嫌いだ。 【二百文字小説】
自身初の二百文字小説です。
どうか、温かい目で見て頂ければ幸い。
嫌いだ。
私は彼が嫌いだ。
登校時、上履きのかかとを踏んでスリッパのように履く彼が嫌いだ。
授業中、大きな口を開けて眠り呆けている彼が嫌いだ。
休み時間、先生に怒られながらも全力で廊下を駆け抜ける彼が嫌いだ。
昼休み、バカみたいに大きなおにぎりを三つも食べる彼が嫌いだ。
放課後、皆には内緒で図書館で医者になるための勉強をしている彼が嫌いだ。
そんな彼の全てが、私は大嫌いだ。
だから今日も、私は彼から目が離せない。
いい歳して、何だか衝動的に甘酸っぱいことがしたくなって書きました(てへっ
楽しんで頂けたら何よりです。