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今回は繭の親友、稜真サイドから・・・・
繭の親友の素顔はこんなんなんです
その灸 腹黒親友脳内思考回路
 目の前にいるのは俺の親友 久城 繭
 授業中すごい顔で悩んでるみたいだったから声をかけてちょっとちゃかしてやろうと思ったのに、思った以上に真剣に悩んでいたので、結局ちゃかせるような具合じゃなかった
 っていうちょっと残念な話なわけで
 繭の奴、最近めっきり付き合い悪くなったと思ったら、あの中央風紀なんて委員会に入ってたなんて正直驚いて、開いた口が塞がりそうにない
 あの委員会はなんでも理事長直属、とか生徒の間では噂されてるのを聞いたことがある。要するに住む世界が違う人達が居るイメージ。ちょっと俺達とはかけ離れてるような、そんな感じ。
 でもそこに久城はもう入学してから早々中央風紀に居たとか
 その話を聞いて少し納得したのは、久城によく渡されてる小包が何なのかってこと
 中央風紀には『神楽 佑璃』っていうなんでもすごい人がいるらしくて、その人のファンは校内でも多いとか。でもこの辺の不良たちにも一目置かれてるって話だから、なんでもすごい人らしい。それに、その人は三年間首席から落っこったことがないとか。万年学年の半分以下突っ走ってる俺達とはなんかもう全部違う気がする。
 それで、久城は『神楽』っていう人向けの小包を手渡されたわけだ
 まぁ全部断ってたみたいだったけれど
 なんでも繭はその『神楽』って人のこと好きになったとか?
 理由きいても唸るばっかりで皆目見当がつかないけど、繭は本当みたいだ
 つまり本気で神楽って先輩が好きって訳で、
 じゃなかったら、繭が理由もなく小包の配達を断る訳が無い。
 俺の親友はお人好しな上に、自覚もない天然だから困る。普段なら頼まれ事くらい軽く頷いてなんでもこなしてくれるだろう。それに、繭に断る勇気があるとも思えないし、お人好しだから断るにはよっぽどの理由があったわけだ。まぁ今回は好きな奴に誰とも接触してほしくないっていうただの嫉妬心からみたいでちょっと笑えるけど。繭はいつも俺が計算で動いてる優しさにも気が付かないで関心してる所を見ると、本当に何も考えてないんだなこいつ、って思ってしまう。
 まぁそこで気がついたら既に繭じゃないんだけどね。
 繭は女顔だって自分のこと気にしてるみたいだけど、(これがまた本当にちょっと前のまだ今よりもうんと身長が小さかった時なんて本当に女の子みたいで・・・・)
 ところがどっこい、実際、最近はそうでもない。
 背も伸びてきたし、声も低くなって、顔つきも変わってきた。綺麗顔って言った方が正しいかなって俺は思ってる
 それに繭は女子に人気、というか支持率高いのが本当のところだ。ちなみに当の本人はかなりの稀な天然さで気が付いてない。ちょっと異常なくらい気が付いてない所がまた面白いから、あえて放っておくことにしているけれど。
 囁かな楽しみとか別に在ってもいいでしょ?って感じに思ってるから、繭には死んでも言ってやんないっと。俺はきっとこの学校で一番腹グロなんだろうなって思ってるけど、大半の奴等は気が付いてないからまぁいいか、って考えてるけどね。多分将来は詐欺師とか向いてるかもって本気で考えてる。繭も俺の事疑ってない一人だけど、あいつは本気で俺の事信じてるっぽいから、最後の最後までそう思わせとくのも良いかなって思う。
 実際繭の方が良い奴だから、繭くらいは裏切らない生き方しないとね。俺も真っ黒くなって人間じゃなくなりそうだし(笑)
 事実俺の所に来る女子は皆繭目当てにくる。なんとしてでも俺からアドレスを聞き出そうとしてくるって言った方が正しいのかもしれない。
 女って怖いって思うようになったのは、多分繭の所為だって冗談ぽく言うと、目の前の唸っている少年の拳が振りおろされそうなので止めておくけれど。
 さて、そろそろちゃんと相談させてやるか、と思って俺は適当にノートを閉じて繭の方に向き直った
「それで?繭はどうしたいわけ、」
「そりゃ、」
「何?告白でもすんの?」
「ぇ・・・・・・・っ!?」
 あぁ、もう、本当に、お前っていう奴は・・・・
 繭の顔は『告白』という単語が俺の口から出た瞬間に赤く染まった
 今にも湯気を出して、もう何かそのまま倒れそうなくらいに赤く
 その初初さは俺を困らせるためにしか存在しないだろう、とか言っても今の繭には聴こえなさそうなのであえて言わなかった
 そのまま繭は頭を抱えて、机に自分の額をゴツン、とぶつけた
「考えた・・・こともなかった、そんな、こと」
 細い声は踞った繭のものだったけど、返せる言葉が無さそうだ
 おいおい、惚れてんのに何も行動起こさないつもりだったわけ?それとも最初っから見てるだけで満足だったとか?
 まぁいいか、今はゆっくり話だけでも聞いてやることにしといてやろう
 イメージのため、イメージのため、

 良い奴っていうレッテルを守り抜くっていうのは意外と厳しいもんだ

 
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