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最近、すごくおもしろい小説を発見しました!!
卯月海人先生がお書きになっている『おいしいチェリーのいただきかた☆』というタイトルの作品です
もっすご面白いので是非おすすめします!!
ちなみに小説家になろう、か小説を読もうで検索をすればでてくるので、一度お読み下さいな♪
この作品なんですけど、なんとあとちょっとで最終回なのでお見逃しなく☆
その儺 自己脳内適宜処理
 俺が自分の気持ちに自覚しはじめたのはつい最近のこと
 ただなんとなく、興味本意で神楽さんの見回りにいつもは部屋で大人しく待ってるくせにその日だけはただなんとなく
「ついて行ってもいいですか?」
 なんて聞いてしまったんだ
 その時の俺が今でも憎たらしくて哀れで
 どうしようもなく悲しいのは事実なんだけれど、その瞬間の俺は何故かむしょうに神楽さんについて行きたくなった
「別に、仕事無いでしょ君」
 ついてくればいいんじゃないの。なんてさっぱりした台詞で、俺は外出の許可が出た
 きっと神楽さんは面倒になってそう言ったんだけれど、その一言で俺はあっという間に舞い上がる。どうしようもなく、嬉しいというか歓喜極まりない感じだった。
 だってそれが俺にとって何で嬉しくて、どうして神楽さんについて行きたかったのかも判らなかったんだから
 俺達はそのまま一緒に部屋をでた




 すたすたと俺の目の前を神楽さんは前進していく
 といっても、神楽さんの周りには誰も居ない。いつものごとく生徒はこの時間迂回して神楽さんの見回り時間は教室に居るか、下校でもしてしまっているんだろう
 神楽さんの偉大さをここでまた俺は実感させられた。やっぱり強いんだ、神楽さんは。なんてことを心の片隅で思っていた。
 けれど、生徒の中には神楽さんを怖がっている奴ばかりではない
 その証拠にちゃんと神楽さんにはこの委員会の人たち(この人たちだけは何故か俺に会わせてくれないけど)もいるし、校内には神楽さんに知られていないだけでファンクラブも存在する。ただものすごく密かにやっているから、本人が気が付かないのも無理はない。俺は先日、神楽さん宛に何人かから
「これ、渡しといて欲しいんだけど」
 と半ば強引に押し付けられた手紙やら包みやらで気が付いた。自分から東塔へ行く勇気がないからか、同じ委員会所属の俺に配達役を頼んだわけだ
 そのおかげで、この学校にそのファンクラブがあることが判明。ちなみに他の先輩やアイドルのもあるらしい。神楽さんのところには男女隔たりなく色んな人が所属していると聞いた。
 まぁ、納得できる気がして、俺は何故かただ呆然としてしまったのを良く覚えている。
 神楽さんは本人が聞いたらきっと竹刀でめった刺しに遭う確率100%だろうけど、可愛いし、綺麗だし、勉強は出来るし、強くて・・・・全てにおいて、ちゃんとこなせる人だ。
 少し憧れてしまうのがわかる気がしたんだ、俺。後ろ姿を見て歩きながらどうしようもなく途方もなく思った。俺は男のくせに神楽さんにカツアゲされてるところを助けられるくらいにだらしがなくて、その上女みたいな顔してるし、勉強は全然出来なくて、背も低い。神楽さんのようにサラリとできないところがまた悔しい気もした。もし彼女のようだったなら、といつも考えてしまうのが少し悲しいかな。うん。
 そんなことを思っていると、前方に髪を金髪にした集団が座り込んでいる
 今は歩いて歩いて体育館裏の倉庫の前。なんかベタな場所だけど、人目に付きにくいのは確かだった。なんかもうそこにその集団がいるだけで圧倒されている俺はそのままぽかんとして突っ立ってしまっていた。何だ、この八十年代のヤンキーは。とか心の中で密かに呟いていたのは内緒にしておこうとか思う。
 そんな俺とは対照的に神楽さんがズカズかとその輪の中へ入って行った。声をかけようとか止めようとかそんなレベルの話じゃない。
 止める間がなかったんだ。
「何してるの君達」
 神楽さんの小さな口がふわりと音もなく開いた
 一瞬、その集団がビクリ、と身体を震わせた。けれど、先輩たちの顔色がかわったことに気が付いていないのか、後輩であろう一人が立ち上がって神楽さんの方に向き直った
「んだとおまっ」
 そこまで言いかけた瞬間に全力で仲間の方から止められた
「ふっふざけるなよお前!!相手は神楽さんだぞ!!もっと丁寧な・・・・」
「口を慎めよ!」
「早く逃げようぜ、じゃないと俺達――――――――」  
 話し合いにごたついている中、神楽さんはささっと腕まくりを済ませてしまう
 その瞳の色がどんな色になっているのか、背中越しの俺は気が付かない
「それで、君達は何してるの」
 俺が向き直ると、神楽さんは俺と出逢った時のように真っ直ぐに前を見据えて、(本日は手ぶらで校内見回りのため竹刀は構えずに)軽く拳を握った


