTR.R34である。(ママはヘビメタLOVEであり介護福祉士であり走り屋でもあるのだ♪)


古びた小さい病院である年老いた医師が怪訝そうな顔でおじいさんを見ている。隣の看護師もあまりに酷い傷に顔を歪ませる。医師が言いにくそうにママに言った。

「う〜ん…これは間違いなく虐待で受けた傷ですねぇ…転んで出来た傷ではないねぇ」
ママは黙っている、アンナは悲しそうな顔をする

「どっちにしても、そのアキ子さんとやらをここに連れて来ましょう。話はそれからです」

ママとアンナは頷いた。おじいさんはアキ子を待つ間、不安そうな顔で回りをキョロキョロさせる。看護師がなだめている。程なくしてアキ子がやってきた………

「娘のアキ子です〜すいません、おじいちゃんが迷惑かけて。
さっ、おじいちゃん家に帰るわよ!」

アキ子はおじいさんを強引に連れて帰ろうとする、そのとき強く肩をもたれた。ママである。

「あんたに話がある…」

「な、な、何ですかあなたは!化け物見たいな顔して変態さんですか?
け、警察呼びますよ!」

「は〜い、今警察呼びますね〜」

医師が言った。その時ママが物凄い形相で医師を凝視した。

「先生待ってください!私はコイツに話がある…警察はその後にしてください!」
「そうは言ってもね〜虐待なんて知ったからにはね〜」

「キシャアアアア!!!いいから私の命令に従えよぉ!!!!!!」

「はい!」

医師はママの鬼のような顔にビビりママのいいなりになった。ママはアキ子を院長室に連れて行くその間もアキ子は
「虐待って何のことですか?」っと、しらを切っているがママの目は誤魔化せないぞ!
2人に重い空気が流れる…沈黙を打ち消すようにママが言った。

「虐待の事実を認めますか?」

「はぁ?何訳の分からないこといってんのぉ?」

アキ子がふてぶてしく言った。ママはアキ子の顔をじっと見る。アキ子は顔をそらした…
そしてママはアキ子を語りかけるように優しく口を開いた。

「私はね昔在宅介護をやっていたの……
そこで何人もの虐待を見てきたわ……
でもね、私は虐待した人は攻めたくなかったわ…介護が…介護がどれほど辛いものか知ってるから………私の言いたいこと…わかる?」

アキ子はママの顔を見た。目には涙が浮かんでいる…アキ子は首を横に振る。

「でもねアキ子さん、みんなおじいちゃん、おばあちゃんが死んだときに後悔してたわ……
『私は取り返しの付かないことをした』って私に言うの……
だからアキ子には後悔してほしくないの…………これだけはわかって、私はあなたの味方よ…」
「………」

「………」

「……う」

「う、う、う…」

アキ子は涙を流しママの顔を見た。

「アキ子さん、おじいちゃんを施設に入所させようとは思わなかったの?」
「………まわりが………ご近所の手前入れれないって……世間体が悪くなるから入れれないって…………」

「………そう…」

「だから1人で介護してたんだ」

アキ子がママの顔を見たアキ子の顔は涙でぐちゃぐちゃになっている…

「辛くて…辛くてたまらない…おじいちゃんなんて消えてなくなれって思った…自分の感情がとめれないの…ごめんなさい………」

「………」

「アキ子さん、私はね自分を犠牲にしてまで介護なんてしちゃいけないと思ってるの……
もう、あなたは十分やったわ。誰もあなたを攻められないわ……」

「………」

「………」

「………」

「自首します」


周りには野次馬が沢山あふれている、アキ子はパトカーに向かう。顔はやつれ骨だけ妙に浮き出ている…アキ子はパトカーに乗る前ママに一礼した…………
夏の暑い日の悲しい出来事であった。
ママとアンナは無言で帰宅している、辺りはすでに真っ暗である。満開な星空がアンナの顔を映す

だがこの時は気ずいていなかった、一台のトラックが猛烈なスピードで近ずいてくるのを……

アンナは角を曲がる

ブォォ!トラックが近ずいている。

どんどん音は大きくなる………
ヘビメタ喫茶前にはパパが2人の帰りを待っていた…アンナがパパに気ずき走り出した…

次の瞬間






アンナの目の前が真っ白になる



ガシャァン…

『さよならヘビメタ喫茶』に続く…


実は最終話『さよならヘビメタ喫茶』と同時にかいてました。
だんだん最終話に持っていきたい気持ちが強くなり少し淡白な仕上がりになり反省しています。

さらに根本的ミスが1つ…おじいさんのその後を書くことを忘れていました。ちなみにおじいさんは特養に保護されることになりました。

評価、感想、意見を貰えると助かります。











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