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  雨の死神 作者:翡翠
最初の出会い
1句 日常変化
「要!さっさと起きる!」
ガラッ!ガラッ!
女の人が部屋のカーテンを開ける。
「ん?…。」
ベッドには、少年が寝ていた。
「要!さっさとおきなさい!」
「…今何時?」
「7時45分よ。」
「…ふわぁ~…。」
少年は用意を始める。
「朝ごはんできてるから。」
「ん。分かった。」
少年はあいまいな返事をする。
少年の名前は『時雨要しぐれかなめ』中学2年生。

要の中学校は学ランではなく、高校生などが着る制服でいいらしい。

「はい、要。お弁当!」
「ありがとな、ねぇちゃん。じゃあ行ってくる。」
要は口にパンをくわえて家を出た。

「……。」
要はとても、マイペース。

「うわぁーん!」
子供が道中で泣いていた。
「ん?…どうした?」
「お母さんがいなくなったの。」
「そうか、じゃあお兄ちゃんが一緒に探してやるよ」ニコッ
「ありがとう!」
そして、要は子供の母親を見つけて、学校に向かう。

時刻08:10――――。

「…ん?あっゴミ。」
要は道に落ちてるゴミを公園のゴミ箱にまで入れる。
「はぁ~…今日も平和な日常だなぁ~」
要はとても親切?というか、そう言う”正義感”がある。

「あっ…遅刻するな。」
要はパンを全て食べる。
そして、いつものように、登校する。

「ふわぁ~…眠い。」
「おっす!時雨!」
「ん?…澤倉?なんだ?」
「相変わらずだな。お前は。」
「??。」
「いいから、さっさと行かないと遅刻するぞ!!」
「知ってる。」
要は成績優秀、女子にも男子にもそこそこ人気者。
先生にも頼られる事が多いが。
あまりのマイペースに結構ウザがられる事もある。

ガラッ
教室に入り、席に着く。
要の席は窓際の一番後ろの席。
「時雨君!ここ、教えてほしいの。いいかな?」
「ん?…別にいいけど。」
要は誰にでも親切で優しい。



タッ…。
「…雨が降ってない日は嫌いだ…。」
電信柱の上に立つ少女、小さな傘を広げていた。



「雨…。」
「雨がどうかしたの?時雨君?」
「いや…。」
要は窓から外を見る。
ガラッ
「……要!!!」
「ん?」
バコンッ!!
「!?…。」
「時雨君大丈夫?」
いきなり要が少女に殴られる。
「痛ッ…。」
「あんたね!告白されてもっと言い方とか無いわけ!!」
「…呉羽くれは?…。」
「聞け!!人の話!」
少女の名前は『笹野呉羽ささのくれは』要の幼馴染。

「何?…。」
「昨日、告白されたんでしょう?なら!断る言い方を考えろ!!!」
「…はぁ~…悪かったよ。」
「!?…私に謝られても困るし!」
要は素直に謝る。呉羽は頬を赤くして目をそらして言う。
「俺に告白しても、意味無いのに。」
「えっ?どうしてよ?」
「俺、幼い頃からずっと思ってる人がいるしな。」
「!?…。」
「えっ!!!!!!!!!」
クラス中、全員が驚いていた。

「??。」


「…時雨要…。」ボソッ
少女は、傘の持つところに書いてある名前を読んだ。


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