 ここ、僕の縄張りエリアなんだけど


 何にも持たない所が逆に怖い。というか恐ろしい。カチコチに固まる俺と不良集団をよそに神楽さんは深く息を吐いて、切れ眼の瞳を突き立てるようにして睨んだ
 途端、不良達はたじろいで腰を抜かす。俺だったらきっとあの視線を直視した時点で気絶してると思う
「ひぃっあの、俺達、なぁ?」
 理由もなく同意を求める。でもその気持ち俺には分かる、うん。こういう時は誰でもいいから頷いて欲しいんだよね。しかも特に危機的状況の時は。わかるぜ金髪の先輩。
 とかそんなことを思っていると、
「あ、ぁあああのっ!別に何も!そうだよな!?」
 うんうん、と不良集団全員でうなずいてみせる。けれど、神楽さんには通じかなかったようだ
 ボソッと呟く声がした
「あそ、じゃぁ」
 消してあげるね、君達
 神楽さんが一歩踏み出した時、俺はその瞬間声を張り上げた
「神楽さん!ちょっ、待って――――――――!」
 待ってあげて下さい、曲がり也にも他学年と同級生ですよ!?って言おうとしたのにもう本人は聞いちゃいない。完全無視どころかきっと俺の声は消しゴムのカスほども届いちゃいない。というか不良集団は抵抗するどころか抵抗の隙さえも与えられずに綺麗に片付けられて逝く。俺は人生で初めて俺よりも体格のいい男達が俺よりも背の低い女の子に素手で倒されていくところを見た。何人立ちはだかっても、いくら強力な力の持ち主が居ようともあの人には叶わないんだろうな、とか本気で思った。
 あれだよ、もう拳を振るう姿とか見たら野獣にしか見えないから本当に。
 え、っていうか呆然と突っ立ってた俺は男として失格ですか!? 
 とかなんとか思っているうちに試合終了、勝者はもちろん
「神楽さん、」
 もうちょっとどころのレベルじゃなくてやりすぎだと思うんですけど・・・・
 ばっちりと目が合った瞬間、俺の心を見透かしたように神楽さんは短く言い放った
「何、もう次の場所行くよ。会議に遅れる」
「えっ、ちょっと!待って下さいっ」
「君遅い」
 それって歩くのがですか!?それとも思考回路の伝達のことですか!?それともさっきの止めるタイミングの―――――――――!?
「ぇ、あ。はい、すいません」
 とりあえず謝れ!とか思って頭を下げ続けると、五月蝿いとか言われ続けていた返事もなくなり、終いには俺の謝罪は無視される結果になった。
 あぁ、止めようと思ったのに畏縮してまたダメだった。今日も反省することありすぎて意味わかんないよ。俺はスタスタと先を歩いて行く神楽さんの後を慌てて追い掛けながら心の中で独りごちた。しばらく歩いた所で、急に神楽さんが俺の方に振り向いた
「別に僕怒ってないから謝んないで」
「・・・・・・・ぇ?」
 唐突すぎて意味がわからないのと混乱しすぎて言葉の意味が理解できない
 僕はそのまま神楽さんのことをただ呆然と見ることしかできなかった
 声が出ないのと、意味のわからない視線が僕の心臓を支配して息が詰まる
 何も言えないどころか、この心音の意味もわからない。どうして僕は今こんなに胸が高鳴ってるんだろう、ただ、神楽さんと向き合ってるだけなのに。それに、さっきまであんな顔で不良に向かってたくせに、神楽さんは今どんな顔してるわけ?

 なんでそんな顔、赤いんですか?

 どうして、今、こんなときにそんな顔は反則ですよ。眼とかどことなく背けてるし、そんな見ないで下さいよ。なんでそんな、今二人のときにそんな顔しないで下さい。俺どうしたんだろう、なんでこんなに―――――――?
 そのとき、神楽さんはもうすでに俺の前を歩き出してしまっていた。後を必死に追いかけるけど、会話は無い。少しおかしな空気が俺たちの間を支配していた。神楽さんはいつも通りのはずだった。そのはずだった。
 ふてくされたような態度も、仕草も、機嫌の悪い声も

 なのに

おかしいのは俺の方。呼吸も心音も、おかしいのは俺の方。顔が赤いのも、眼を背けてるのも・・・・。どうしてだろう、まともに眼も見れないなんてそんなこと、今までなかったはずなのに。少し息がつまった。どうしていいのかもわからなくて、いつもの部屋にもどって神楽さんにお茶をいれるまで俺は取りとめもなく、ただ神楽さんの顔も見れずに途方にくれていた
 心臓が壊れたような音を立ててた
 
 やっと落ち着きを取り戻してきた俺の心臓の音が聞こえなくなった頃に一人、
 ただ独りで途方もなくつぶやいた

「あぁ、そうか、」
 俺は神楽さんのこと好きだったんだ

 呆気なく、俺は自覚した
遅ればせながらですが、七話お読み頂いてありがとうございます
やっと中間考査を終えたので更新致しました
なんと、今月のアクセス回数が1000を超えるというなんとも驚きな出来事が←!!!
本当にありがとうございます
お目汚しかもしれませんが、暇つぶしでもいいです、
読んで下さってることがなによりなんです
本当に本当にありがとうございました
次回もどうぞ宜しくお願いします
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