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お嬢さまと執事と…

お嬢さまと執事と桃

2回目の投稿です。

今回は全年齢対象のモノを

書いたつもりです。

ドラ○エが全年齢対象ならば

これも全年齢対象なハズです!

異議は認めます。


ど素人作家で御座います故、

お見苦しい文かもしれませんが

生暖かい目で読んでいただけると

幸いで御座います。

最近、最近、あるところにある森の中にお嬢様と執事が住んでおりました。


お嬢様はまだ幼く最近はご本をご覧になるのがご趣味のとても可愛い女の子です。

そして執事はまだ若く最近はお嬢様にお勧めできるご本をたくさん見つける為に一日20冊ものご本を読んでいる真面目で顔の整った青年です。


ある日、お嬢様はあるご本を読みあるコトを思い付きました。とても良いコトを思い付いたので早速執事を呼びました。


お嬢様の元へ執事はすぐに参りました。そしてお嬢様に執事は尋ねました。

「いかがなされましたか?お嬢様。」

お嬢様は執事に尋ねられたので答えてあげました。

「私はこれから川へ洗濯へ行くことにしました。ですから執事さんは山へ芝刈りに行ってください。」

執事はこう答えました。

「承知しました。」


お嬢様と執事は支度をし終わってお屋敷の玄関に立っていました。

「それでは行きましょう。」

お嬢様は言いました。

「お嬢様、くれぐれもお気を付けて。何かあった際はすぐにお呼びください。」

執事は心配そうに言いました。

するとお嬢様は

「執事さん、十二分にお気を付けて。何かあったらすぐに私を呼んでください。」

と言い返しました。

「了解しました。」

執事は笑顔で応えました。

「私も了解しました。」

お嬢様も笑顔で応えてあげました。

「それでは参りましょう。」

執事がそう言うとお嬢様は川へ執事は山へ向かいました。


お嬢様は川に着きました。そしてお嬢様は洗濯を始めました。

少しして最後の洗濯物に取りかかる事にしました。

「ミートソース…」

昨日、お嬢様が服にこぼされたパスタのミートソースです。執事がシミ抜きをしていましたが仕上げはまだだったようです。


執事は山に着きました。そして執事は芝刈りを始めました。

少ししたら芝は全て刈り終えました。

「お嬢様は大丈夫だろうか…」

執事はお嬢様を心配していました。


お嬢様がミートソースとの戦いに勝利すると川上から

どんぶらっこ〜どんぶらっこ〜

とラッコが流れてきました。ラッコはお嬢様に気付くと泳いでお嬢様の方に来ました。ラッコはお嬢様の前まで来るとポッケ(ラッコには元々ある)から桃を取り出してお嬢様に差し出しました。どうやらプレゼントのようです。

お嬢様は

「ありがとう。」

と言って桃を受け取りました。

ラッコは右手を上げて応えると、また川を流れていきました。

お嬢様は桃を貰った上、洗濯を終えたのでお屋敷に帰るコトにしました。


お嬢様がお屋敷に帰ると執事が出迎えてくれました。

「お帰りなさいませ。お嬢様。」

「ただいま。執事さん。出迎えありがとう。」

お嬢様は出迎えに対して感謝の言葉を伝えました。執事は頷いた後、あるコトに気が付いてお嬢様に尋ねました。

「お嬢様、右手に持っているそれはなんでしょうか?」

お嬢様はしまったと思いました。後で見せて驚かせてあげようと思った桃を隠さずにそのまま手に持っていたからです。ですがもう間に合わないのでそれは諦めました。

「この桃は川で流れていたラッコさんから貰いました。今日のデザートにしましょう。」

「承知しました。そのままお召し上がりになりますか?それともパイにしましょうか?」

執事は了承し尋ねました。

「そのままでお願いします。」

お嬢様は即答しました。

「承知しました。」

執事はそう答えました。


夕食の時間になってデザートの時間になりました。

「それでは剥きます。」

執事は折角、桃をお嬢様から頂いたので特別にお嬢様の前で剥くことにしました。

「お願いしまーす!」

お嬢様はノリノリです。

執事は果物ナイフで桃の皮を滑るようにくるくるくるくると剥きました。

「よいではないかーよいではないかー。」

お嬢様が何かを言っています。綺麗に剥けてあられもない姿となった桃はとても美しく見えました。執事はそんな美しい桃を刃物で真っ二つにしようとしました。柔らかい身を切っていくと途中で硬いモノに当たりました。タネです。タネに刃が当たると執事はタネ沿って柔らかい実だけを切るとパカッと指で二つに分けました。それから執事は二つに切った実を4等分にしました。八つ裂き(8等分)にされた桃はお皿に綺麗に盛られました。


「どうぞ召し上がれ。」

「ダメです。執事さんも食べるのです。」

「承知しました。頂きます。」

「頂きます。」

「美味しいです。お嬢様。」

「ラッコさんに貰ったのですから当然です。」

「それは関係ありますか?」

「すごくあります。」

「左様で御座いますか。」


お嬢様と執事は仲良く桃を食べました。


タネは食べられませんから残りました。

残ったタネについて執事は聞きました。

「このタネはどういたしましょう?」

「埋めて育ててください。名前は…桃太郎です。」

お嬢様は桃のタネに桃太郎と命名しました。

「それは名案です。お嬢様。庭に埋めておきます。」

執事はタネを庭に埋めることにしました。


今日も、あるところにある森の中、お嬢様と執事の住んでいるお屋敷のお庭には桃のタネが植えられて芽を出せる季節を待っています。


おしまい

人はときどき思います。

「この世界のどこかにはココとは全く違う素晴らしい世界がある…のかもしれない。」

と。

私は常にそれを思い、そして信じています。

小説というモノ(特にファンタジー)は

その様な願望(または他の何か)によって誕生し、その様な願望(または他の何か)によって読まれます。

ある人はそれを現実逃避と言うでしょう。

それで、何か問題があるのでしょうか?

現実逃避して何が悪いのでしょうか!?

私はここに宣言…宣記します!

「現実逃避は悪くない!」

現実という言葉は多くの場合人を苦しめています。時には人を励ましているでしょうがほとんどの場合は苦しめています。

言葉は至高の毒物、そして至高の薬です。

薬に出来ないならば

投与すべきではありません。

逃げるべきです。

「逃げちゃダメだ!」

なんて言わないでください!

逃げなきゃ生きていけないのです。

この人生という戦場で退却をせずに生き抜くのは化け物か人でないナニカです。


現実から逃げたい時、

精神から退却命令が出た時、

直ちに逃げてください。


その避難場所として

自分の小説が使われているのであれば

現実逃避者、冥利につきます。


何かこの作品、そしてあとがきに関して

思うところ御座いましたら

コメントの方をお願いします。


お読みになっていただき

誠にありがとうございました。


※誤字脱字はお知らせください。


追記…シリーズ化しているのでお気に召しましたら他作品もお読みになってください。

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