お稲荷さまの秘め事!(84/135)PDFで表示縦書き表示RDF


お稲荷さまの秘め事!
作:俺とキルマシーン



84ページ目!集う!偉大なる魔術師たち……!前編!


 大波の壁は動きを止め、静かに地に還っていった。
 神殿は、いつもの殺風景な光景に変わる。
 中心の一点だけに当たっていたスポットライトは消え、一瞬だけ暗くなった後、空間全体に灯りが着いた。
 淡いオレンジ色の明かりだ。
 明確に姿が露になったとためか、魔天老は地に飛び移る
 着地。しかし、ゲインシュタインだけはチェルブリオに抱えられて着地した。
 同じ立ち位置での対面。どこかプレッシャーに似た感じの、重苦しい空気が漂う。

「さて、話を聞か」

 綾が口を開く。が、全てを口にする直前に、眼前にいた魔天老の中の一人が姿を消した。
 綾の前に現れたのは――、
 チェルブリオだ。
 無言のまま、その鋼鉄で出来た拳を頭上より叩き込む。
 綾は、刹那の動きで拳を回避する。
 いや、綾だけではない。ジークフリードと黒姫もだ。
 天井、オレンジ色の照明を背に、綾が二人を抱えながら飛んでいた。
 そのまま、後ろに放物線を描きながら、石で出来た手摺に着地する。
 どうやら、この神殿には二階が存在したようだ。
 ただ、人が一人通れるくらいのスペースしかない。
 ジークフリードと黒姫を、その僅かなスペースに置く。

「相変わらず行儀が悪いな。人の話くらい、最後まで聞いたらどうだ? チェルブリオ」

 ふんっ、とチェルブリオ。

「お前も知っているだろう? 革命の。俺は、何かに縛られることが嫌いなんだよ」

 と、自嘲気味に口にした。
 久しぶりの戦友の再会に喜びを感じているのかもしれない。“鉄錆びの味“がする喜びを。
 グググ、と窮屈そうに軋む、チェルブリオの体。
 体が、風船のように膨張していく……。赤い厚手のコートが引き千切られる。
 鋼鉄の皮膚が露になる。どうやら、チェルブリオは機械人間だったようだ。
 しかし、今は、機械巨人だ。
 全長百メートルはあるだろう、そのスクラップの塊で構築された体は、まさに鋼鉄の巨人。

天災地変(カタストロフィ・インパクト)か」

 綾は、ポツンと呟く。

「おい! 手前は誰だ! 革命の魔術師って何だよ!」

 ジークフリードが激しい口調で叫んだ。
 が、綾は何も答えない。

「おい! クソアマ! 答えろ!」

 綾は片足を後ろへ飛ばし、踵でジークフリードを蹴った。

「後で説明してやっから、今は、じっとしてろ」

 綾が神妙な顔つきへと変わる。研ぎ澄まされた眼差しを、鋼鉄の巨人と化したチェルブリオに向ける。

(アタシの記憶が正しければ、アイツがミスリルを使った時は魔術を使えないはずだ)

 ちっ、と舌打ちをする。

(黒姫は魔術しか喰えないからな……。腕力の差じゃ完全にアイツに分があるから、こっちが不利だ)

 と、綾が思考に時間を費やしているその時だ。
 地面にいる、ゲインシュタインが手に持っていた、辞書のように分厚い本を開いた。

「ふむ、少しばかり精度が落ちているな」

 魔術語とでも言ったところか。その辞書には複雑な文字が頁一杯に記されていた。
 瞬間、本を持つその手が白く光り、自動で頁が捲られていった。
 頁は、自動で停止する。

「――魔術の極意(マニュアルマスター)


 こんにちは! 作者の谷渕流です!
 最近、また話がごちゃごちゃしてきていますよね。なので、話の要点をまとめてみました。
 今回もQ&A方式で行きます!
 Q,何で、異常現象が止まらないの?
 A,神が立麻さんと白さんの中にいるからです。
 火の国の長老が言ってたように、この世界における神は全知全能と言った感じなのです。
 神が地に恵みを与える。つまり、自然を調整していたのです。
 が、何らかの理由で立麻さんと白さんの中に神がいるため、自然調整ができなくなったため、各国で異常現象が起きてしまっているのですね。

 Q,何で、ジークフリードは人尾を殺したの?
 A,実は理由があります。ヒントを言っておくと、人尾は魔力が高い種族ということです。
 もうすぐ明らかになります。

 Q,空白の開闢って何よ?
 A,これももうすぐ明らかに……ああこればっかだ。ごめん。

 Q,最近、魔術使ってませんよね?
 A,なんていうか能力者バト(以下略)

 Q,白が空気化して……。
 A,――だ、そうですが、白さん?
 白>はっ、何を言うておるのじゃ! 白はちゃんと活躍して……(耳を閉じながら引きこもる)


 何やら、白さんが答えるのを放棄してしまったため、今日はここまで!
 ――と、言うべきところなんですが、後編があります!
 そこで、また会いましょう!











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