ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
遅くなってもうしわけありあせんでしたああぁあああぁあぁ!!!!!
第九話 決定事項
 僕の家での最後の夕食となる今日の献立は、僕の一番大好きなメニューだった

 ハンバーグに、和風ソース
 サラダにシチュー。それと、あったかい白いご飯
 どれも美味しそうに食卓に並んでいる

 僕のお母さんは嬉しそうににこにこ笑って
 僕のお父さんもおなじような顔をして明るい声で僕に語りかける





 あの。明日から僕この家にいないんですけど……?





 という声に誰も耳を貸さない 
 テーブルの上には一枚
 部屋のなかですごく浮いたようなデザインの白い封筒

 いつになく溜息をつく僕の喉は、今にも枯れてしまいそうなほどに乾いていた



 ***



「あの。それってどういう意味ですか?」
 聞き返したのは、神楽理事長が僕に向かって勝手に代表者宣言をした後
 意味のわからない切り出しに戸惑っていた僕は、いつになく強気な姿勢で言った
 つもりだった。と思う

 まぁ、誰も顔色変えないところから見て、きっと僕の気持ちとか微塵も伝わってないと思うんだけどね?

 そんな僕の声に、冠梛さんがこれまた後光が差すような笑顔を向けて来た



「うん、実はその高校僕の学校なんだけどね。最近新しい科を設けようってことになって、全国の高校から一人一人候補生を選んでるところなの」



 えーと、まとめると
 とりあえずその新しい科を作るために全国規模で選りすぐりの人達集めてるってわけですか!?

 どっかの人材派遣会社かよ!?
 あんぐりと開く僕の口
 抑える手はどこにもない
 冠梛さんはそんな僕を気にせずににこにこ

 一体どこからが『ちょっと聞いてくれるかな?』で済む話なんだろう?

「それで、僕実は神楽さんが現役時代に生徒でね。神楽さんの高校からは普通に代表者として僕の高校に通ってもらおうと思ってるんだ」

 もちろん入学してからの援助とか勉強面でもそうだけど、何かとお金がかかるのは心配しなくていいよ?寮で生活しなくちゃいけなかったり色々大変かもしれないけど、僕の方で繭くんの分なら全額負担するし

 と言う冠梛さんがすごく楽しそうに見える
 どうしよう、意味わかんなくなってきた

「ちょ、あの!待って下さいっ!僕いきなりそんなこと言われても困りますよ!」
 そりゃそうだぁと言わんばかりに神楽理事長が大笑いする

 いや、そこ笑うところじゃないですってば!!

「でもねぇ、久城くん。もうご両親は是非って言ってくれてるんだよ?」
「はぁ!?」

 なにそのいらないカミングアウト!?
 

 突然の 大 胆 発 言


 僕の親が公認!?あんなにこの高校すすめてきたくせに意味わかんないよ!?
 言葉が繋がらずに口を空けて二の句が言えなくなった僕に向かって、さっきまでニノ宮さんとお茶を奪い合っていたおっさんが僕の方に携帯電話を差し出してきた

 良く見ると、ついさっきまで資料を見ながら連絡をとりあっていた携帯電話だった
 顎を使って、耳に当ててみろとでも言うようにおっさんがこっちを見る

 良くわからない無気味な沈黙
 
 案の定、それに堪えきれなかった僕の方が勧められるままに携帯電話を耳に当ててみると、聞き慣れた声が聴こえた

『あ、繭〜?お母さんだけど』
「……何してんの!?」

 まずなんでこいつの携帯電話にうちの番号があるのかが不思議なんだけど!?

 状況がいまいちのみこめない僕のことを察してか、母さんが完全にめんどくさそうな声で説明を始めてくれる

『何かさっき家にベンツにのった可愛いっていうかすごいかっこいい人がきたのよぉ!お母さん驚いちゃってぇ』

 何でそんな息子に対してめんどくさそうに嬉しそうな話すんのかな!?
 格好良い人って部分超声弾んでんだけど!?おかあさぁああん!?戻って来て!!
 
「何か話全然読めてないの僕だけっぽくない!?」
 僕の声に実の母親は耳も貸さずに自分の主張を続けようとして、ちょっとお母さん話してもいい?とかいいつつ僕の言葉を遮る
 こういう時だけ押しに弱い僕が心の中で酷く重たい溜息をこぼす
 まぁ、受話器越しの母さんに見えることではないけれど。

 僕が押し黙ったのを見計らって、母さんの深刻そうな声がした
 
『何かお母さんもあんたには言いにくい話なんだけど……、』





――――――お父さんね、今月会社の方でヘマしちゃったみたいで、来月からオーストラリアに飛ばされるのよ





「はい?」
 何の話?っていうか今なんて言ったの!?
『最近お母さんも聞いたんだけど、来月からお給料も全然出なくて困ってたの。そしたら冠梛さん?っていうの?その人が家のローンから何まで全部お金の工面してくれてねぇ』

 ありがたいったらない話なのよ。だからあんたは大人しく冠梛さんとこの学校行って来なさい。っていうか良かったじゃないの。そこいけばあんたは将来安泰じゃない!お母さん嬉しいったらないわぁ♪
 ほら、やっぱりお母さんの日頃の行いが良いからねぇ
 辛い事がやってきてもひょいひょい他の人が助けてくれるのよ!有り難いじゃない
 行って来なさい?

