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勇者(狩) 作者:ヴァサシ

勇者を狩る者 2

 前線では王国騎士、さらにその先では勇者が魔物を退治しているのである。
 そん中で一番後方にあるのがこのロイアルローゼス。
 勇者を生み出す街と呼ばれているのは周りのモンスターが狩りやすく、レベル上げに便利で、なんと言っても物がなんでも揃う。
 ここはまさに勇者を生み出す街。
 そして市場で人々をうまく避けて行く一人の少年が役所に向かっている。
 彼の名前は・・・・。
「認定しました。今日からあなたも勇者です。」
 ところは変わって役所で勇者認定をしていた。
 勇者になるには戦闘レベル40に達しているもの。小ボスの討伐が成功したものに限られている。
 別にこの条件を満たしていれば勇者認定書は提出しなくともいいのだが・・・・。
「これを出さないと勇者になった気がしないので」
 少年は明るく役員の人に返答する。役員も引いているが、役員は残っている自分の仕事に取り掛かり少年は役所を後にする。
 役所の前の橋
 鳥が舞、魚が跳ね、太陽がきれいに点している。
 少年は橋に腰をかけながら眺めていた。綺麗な世界を・・・・。
 まだ最前線に行けないけど。いつかこの手で魔王を退治してみせると誓う。
 少年は自分の手を強く握った。魔物に殺された最後の父の言葉
「何かを果たしたいのなら強く握れ、それがお前の強さになる」
 口に出してこんなに恥ずかしい言葉はないが、でも俺は信じる。
 目の前に赤髪の女性が通りかかった。
「ちょっと君」
 なんで呼び止めてしまったのかわからないがここで呼び止めておかないといけない気がした。
 女性は振り向く。鼻に包帯のラインが両頬にあって、後ろに行って首をまいていた。なんかの意味があるのかと聞きたいが今はそれが聞きたいわけじゃない。
「君も勇者?」
 そんなもの聞かなくとも分かるだろうに・・・・。だってどう考えたって強そうだし偶々アイテムを揃えるためにこの街に来ただけだろうに俺は失礼なことを聞いた。
「ごめん、失礼なこと聞いちゃったね今のは聞かなかったことにしてくれないか」
「勇者じゃない」
 女性は初めて口にする。勇者じゃないと答えた。
 戦闘レベルは意味があってその人の戦闘値を数字化したもので他には商品を買うにあたってレベルがそれに到達していないと商品買えないのである。
 つまりいい武器や防具を揃えたいなら自分の戦闘レベルを上げないといけない。
 弱い武器を強化して自分の戦闘レベルより上げることは可能だが、それだと見た目はレベルの低いままのはず・・・・。
 だんだん頭がこんがらがってきてダメになる。
「私のクラスは勇者狩り」
 風と共に彼女は話を続けた。
  
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