澄み渡る青空の下、少年は自分が乗り込む巨大な大気圏外航空機を見上げている。少年の名はコータ。今年十五歳になる彼は、たった一人で成層圏外に出ることに、内心では不安を感じている。そんな少年の臆病な心境を、今日の澄み切った空と同じ色の瞳で、栗色の髪を大きな赤いリボンで留めた少女が見抜いていた。ジェシカという名のその少女は、生意気で可愛気の無い態度を、堂々と内気で臆病な少年に示す。2人の想いを振り払うかのように、キャメル・ナンバー3は軽快に離陸し、やがて地球の成層圏を離脱した。
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N2995C
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96710文字(約194分)
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通常小説[連載完結済作品(全5部分)]
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SF
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空色の瞳 あんのん 氷中 HINAKA 大気圏外航空機
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空色の瞳第1章離陸ケープ・カナベラルの空は、その日どこまでも青く澄んでいた。その青い空を背景に浮かぶ、巨大な白銀の怪鳥を、少年は飽きることなく眺めている。「大気圏外航空機スペース・クラフト、こんなに大きいのに乗客がたった三十人なんて、もったいないわね。それにキャ |