『―――――ね。繭』
「いやっ、母さん!わかってるの?僕そんなことになったら引っ越しとかあるし!っていうかそんな父さんの話聞いてないよ!?一回ちゃんと話し合おうよ!!!しかもお金の工面してもらったって一体どういう意味―――――――?」


 僕の声を遮るようにして
 酷く恐ろしい声がした


『行って来なさい、繭』


 一気に血の気が引いて逝く
 僕の顔はきっとみるみるうちに白くなっていってるんだろう
 目の前に居る冠梛さん達が不思議そうに僕の顔を覗き込んでいるところからして、それは明らかだった

 母さんのあの声

 脳裏に赤いりんごを手に持ったお妃様の姿が容易に想像できた
 っていうかお母さん、声がすでに据わってるんですけど?
 突然何故に?と思った僕はすぐに電球がチカチカ点滅する速度で思い当たった


 買収されたの………?(色んな意味で)


 え。何。もしかして母さん何か僕をそこまで代表にさせたいの?
 ってかじゃないとダメなんです的な感じは何。この雰囲気は何。え?え?、聞き返せないっていうか僕の意思とは無関係に進んでる話だったわけ!?
 おかーさーんっ。泣いてもいいですかぁー? 

『じゃぁそういう訳だから。手続きと荷物の整理はこっちでしておくから、とりあえずあんたはお話聞いて、さっさと家帰ってきなさい』

 寄り道しないでね☆♪

 ガチャンッという音でプ―プ―プ―という虚しい電子音が聴こえて来る
 暫く僕は携帯電話を握りしめたまま放心状態
 それをにこにこしながら見ている人達

 はぁ、と溜息をついた僕は、まるで死刑宣告をされたように青白い顔でうなだれた




 



 と、いうのがさっきまでの話
 僕はついさっき帰宅したところ
 明日から転入生として入る学校の制服と、勉強道具を渡されて帰って来た
 明日の朝に冠梛さんが車で迎えに来てくれるらしい

 何故か僕の荷物は夕方のうちで母さんが向こうに送ってくれた

 そんな訳で今僕の家ではうかれた父親と母親が飲み会をしている
 名目は僕が寮に入ってしまうということで、事実離れて住むことになるのでお別れ会っぽく僕の好きなメニューばかり食卓にならんでいるものの、僕を除いてはでろでろに酔っぱらって、挙げ句死んだように寝いってしまった

 
 そんな訳で僕は明日の朝この町におさらばしないといけないらしい


 複雑な心境をうまく言葉にして飲み込めないまま、ゆっくりと眠りにつくことにして、自分のベットに横になった

 殺風景になった部屋の中でカラッポになった僕の机がガランとしている

 薄暗い月明かりの中で、ヒッソリと溜息をついた
 
 稜真くらいには連絡を入れておこう
 親友にすら伝えられないまま、こんな事態になってしまった自分の不甲斐なさに涙が出そうになる

 父さんの件できっと母さんは相当困っていたと思う、というか、そう 思 い た い ! 

 だって、じゃなかったら僕のこと実際売ったようなもんじゃないですか!?
 携帯電話で打つメールの文字だけ欠伸が出そうだ

 もう寝るか、そこまで思いかけた時、非通知の電話





 誰だろう?


 僕が通話ボタンを押し掛けた瞬間に、ぶっつりと電話が途切れた
 
 イタ電かよ!? 

 とうとう電話にも嫌われたのか、という無言のイタさが身にしみて、喉が枯れて行きそうな溜息吐いて、眠りについた


 ちなみに、僕が翌日目を開くと
 ベットの横にとっても爽やか後光を放つ人が笑顔で迎えてくれたっていうのは内緒の話

 


どうもこんにちわ!テスト前の啓至です(笑)
今月はがっつりテストという名のデスマッチでした(´;∀;`)

まぁあと一週間で期末きちゃうからかわんないけどね!←←←
期末終わりにまた更新しますんで!!!!


そういや久々に書き始めてたら、コメント着てたことに驚きです((汗))
ありがとございました!
まじで嬉しかったです!
次もそん次も絶対頑張りますね〜^^
ファイト♪ファイトで!♪


ほんならまた遅くなってしまいますが、皆さんお風邪などにならないようにお気をつけて!

ではでは〜(●´∀`●)
月一回、もしもこの作品が気に入って頂ければ、投票よろしくお願いします!!! 特典とかはありませんが、励みになりますのでよろしくです つか、泣いて喜びます ので、← ネット小説ランキング>恋愛コミカル部門>「捻くれ者に恋をした」に投票


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。